これが、軸流ガスタービンの基本型。吸い込んだ空気をそっくり燃焼室に送り込んでしまうジェットエンジンで、ピュアジェットとも呼ばれる。最後尾にアフターバーナを付けたものもある。戦闘機と初期のジェット旅客機のエンジンは殆どこれ。コンパクトだが、黒煙もくもく吹き出し、やっかましいことこの上ない。 旅客機の翼の下にぶら下がっている、おなじみターボファンジェット。静粛性や経済性に優れており、マッハ0.8以下の領域ならターボファンジェットの独壇場。最後尾にアフターバーナを付け、音速以上での性能向上を狙ったものもある。 イマイチ地味な存在。アフトファンジェットエンジン。 速度がマッハ5を超えると、エンジン内に入ってくる空気のラム圧だけで充分で、コンプレッサは不要になると考えられている。どちらかというとまだSFの領域にあるエンジン。当然、マッハ5までは別のエンジンが必要になるわけだ。 お待たせしました。航空史上に残る大ネタ。ムッソリーニ率いるイタリアがその威信をかけたギャグ。プロジェクト×(ペケ)の筆頭格。駄っ作機の代名詞(も〜、言いたい放題…)カプロニ・カンピニのエンジン。筒の中でレシプロエンジンによってプロペラを回し、アフターバーナで加速する。最高時速330Km、同時期の普通のレシプロ戦闘機の半分程度の速度である。常識的には『アフターバーナ付きダクテットファンレシプロ機』とでもするべきだろう。ドイツ人のじいさんが日本人を見つけるなり「今度はイタ公抜きでやろうぜ!」と言うのがよくわかる。で、何をやるんだ? |