−あ−

【ア】

1.タンク体に純アルミを使用しているタンク車に付けられる補助記号。

2.油槽車の記号。昭和3年に貨車称号改正でタンク車の“タ”に統合されている。

【アークそんしょう】 [アーク損傷]

架線とパンタグラフの間に生じたアーク放電のために、パンタグラフの摺板や架線が溶融して損傷してしまうこと。あるいは、スイッチの接触不良で発生したアーク放電によってスイッチの電極が損傷したり癒着を起こしてしまうこと。(低圧の回路でも案外よく起こる)家電品でも、内部断線したコードでアーク放電が生じ、被覆が焼けこげたなんてこともあります故、皆様もご注意を。→アーク放電(2001年8月15日新規追加)

【アークほうでん】 [アーク放電]

導体の中を流れている電流が、大気中に放出される状態。というとなんのこっちゃだが、コンセントにプラグを差し込む直前あるいは抜いた直後に、電極の僅かな隙間に青白い火花が飛んだり、架線とパンタグラフの間でこれも青白い火花が散っているのをご覧になったことがある方も多いかと思う。つまりこれがアーク放電と呼ばれるもので、(落雷もこの一種と考えてよい)一般に「スパークの火花」と呼ばれているものの正体である。交流車や変電設備では、スイッチは切られているのにアーク放電で電流が流れたままになることがあるため、スイッチを切るとともに圧搾空気で火花を吹き消し、電流を遮断する。アーク放電の一番わかりやすい利用例は、ご存じエンジンの点火プラグ。電気溶接はアーク放電によって金属材料を溶かし、接合を行っている。水銀灯や、道路トンネルの照明でおなじみのナトリウム灯、最近、乗用車に装備されるHIDランプも、このアーク放電を利用したもの。(2001年8月15日新規追加)

【アース】

マグマ大使を造った地球の燃え殻、もとい蒸気機関車の石炭の燃え殻のこと、英語のAshから。

【アーチ】

蒸気機関車の火室上部に設けられている耐火煉瓦アーチで、火室内の燃焼ガスの循環を良くし、火室内の温度を一定にする働きをしている。

【アーチバーだいしゃ】[アーチバー台車]

板材(バー)を主体に組み立てられている台車。TR−20・26・29等が代表的だが、近年急速に姿を消しつつある。

【アール】

修繕、英語のRepairから。修理が必要なアンドロイド、いませんか。

【アイスカッター】

ラッセル車に付いているフランジウェイを確保するための装置、軌道内側の車輪のフランジの部分の氷をカットする。

【アイスキャンデー】

1.クモハ52が阪和線で昭和21年頃に塗られていた水色を基調とした不思議な塗色。

2.JRじゃない方の西日本鉄道大牟田線の電車。ミントチョコバーとも言う。

【あいず】[合図]

関係者相互で意志を伝えるための行為。形や色、音などによって伝えるもので、安全運行の基礎をなすものである。

【あいずや】[合図屋]

機関区や運転区内の構内の誘導担当(運転係、又は、構内運転係)の事。

【あいだをわる】[間を割る]

運転時刻の変更で列車と列車の間にもう一本列車を走らせること。

【あいのこ】[合いの子]

クモハ53007のこと、半流型で張り上げ屋根のかっこいい車体だった、個人的にはクモハ52よりこっちが好きである。008もあったがこちらは標準型に改装された。モハ52の側面にモハ60やクハ55などの半流のお面を組み合わせた車体なのでこう呼ばれた。

【あいば】[合端]

レールの継ぎ目の隙間の事。

【アイビーム】

最も簡単な構造の橋梁で、断面がI型の鋼材を橋台間に差し渡しただけのもの、非常に短い橋梁にしか用いられない。

【アイ・マーク】[Iマーク]

重要部分のボルトなどの緩みがすぐに解るように付けた印のこと。輪心に焼きバメしたタイヤにも付いてるね。

【あいめど】[相目度]

レール端と目度(25mの目度は12.5mの所)の中央。レールの1/4の位置。

【あおがえる】[青蛙]

1.,東急電車の5000系のこと。

2.,固定編成客車特急牽引のために、車体を青く塗った電気機関車。EF58・65・66。

【あおかご】[青かご]

かつて上野駅の列車ホームにあったゴミ箱。ポリバケツ色をしたかごだったから。

【あおかぶり】[青かぶり]

「青がかぶる」とも言う。東北本線の大宮以南で列車を撮っていると必ずといってよいほど京浜東北線の電車がかぶる。

【あおだいしょう】[青大将]

1.車体を淡緑色5号に塗ったスハ44系客車などを使った「つばめ」「はと」等の特急列車。

2.JRではブルートレインのことを“アオダイショウ”と言うそうだが、あまり聞いたことがないねぇ。

【あおタン】[青タン]

日本オイルターミナルのタキ43000。タキ35000・44000・45000にも多少ある。

【あおでん】[青電]

1.,常磐線の快速電車に使われている103系電車のこと。京浜東北線のことではない。逆立ちして見ても緑色だが 青電と言う。何故ならば常磐線のラインカラーはどういう訳だか青色だから。京浜東北線の103系は「みずいろの電車」という。

2.,京成電車の旧々々色、ロッテのグリーンガムの様な色をしている。→どぶ色

【あおどうしゃ】[青胴車]

阪神電鉄の普通列車用車輌の別名。由来はもちろんクリーム地に下半分が青色というその塗色から。山陽電鉄の車輌も以前はこれとよく似た塗装だった。→ジェットカー

【あおマヤ】[青マヤ]

JR東日本の白い塗装のマヤ34に対してオリジナルの青色15号塗装のマヤ34。

【あおむし】

京王帝都電鉄の緑色の電車。

【あおやき】[青やき]

現在主流のトナーを使った乾式コピー機に対して現像液を使う湿式のコピー機で作った図面などの総称。白黒では なく白青で更に全体が青みがかっているのでこの名がある。全紙などの大判サイズがコピーでき、さらに特殊な用紙(第2原図と言う)を使うことによりゆがみや寸法の狂いが少なくなる為、建築・機械設計などの分野では今な お現役である。

【あおる】[煽る]

1.力行運転をする事。→開ける

2.入れ換え作業中等で機関士がブレーキ弁を操作して、排気音で操車係に催促すること。

3.早くドアを閉めさせるため運転士がブレーキ弁を操作して、排気音で車掌に催促すること。

4.車掌がドア扱いの際に客用ドアを開け閉めすること。

5.運転士知らせ灯(パイロット)が点滅していること。

6.信号機の現示が点滅していること。(特に青から赤)

7.団体交渉の時、後ろの方で飛ばすヤジ。

【あおワム】[青ワム]

青色24号塗装のワム80000の事。従来平軸受けだったワム80000をコロ軸受けに改造した物で、転がりが良くなったので“転動注意”の車体標記がある。

【あか】[赤]

1.,赤信号。止まれ、非常の意味。

2.,車両にに重大な支障があり営業運転に使用できない貨車、貨車の表差しに赤札を入れるところから来ている。 仕立検査期限切れの場合は白札、車両に支障があっても取りあえず使える物には青札を入れる。(青札は現在使われていない)

3.,ピストン詰め物用の赤色メタル、または銅のこと

【あかうま】[赤馬]

ヂーゼル機関車の総称。

【あかおに】[赤鬼]

盛岡色の気動車で前面上半分ぐらいが赤色のもの。本来は大湊線のワンマンカーの塗色だった。

【あかがえる】[赤蛙]

岳南鉄道へ売却された青ガエルこと東急5000系。車体が赤いから。

【あかずのふみきり】[開かずの踏切]

列車が頻繁に通りなかなか開かない踏切のこと。鉄道の高架化や道路の立体化などで減りつつあるが、東京では新宿にある小田急線の“新宿一号踏切”が有名である。開かずの踏切を解消するため、列車の速度によって踏切の動作時間を変えるなどの工夫を凝らしているところもある。

【あかせん】[赤線]

遊郭のことではなく、硬券の裏に一日の締めの後に赤鉛筆などで入れる印のこと。大きな駅では毎日入れるので売れない切符は裏が真っ赤になるほどである、小さい駅では一回印を入れた後は入れないところや、赤の後に黒や青の印を入れるところもあった。どうでもいいようなことだが筆者はわざわざ朝一番に駅に行って赤線入りの入場券を買い集めたこともあった。

【あかつきのだけつ】[暁の妥結]

スト当日の早朝に労使交渉が妥結すること。京成電鉄の得意技。

【あかでん】[赤電]

交流、又は交直流の赤い電気機関車。常磐線の中距離電車も昔はこう呼んだ。「酔っぱらってお客の顔が真っ赤だからに決まってっぺ!」(S新聞社K氏談:石岡在住)利用者は親しみを込めて?「いも電」とも呼んでいた。(色がさつまいもだから)

【あかどうしゃ】[赤胴車]

「ちょこざいな電車め!名を名を名のれ!」「赤胴 急行電車だ!」阪神電鉄の特急用(急行用かも!?)車輌の別名。由来はもちろんクリーム地に下半分が朱色というその塗色から。

【あかはちまき】[赤鉢巻き]

キャノンの大口径レンズに巻かれている赤い帯のこと。特殊なレンズを使用しているとっても高価なレンズの印として、オーナーを自己満足させている。まあそれだけのことか。

【あかべこ】

東北地方を走っている赤い交流電気機関車の事。九州のはそうは言わないようである。

【あかぼう】[赤帽]

1.駅のポーター(手荷物運搬人)のこと。

2.運転主任や助役のこと。帽子に赤線が入っているから。

【あかホキ】[赤ホキ]

ホキ2500等の赤3号で塗装したホッパー貨車。

【あがる】

勤務を終わること。

【あけ】[明け]

徹夜勤務が終わること。

【あげ】[上げ]

駅間の時間を早めること。例「〇〇〜〇〇駅間〇分上げ」

【あげおじけん】[上尾事件]

1973年3月13日、高崎線上尾駅で起こった暴動。順法闘争によるダイヤの混乱で乗客があきれ返っているところに、165系電車が二本続いてきて乗れなかった客が怒りだして、投石をして駅舎や電車を壊す等の暴動を起こし、一時は駅を占拠する騒ぎになった。その日は期末試験だったが、現場に居合わせた筆者は当然学校を休んで見物していた。

【あけゆくそらに】[明けゆく空に]

JR東日本の社歌。一発屋のサーカスが歌っている。

【あける】[開ける]

1.力行運転する事。蒸気機関車の頃、蒸気をシリンダーに送るバルブ(レギュレータースロットル)を開ける操作をしたことから。→あおる

2.信号機に進行現示を出すこと。開通させるところから。→おろす

【あげる】[上げる]

1.,脱線した車両を復旧すること。

2.,ダイヤより早く運転すること。

例)1分上げ=1分早く運転する。

【あげろ】[あげ路]

線路の下がっている所を上げること。

【アコモかいぞう】[アコモ改造]

車両の性能自体は旧性能のままで車体を新型のものに載せ換えること。アコモデーション改造の略。主に身延線に居た62系や、仙石線に居た72系970番代を指す言葉。→車体更新

【アコモデーション】

1.,設備、便宜、あるいはもてなすなどを意味する英語。転じて旅客車両のインテリアや座席、車内のサービス機器のこと。

2.,Accommodation Trainは米国英語で各駅停車のこと。因みにAccommodatateとは、適応させる・収容するといった意味。なるほど〜、普通列車はどこでも似たようなものらしい。

【あさふく】[麻服]

客扱専務車掌や駅長が真夏に着る、生成りの麻みたいな服。涼しそうだが実はポリエステルで結構暑い。

【あさりちゃん】

駅のゴミ箱や、車内から雑誌などを回収するのを生業としている人のこと。→お拾い様

【あじかわぐちえきじこ】[安治川口駅事故]

1940年1月29日大阪の西成線・安治川口駅構内で軍需工場への満員の乗客を乗せたキハ42000型3両編成の最後部の車両が、転轍機の途中転換によって脱線転覆、漏れたガソリンに引火しキハ42056は全焼し189名もの死者を出した。この事故の後、西成線は急遽電化された。転轍機の途中転換を防ぐための“デテクターバー”が無断で撤去されていたことも事故の要因の一つ。

【あしまわり】[足回り]

台車のこと。

【あしがでる】[足が出る]

1.,予算オーバー。

2.,エンジン故障で、コンロッド、ピストンなどがクランクケースを突き破って出た場合のこと。

【あじさい】

Jダイナー経営の駅の立ち食いソバ屋。喜多、味なみ、小竹林などのJR直営店を急速度で駆逐している。ついでに味も落ちた。

【あじたん】[味タン]

味のあるタン塩のことではなく、味の素モェ所有していたタンク車のこと、97,3に全廃された。主に、神奈川臨海鉄道で使われている言葉。味タムともいう。

【アスがら】

石炭殼。蒸気機関車全盛の頃は、機関車から吐き出される石炭殻を片付けるのも、庫内手と呼ばれる最下級の国鉄労働者の肉体労働たった。♪アスがらかついだきんたろう かまにまたがりおうまのけいこ はいしどうどうはいどうどう はいしどうどうはいどうどう

【アストラムライン】

広島の新交通システム。英和辞典にも独和辞典にも仏和辞典にも載ってない言葉、それもそのはず、明日・トラム・ラインの和洋チャンポン合成語。なるほど、さすがサンフレッチェのお膝元だけのことはある。

【アスパン】

灰箱のこと、蒸気機関車の火室下部に設けられた、石炭の燃え殻を一時的にためておく火室下部のにある箱。英語のAshpanから。入庫時や長距離運転の途中駅では、アスパン掻きと称して、溜まった灰をピットに捨てる。転じて便所のこと。アスパンに行って来るとは、大便に行って来るとの意味である。

【アスピット】

石炭がらを機関車から捨てるためにレールの間に掘られた溝のこと。英語のAshpitから。

【アタックス】

→ATACS

【あたま】

1.,前方の進路。

2.,列車の先頭。

【あたまうち】[頭打ち]

ATS-PやATCの速度制限を受けて力行回路が切れること。

【あたまがわるい】[頭が悪い]

列車の前方の線路が開通していないこと。別にバカにしている訳でない。「頭ァ悪いから行って直してこい」と、言われたら怒ってはいけない。医者に行くよりも、前方に走って行って、ポイントを切り替えるべきである。

【あたまをしばる】[頭を縛る]

停車駅などで過走余裕距離を確保するため列車の進行方向の転轍機を鎖錠すること。

【あたり】[当たり]

留置車の事。「6番当たりあり」と言えば、「6番線に留置車があるので注意せよ」の意味。または「当たり〇メート ル」と言えば留置車まで〇メートルという意味である。

【あたりがでる】[当たりが出る]

「当たりが出るともう一本」のアイスと違うゾ。先行する列車の遅れを受けて、後続の列車にも遅れが生じること。

【あたる】[当たる]

他の列車の運行時刻に影響すること。

【アチーブメントテスト】

職員採用試験や管理者選抜試験などに使われる心理(性格診断)テスト。通称「アチープ」と言う。200問だか500問だかの質問に「はい」「いいえ」「どちらでもない」の三つの内からどれかを選んで、時間内に答えなくてはならない。あまり考えずにどんどん答えていかないと、当然終わらない。質問は常識的なものがほとんどだが、中には「私の頭の中に宇宙からの指令電波が入ってきてそのとおりに動かなくてはならない」とか「私は選ばれた人間なので何をしても許される」とか「セックスは毎日2回以上している」「セックスは週3回している」「セックスは週1回している」「セックスは月1回している」などというアホな質問(なぜか「したことがない」という設問はない)や、「私には神の声が聞こえる」とか「私は神の子だ」という困った質問がごちゃごちゃに混ぜてあって、テ スト中なのに吹き出しそうになる。クリスチャンの人が最後の二つに「はい」と答えたら、不合格になるのだろうか。(人権問題だぞこれは)

【あつがま】

→ぬくがま

【アッキー】

JR東日本・秋田支店のマスコット・キャラクターである豹のカップルの名前。洋風気動車「エレガンス・アッキー」 なる車両とほぼ同時に登場した。昔はちゃんと駅でぬいぐるみを売っていた、筆者は欲しいんだけと今は手に入らんのかねぇ。「あなたの近所の秋葉原、サ○ームセン」とは何の関係もない。

【あっきこうほう】[圧気工法]

トンネルを掘る際の工法の一つで、地下水が多い場合に採用される、切り羽の部分を密閉して空気の圧力を高めて出水を防ぐ工法。潜水病などの危険もあるため、作業員の健康管理には十二分に注意が必要である。

【あっしゅくひきだし】[圧縮牽き出し]

列車を出発させる際の技法の一つ。上り勾配で停車してしまった貨物列車を牽き出す際に、牽引定数いっぱいの長大編成だと、出発抵抗が大きく牽き出しが困難な場合がある。こんな時は途中停車した列車のブレーキを緩解し、最後部まで緩みきる直前に、少しバックさせる。こうすると連結器の隙間分列車が圧縮されるから、その間に機関車を起動させ、前寄りの車両から順に動かし始める。一旦少しでも動いてしまえば全体の抵抗力は小さくなるので勾配からの牽き出しが可能となるのである。また、連結器の緩衝バネの復元力を利用した「棒牽き出し」という牽き出し方もある。機関車の出力が大きくなり、貨物列車の編成も短くなった現在、こんなテクも要らなくなりつつ ある。

【あてる】[当てる]

1.連結すること。

2.他の列車の運行時刻に遅れを生じさせること。

【あてながし】[当て流し]

貨車の入れ換え中、速度が足りずに停止した貨車に、突放された別の貨車を勢いよく当てて先の留置車に連結してしまう荒技。これをやると駅長室に呼び出しである。

【あとかん】[後緩]

列車の前部よりに連結された緩急車のこと。後ヨとも言う。→前緩

【アトス】

ATOSのこと。三銃士とは関係ない。

【あとばしり】[後走り]

1.前を走る列車の後を追いかけて走ること。続行運転。

2.順序を替えて所定より後の列車になること。「○分遅れの△△列車は特急××列車の“後走り”」

【あとピン】[後ピン]

主題となる被写体より後方にピントが合って、手前にある目的の被写体がボケてしまった状態。“前ピン”よりは多少はいいかもしれないが・・・。→前ピン

【あとましよまえ】[後増しヨ前]

気動車や電車を貨車回送する時に、最後部の緩急車の後ろに、更に緩急車を増結し2両の緩急車の間に電車や気動車を挟み込んで回送する、これを後増しヨ前という。(なぜかというと、中間車には手ブレーキがないから)

【アトラス】

→ATRAS

【アトレ】

JR東日本の女性用衣料雑貨店。

【あな】

1.人員や車両が足りないこと。

2.作業員や列車が決まらない状態。

3.作業中に出来た空き時間、待ち時間のこと。

【あなをあける】[穴を開ける]

運休する、欠乗する、遅刻する、などの軽微な(しかしみっともない)ミス。

【アパット】

橋台。英語のAbutmentから。

【あびこせん】[我孫子線]

成田線の成田〜我孫子間32.9kmのこと。常磐線の延長線上にあり、成田線(佐倉−松岸75.4km)とは全く運転形態が違う(車両は全て常磐線の103系)ため、便宜上沿線住民はこう呼んでいる。

【アフタークーラー】

コンプレッサーから送られる高温の圧搾空気を冷却して、空気の密度を高める装置。理屈や構造はインタークーラーとほぼ同じ。

【あぶらや】[油屋]

車両基地でDLやDCに軽油を補給する給油作業者のこと。

【あぶられいきゃくそうち】[油冷却装置]

エンヂンの潤滑油を冷却するための装置。オイルクーラーのこと。「ゆれいきゃくそうち」とも読むかも知れないが、そうするとだた単にお湯を冷ましているだけの装置のようである。

【あぶらをうる】[油を売る]

江戸時代に髪油を売る者が、粘度の高い油を注ぐ際に間を持たせるためにゆっくりと話し込んで商売をしたことから、無駄話をして仕事をさぼることを言う。

【あぶらをしぼる】[油を搾る]

油を売っていると、後で油を搾られる。

【あぶらげ】

信号テコ鎖錠用の三角形の木片の事。

【あまい】[甘い]

1.,車輪に車軸を圧入する際に緩いことなどを言う。

2.,ブレーキの利きが良くないこと。京成電車のブレーキ弁などには「Very Sweet」と、中央線の電車には「まったりとしている」などと書いてある。

【あまがえる】[雨蛙]

東急5000系の別名。緑色のボディと2枚窓で裾を絞った半流線型?の正面の形から付いた愛称。現在は各地に転線、赤ガエルなどになって頑張ってきたが、近年また仲間が減ってきた。→青蛙

【あまがさ】

傘碍子のこと。傘のような形をした碍子。→懸垂碍子

【アマチュア】

別にシロートと言うわけではない。モーターの中でぐるぐる回っている電機子のことである。

【あまるべきょうりょうれっしゃてんらくじこ】[餘部橋梁列車転落事故]

1986年12月26日山陰本線餘部橋梁上より、回送中のお座敷客車「みやび」が転落、かに加工工場を直撃し6名の死者を出した。事故記録も裁判においても強風による単純な転落事故ということになっているが、橋梁の改修工 事の設計ミスによる、橋梁自体の異常振動によって列車が脱線してから転落したと指摘する声もある。この辺りのことは日本経済評論社発行の「続・事故の鉄道史」に詳しい。

【あみだな】[網棚]

誰もが知っている“網棚”のこと。最近のものは“パイプ棚”である。

【あみどうせん】[編銅線]

正しい日本語は「編み銅線」である。読んで字の如く、細い銅線で編んだ真田紐のような銅の紐。当たり前だが、丈夫な真田紐より丈夫である。パンタグラフの関節部分や、台車の軸受けなど、電気的に絶対導通が必要だが、今ひとつ電気の通りが悪く、なおかつ動く場所に付いている。ショルダーバッグの肩紐が銅線になったようなもの。

【あめ】

→クリンカー

【あめふらしき】[雨降らし器]

給水ポンプの無い、C11や8620・9600型などの蒸気機関車のコンプレッサーの消音器(サイレンサー)のこと。煙突の後ろなどに付いていて、コンプレッサーが動き出すと、中に溜まっていた凝結水を盛大にまき散らすから。

【アムトラック】

→AMTRAC

【アメリカントレイン】

対日貿易赤字を減らす為にアメリカ政府と日本政府がつるんで走らせた輸入商品展示即売列車。オニフ50なるよく解らん形式の付いた節操のない塗装の列車が日本中を走り回り、これのお陰でEF60-19号機が残った。またオニ50として使用されたものの内、二両はオハ50-3000番代として復活し“ノスタルジックビュートレイン”の指定席車になった。オニ50・オニフ50とも今のところ、JRで最初で最後の“荷物車”である。

【アメリカンポテト】

JR東日本のレストランバー。

【あらいば】[洗い場]

車体を洗うための洗浄線、ここで車体内外の掃除をする。乗客が駅弁の箸を捨てていったら、「洗浄にかける箸」なんちゃって・・・。

【あらに】[荒荷]

貨物で石炭、石材、鉄材、木材のように荷造りをしないで相当数量まとまって輸送されるもの。

【あらにせん】[荒荷線]

石炭、石材、鉄材、木材、等の荒荷を扱う貨物ホーム。

【アルゲマイネ】

碓氷峠用に輸入された国鉄初の電気機関車EC40を作ったメーカーである。銚子電鉄のマスコット“デキ3”を作ったメーカーと言った方が解りやすいかも。Allgemeine Elektrizitats-Gesellschaft Berlin、略して“AEG”である。

【アルストム】

軸箱支持装置の一つ、軸箱を段違いのリンクで支える方式。小田急電車の台車。

【アルファベットのよみかた】[アルファベットの読み方]

ファックスや模写電信などが発達していなかった頃、電話で読み上げるのに聞き間違いのないようにA、B、C…というところを単語に置き換えて言うようにした。「アメリカのA、ボストンのB、チャイナのC、デンマークのD、イングランドのE」などと言う。アマチュア無線のマニアも同じようなのを使ってるね。ちなみにJR部内でも無線用語で「H」は「エイチ」ではなく「エッチ」、「T」はティーではなく「テー」と言うように指導している。東鉄指令のキミ、間違えないように。

【アルファれっしゃ】[α列車]

国鉄の末期になって走らせた利用状況が良ければ定期列車に格上げされるとされた、7000番代の列車番号を付けていた臨時列車。結果的には大部分の列車が定期列車になり、「列車が走っていればお客が乗る」ということを証明した列車。

【アルプスラインさんまるご】[アルプスライン305]

JR東日本が付けた、新宿から南小谷までの305kmの愛称。知らない人の方が多かった。キャラクターはハッピーくん。

【アルミクラッド】

内部を純アルミで作り外部をアルミ合金で作ったタンク体の構造。濃硝酸やホルマリンを積むタンク車等に使用される。

【アルミサッシ】

アルミ製の窓枠、旧型の車両が更新工事などでアルミサッシになると皆に嫌われる。

【アレスター】

避雷器のこと。

【あわせガラス】[合わせガラス]

2枚のガラスの間にプラスティック層をサンドイッチした構造のガラス。割れた際に破片が飛び散りにくい特徴がある。運転席全面のガラスは中間層に炭素皮膜を挟む“熱線入り防曇ガラス”である。

【アングルコック】

肘コックのこと。

【アンコ】

1.車両を挟んだ状態のこと。

2.車両の外板と内装の間にある断熱材のこと。

3.鉄道公安官を意味するスラング、鉄道警察隊になっても“アンコ”だそうだ。地方によっては“アンコウ”などとも言うようである。ある特殊な職業の人たちが使う言葉なので堅気の人は使わないように。ちなみにかつて鉄道公安官同士の会話は、鉄道用語と警察用語が入り交じって日本語には聞こえなかったそうな。

【あんぜんしゅうとくき】[安全拾得器]

ムツカシイ名前だが、ホームから線路に落ちたものをホーム上から拾うためのもの。要するにマジックハンドである。

【あんぜんそくせん】[安全側線]

単線区間の交換駅で正面衝突を防ぐために設けられている。ポイントを切り替え砂利を積んだ車止めに列車をつっこませて無理矢理止める設備。単線区間の交換駅以外にも必要に応じて設置される。安全側線のない単線区間の交換駅では対向列車の同時進入が出来ない。

【あんぜんそくせんきんきゅうぼうごそうち】[安全側線緊急防護装置]

安全側線に列車がつっこんだ場合、そこに設置された電線が切れて対向列車に対する信号を赤にする装置。→ねずみ取り

【あんぜんべん】[安全弁]

1.,蒸気機関車のボイラー圧力が規定以上になると弁を開き圧力を逃がす。

2.,元空気ダメに取り付けられ内部の圧力が7.5kg/u以上になると弁が開いて圧力を逃がす。

【あんぜんひょうごカレンダー】[安全標語カレンダー]

日めくりカレンダーで一日一日に安全に関わる標語が載っているカレンダー。使い捨てではないので破ってはいけない。

【あんぜんレール】[安全レール]

上記の場所以外に設置されるガードレール。

【あんそく】[安側]

安全側線の略。食品添加物の“安息香酸”とは何の関係もない。

【アンダーめ】[アンダー目]

露出が不足気味(暗め)な写真のこと。

【アンチクリーパ】

レールのふく進を防止するためにレール底部に取り付けられる金具。

【アンチクライマー】

妻板下部に取り付けてあるステップ状の物、鉄道車両における盲腸などと言われていたが最近113系、115系、415系を中心に取り付けが進んでいる。本来は車体の弱い木造車が衝突した際、相手車両の台枠上に乗り上げるのを防ぐために取り付けられていた。

【アンチローリングそうち】[アンチローリング装置]

台車内の一対になっている空気バネが互い違いに伸び縮みしないようにするための装置。長い丸棒を捻ったときに働く復元力を利用している、この棒をトーションバーという。

【アント】

小型の貨車移動機。大は機関車並のキャブ付きから、小はゴーカートに毛が生えたようなものまで様々である。小さい割に力持ちで自重1.5tの“アント20”でもシキ280型(空車重量75t)を引っ張り回せる力はあるゾ。その秘密は油圧ジャッキを装備して貨車の重量をアント本体にかけて粘着力を稼いでいるからである。

【あんないほうそう】[案内放送]

お客様向けの駅や車内での放送のこと。簡単すぎても、くどすぎても文句が来る厄介者である。昔、上野駅発の特急「みちのく」の案内放送で、札幌到着までの時刻を放送したのがいたが・・・。

【あんらくこしかけ】[安楽腰掛]

リクライニングシートのこと。登場時は呼び名に困って苦心の末にこういう呼び名が付いた。