−は−

【ハ】

1.普通車の記号。

2.パレット用有蓋貨車の符号。

3.電略で“発”の意味。(例)12.05ハ=12時5分発。

【パ】

家禽車の記号。

【パーイチ・パーイチ】

元お召し牽引機のEF81-81号機のこと。“パイパイ”とも言う。

【パーク・アンド・ライド】

自動車で駅まで来て駐車場に車を止めて列車で通勤すること。日本では駅近くに駐車スペースを確保するのが難し いためあまり普及していない。国鉄精算事業団の持っている土地を使うとか、利用しやすい制度を考えるとかなん か出来ないの?

【パースペクティブ】

平たく言えば遠近感。広角レンズで距離感を出して画面に奥行きを与えること。広角レンズでソファに座っている 人を撮ると、足が長く見えてかっこいい。ふくらはぎも太く写るけどね。

【バーチカルカーブ】

→縦曲線

【パーせん】[パー線]

久留里線(木更津−上総亀山32.2km)の地元での呼び名のこと。クルクルパーから来ている。

【パーでん】[パー電]

常磐線の快速電車のこと。列車番号がHだからか、乗ってるお客がパーだからかは判らない。

【バーニヤていこうせいぎょ】[バーニヤ抵抗制御]

抵抗制御車で加速を滑らかにするために、制御段数一段分の中にバーニヤ抵抗器を挿入して一段分を細分化する制 御方式。粘着性能をよくするために機関車で採用される事が多い。

【ハーフサイズ】

35mmフィルムのサイズ、24×36mmの約半分の大きさのフォーマット。35mmフィルムの規定枚数の倍が撮れるの が売りだが、画面が小さく、現像料金やフィルムの値段そのものが下がったため最近見ることは少なくなった。ペ ンサイズとも言う。

【パーマネント・ルーフィング】

屋根に貼ってある布のこと。麻や綿などの布地にアスファルトや重油を浸み込ませて、表面には滑り止めのため砂 などを全面に糊付けしてある。→キャンバス屋根

【パーマン】

住宅都市整備公団線の“C-Flyer”の事、藤子不二雄氏の漫画の主人公「パーマン」によく似ているから。

【パーミル】

千分率のこと、鉄道においては勾配を表す単位で、例えば1000メートル進んで20メートルの高低差が付く勾配 を20パーミルという。百分率はパーセント。

【パーヨンニ】

DD51-842号機の事。

【パーラーカー】

それまで客車列車で運転していた「つばめ」等の客車特急列車を151系電車に置き換えた際に、展望車の代わりに 登場した特別車両で、一等車と呼ぶにふさわしい車両だった。電話をかけるときなどは列車ボーイが座席の所まで 電話機を持ってきてくれた。

【バーンにせんけいかく】[Bahn2000計画]

スイスの輸送改善計画。国鉄幹線の高速化を中心として、私鉄・湖船・バスなどとの接続を考慮したダイヤ設定、信 号システムの改良、ターミナル駅の改築、直通列車や接続のための列車の増発など、ハード・ソフトの両面にわた る、万事慎重なスイス人にしては珍しい大計画。(日本語では大風呂敷という)西暦2000年の達成をめざしていた が、進捗状況は大幅に遅れ、先頃計画達成目標は下方修正されている。

【バイオいろ】[バイオ色]

鉄道総研のコーポレートカラー。本当はラベンダー色なのだが、最近になって発売されたソニーのパソコン「VAIO (バイオ)」のイメージカラーにそっくりなのでこう呼ばれている。総研のクヤ497はこの色一色で塗られている。 総研の初代所長が、ソニーの井深会長だったのと何か関係があるのかナ。

【パイオニア】

軸箱支持装置の一つ、軸箱をゴムブロックで包み込む方式。軸重を大きく取れないのが欠点である。外側でディス クブレーキがくるくる回っている東急7000系のTS-701や、国鉄の10000系貨車のTR-203がこれに当たる。

【はいかい】[廃回]

廃車回送の略。別に車両がひとりで勝手に徘徊しているわけではない。

【はいきだんぼう】[排気暖房]

古い気動車に用いられている暖房装置。排気ガスを熱交換機に通し、空気を暖めて車内を暖房するもので、効率が悪いため現在では使われていない。

【はいきゅうしゃ】[配給車]

食糧の配給をするのではなく、車両工場から運転区などに車両の部品を運ぶための車両。記号は“ル”である。→ル

【パイク】

持ち運び可能な超小型鉄道模型レイアウト。持ち運び可能とは言ってもモジュールレイアウトとは異なり、それ一台でレイアウトとして完結しているものを指す。トランクや植木鉢に仕込まれたレイアウトがTMS誌などによく紹介されているのでご覧になった方も多いだろう。余りに小さいために市販されている枕木一体型のレールは殆ど使えず、自分でレールを曲げて、並べた枕木にスパイク(小釘)で一本一本固定して作らなければならなかったのでこの名が付いたといわれる。当然ポイントも自作である。(2001年8月16日新規追加)

【はいこう】[灰坑]

アシュピット。

【はいしょうき】[排障器]

レール上の障害物を排除する装備、新幹線の0系のものは200km/hで走っていてレール上の重さ100kgのもの も弾き飛ばす。

【はいすい】[排水]

新幹線や特急の便所の汚水は基地に帰ってから排出するが、東海道新幹線の食堂車の汚水に関しては駅でも排出出 来るようになっていることはあまり知られていない。東京や新大阪のような大きな駅では食堂車の位置に合わせて 排水溝が掘ってあり、厨房からの操作で汚水を排出出来るようなっている、これにより汚水タンクの容量を小さくし、水タンクの容量を増やすことが出来る。便所の排水も同じように出来ないかずいぶん研究が行われたが、衛生 面でのメドはついたものの「臭い」の問題がどうしても解決出来なかったという。

【パイスケ】

石炭やバラストなどを運ぶ竹製の大きなザル。バスケットが訛ったもの。

【ハイデッカー】

主に展望を良くするために床面を高くしている車両。

【はいふき】[灰吹き]

竹梯子の頭の部分。

【バイテン】[8×10]

1.8×10インチ判のフィルムまたは、それを使用する大型カメラのこと。4×5や5×7よりもさらに巨大であ る。さすがに鉄道写真を撮ってる奴は見たことはあまりないが・・・。

2.写真の印画紙の8×10インチ(203×254mm)のサイズ。写真は大きく伸ばそう!

【ハイブリッド・ロコ】

2種類以上の動力を備えた機関車。電気式ディーゼル機関車に集電装置と高圧回路を追加した電気・ディーゼル機関車が、スイスのレイティッシェ鉄道で使用されている。

【ハイピー】

高速度遮断機。英語のHigh speed circuit breakerが略されて訛ったもの。

【ハイモ】[排モ]

排雪モーターカーの略。DD14・15・53・DE15等の除雪用機関車に替わって各地で増備されつつあるラッセルや ロータリーなどの除雪機能を持ったモーターカー。小型でこまめに運転できるためにかなり勢力を伸ばしてきてい る。ロータリーを使うときは“排ロ”と呼ばれ、小さくても結構迫力はある。ドカ雪で不通になった深名線でこれ が来たときには驚いた。

【バイモーダルシステム】

トラックの荷台に鉄の車輪に取り付けられるようにして線路の上を走らすシステム。一応、トレーラーの荷台に台 車を付けられるようにした「ワ100」なる試作車が登場したが、一体全体どうなったことやら・・・。

【バイモーダルほうしき】[バイモーダル方式]

鉄道と道路を共に走行できる“車両”のこと。一般に自身はタイヤを持ち、線路に入る際は台車を装着するという タイプが多い。→DMT

【パイロット】

運転士知らせ灯または戸閉め表示灯の事。パイロットランプが略されたもの、運転台のメーターパネルに配置され、 客室ドアが一つでも開いているときは消灯、全部が閉まっているときは点灯する。JRでは此のパイロットランプの 点灯をもって発車合図となる。これが点灯しないとノッチを投入しても、モーターには電流が流れないようになっ ている。気動車は点灯するだけで主幹制御器とは関係ない。

【ハインリッヒのほうそく】[ハインリッヒの法則]

一件の大事故の裏には中規模の事故が29件起きていて、さらにその裏には些細な事故の芽が、300件は起きてい るという、ゴキブリのような法則。アメリカの労災保険会社に勤めていた“H・W・ハインリッヒ”氏が徹底的な追跡調査と統計の上に確立した法則。

【ハウステンボスごう】[ハウステンボス号]

JR九州の特急列車、サイケなデザインをしている。→サイケ電車

【はえたたき】

主に通票閉塞区間に立っている電柱。木製電柱に細い桟が数本付き碍子が多数付いている、形態がはえたたきによ く似ているところからこの名がある。近年殆ど見なくなったため、昔は撮影の際には完全に邪魔者扱いだったのが鉄道風景として構図の中に取り込まれるようになってきた。

【バカてい】[バカ停]

長時間停車のこと。

【ばかばかぼう】[ばかばか棒]

原寸で作った定規。誰でも使えるところからこの名が付いたようである。ばか棒とも言う。

【ばかあな】[馬鹿穴]

1.トンネル工事の切り羽でダイナマイトを充填しない穴。

2.挿入するボルトやピンよりも大きい穴。

【バカひゃくさんけい】[バカ103系]

筑肥線の103系、何処をどうやるとあんな風になるんだか・・・。

【はぎとりや】[はぎ取り屋]

“押し屋”の反対、超満員の電車からお客をはぎ取ったり、無理に乗ろうとするお客をはぎ取ったりする要員。もっ とも“押し屋”が“はぎ取り屋”になったり、“はぎ取り屋”が“押し屋”になったり忙しい。

【はくさんしょく】[白山色]

急行“能登”に使用されている金沢運転所所属の489系で白・青・赤?の三色に塗られているもの。元は特急「白山」 用の色なのでこの名がある。色の由来は、「白」が立山連邦の雪の白、「青」が日本海の青、「赤」が日本海に沈む夕 日の赤となっているが、赤の色が中途半端なので紅生姜の赤とも、ますのすしの赤とも言われている。

【はくしダイヤかいせい】[白紙ダイヤ改正]

今までのダイヤ編成にとらわれず全く新しくダイヤを編成すること。

【ばくだん】

突発的に休むこと。→突発

【はくめんのもの】[白面の者]

チョーカッチョエエ「スーパーくろしお」用の283系電車の事。漫画の「うしおととら」(藤田和日郎氏作 小学館全34巻)に出ていた妖(ばけもの)にそっくりだから。色が付いているのが救いである。

【バキュームブレーキ】

真空ブレーキのこと。

【バケペン】

ペンタックスの6×7判のカメラ。フォーカルプレーンシャッターを装備し、シャッター速度千分の一が切れるた めに鉄道写真界では不動の位置を占める中版カメラである、でもシャープネスさを見るとマミヤの645に負けてい るような気もするが・・・。→デカペン

【ハコし】[ハコ師]

列車専門のスリの総称。

【はこだてダッシュ】[函館ダッシュ]

観光シーズンや帰省ラッシュの時に見られた朝市とは別の函館の隠れた名物。青函連絡船の1便で到着した乗客が 「北海1号」「おおぞら1号」の先頭の自由席に向かってダッシュすること。荷物を持ったまま「おおぞら1号」の 場合200m以上ダッシュするためにかなりキツイ、しかしここで自由席を確保しないと札幌まで座れないので、皆 気合いを入れてダッシュする。

【はこでんわ】[箱電話]

線路っ端に設置してある鉄道電話。

【はこばん】[函番]

構内作業係や転轍機係などが待避や小憩を取るための小さな番小屋。1985年頃までは宗谷本線などでよく見られ たが、最近では見られなくなった。中には電電公社払い下げの電話ボックス(通称:丹頂鶴)を利用した物もあった りした。

【ハコサボ】

旧型国電の正面に付いている行き先表示板、行き先を書いたホーロー引きの鉄板を箱の中の何枚も入れていたとこ ろからこの名前がある。

【はこダイヤ】[箱ダイヤ]

車両や乗務員の運用を示す図表で、コの字型に描かれ箱状になっているためこの名が付いた。

【はこまわし】[箱回し]

車両の運用のこと。→箱ダイヤ

【ハザ】

普通座席車、若しくは普通座席のこと。

【パシナ】

満鉄の看板列車「あじあ」(新京〜大連)牽引専用蒸気機関車。パシフィック7型の略。水色の流線型蒸気機関車 で、動輪直径2000mm、最高速度120km/h。総数12両のうち9両が川崎車両で製造され、日本製蒸気機関車と しては最大であった。

【はしのながさ】[橋の長さ]

橋桁の一番端から反対側の橋桁の一番端までをいう。

【はしばり】[端梁]

→端梁(たんばり)

【はしまくらぎ】[橋枕木]

橋梁上で使う枕木、普通のものより長くて太いものを使う。

【ばしゃきかん】[馬車軌間]

都電、京王、東急世田谷線、都営新宿線、函館市営などの軌間1372mm(4フィート1/2)の路線。元をただす と東京馬車鉄道(後の都電)が1372mmを採用したことが原点となって、京王、東急世田谷線は都電との相互乗 り入れのため、都営新宿線は京王との相互乗り入れのため、函館市電は都電のお下がりを使用したためにこの変な 規格がここまで普及した。都営新宿線が互換性のないこの軌間に困り、乗り入れ先の京王に「こんなゲージじゃ 困っちゃうョ、早く標準軌に直してョ」と言うと京王が「元はと言えばあんたんとこに合わせたんだから」と、不 毛の言い争いが続いているとかいないとか・・・。同じ理由で、京急・京成と、京成のお下がりを使っていた新京成な ど「京」の付く私鉄はみんな馬車軌間だった。

【はじょうまもう】[波状磨耗]

レールの表面が細かい波状に磨耗していること。列車が走るとものすごい騒音を発するばかりか、異常振動による 車両の不具合や、脱線の原因になることもある。

【はしルンです】[走ルンです]

JR東日本が近年大量に増備している京浜東北線の209系や701系、E217系、E501系、E127系等の電車の総 称、NゲーヂのGMのエコノミーキットのように台枠の上に妻板と側板を組み上げ屋根を載せて作る、約十年の間使 用した後に廃車にしてクーラーなどの部品はリサイクルするエコロジー商品、同義語に「走りっきり電車」「グリー ンマックス」等がある。

【はしルンですデラックス】[走ルンですデラックス]

横須賀線・総武快速線のE217系のこと。車体の幅は広いし、クロスシートもあるし、グリーン車が連結されていて “デラックス”だから。

今度209系でも「幅広」が登場するゾ。

【はしれケーひゃく】[走れケー100]

鉄道百周年を記念した作られた訳ではないが、1971年に作られたテレビ映画。沖縄のサトウキビ畑で働いていた 蒸気機関車の「K100」が失業し、北海道へ新たな職場を求めて旅をするというドラマ。トラックに置き換えられる とのことで旅に出るのだが、当の「K100」もタイヤが付いていて道路を走っていた。銀座通りも走って、ソニービ ルに展示されていたこともあり、放映前には水上も走れると言っていて、実際に本編の中で水上も走った。主人公 の「みのやまもんた」は大野しげひさ氏が演じていた。

【パス】

1.通過の意味。

2.職務乗車証の略。昔は国鉄線上だったら乗り放題(他社線も)だった。上野駅で日勤が終わって、青森駅前の喫 茶店のコーヒーが飲みたいと言って、そのまま急行「八甲田」に乗って、次の日に特急「はつかり」で帰ってきた 人もいた。「職パス」とも言う。

【バズーカ】

本来は対戦車ロケット砲のこと。鉄道では車両の運転室の上についている車両用信号えん管のこと。

【バゾー】

バスマニアのこと、バス小僧の略。

【パターンせっきん】[パターン接近]

ATS-P型において列車の速度が停止信号に対する「速度照査パターン」に接近したことを知らせる警報。

【パターンダイヤ】

同じパターンを繰り返すダイヤのこと。

【はたく】

→叩く

【はだし】

脱線すること。

【バタつき】

1.シャンソン歌手の石井桃子さんが、暮らしの手帳の中で描いていた「バタつきパン」は幼い頃の憧れだった。大 人になってみれば何のことはない、トーストのことだった。

2.圧力計の指針が上下動を繰り返している様子。直通ブレーキユルメ弁のNFBがトリップすると、直通管の圧力 計指針が激しく上下する。

【ぱたぱた】

線路を切り替えるときに、一時的に破線して切り替える方法。

【ばたばた】

ターレット(いもむし)のこと。エンヂン音が「ばたばた」とうるさいから。

【バタフライスクリーン】

蒸気機関車の側窓に取り付けられた風避けの窓。北海道内の配置車によく見られた。これはキャブ側面の窓から顔 を出すと顔が凍るため、顔に直接風が当たらないように取り付けた。同じ名前のものをス○リップ劇場の踊り子さ んも持ってるネ。

【パタリロ】

JR東海の700系新幹線電車のこと。マリネラ国王パタリロ・ド・マリネールの渾名であるつぶれ甘食からの連想 か。

【ばたんこ】

安全側線緊急防護装置のこと、その動作形態から。

【ハチクマベン】

食堂車の乗務員の食事のこと。大抵はご飯と目玉焼き。落後の八さん・熊さんの食事のように貧相なことから、お客 に出す食事とは大違いだ。

【はちこうせんれっしゃてんぷくじこ】[八高線列車転覆事故]

1947年2月5日八高線の東飯能〜高麗川間の曲線下り勾配で、速度超過した超満員の買い出し列車の内、4両が 脱線転覆し184名もの死者を出した事故。あまりの死者の多さに近所だけでは棺桶が足りずに、大宮工場の木工職 場で棺桶を作って救援列車で運んだ。老朽化した木造車が大破し、破片によって死傷者が多くなったため。既に新 製される木造車はなくなっていたが、既存の木造車も鋼体化する事になった。これにより誕生したのがオハ60・61 系客車である。1955年には国鉄線上から木造旅客車は姿を消し、国鉄は世界で最初に旅客車の鋼体化を実現した。

【はちこうせんれっしゃしょうめんしょうとつじこ】[八高線列車正面衝突事故]

1945年8月24日、八高線、小宮〜拝島間の多摩川橋梁上で、旅客列車同士が正面衝突。死者105名を出した事 故。単線区間の指導式を誤って使用したためと言われている。

【はちまき】[鉢巻き]

50HZ用の交直両用電車401系が登場時に60HZ用の421系と区別するために幕板部分に巻いていた細い帯のこ と。401系と421系は出会うことがないのですぐに無くなった。50HZ用の急行型451系に鉢巻きは元々存在し ていない。→腰巻き

【ハチロク】

大正時代の名旅客用蒸気機関車8620型の愛称。

【はつえんしんごう】[発炎信号]

非常時に赤色の炎で知らせる特殊信号。車両用(バズーカ)と携帯用・地上用があり、車両用は運転台上部に設置さ れ、地上用は踏切支障報知装置等と連動して設置されるものがある。地上用のものは最近LED型特殊信号発光器に 置き換えられつつある。携帯用は保線係員や車両の運転台に搭載してあり、列車防護の際に使用する。発焔信号と も書く。

【はっき】[発機]

その列車の牽引機のこと。

【パック】

EF58-89号機の愛称。

【バックゲージ】

車輪内面距離。

【バック・トゥ・ザ・フューチャー】

電車の空転検出回路をOFFにして思いっきり発車すること。駅のすぐそばにある踏切で直前横断をやろうとした輩に脅しをかけるために使う技、レールと車輪の間から火花が散って豪快だが車輪とレールが痛むのでやらない方がよい。(当たり前だ!)

【はっこうしんごう】[発光信号]

“特殊信号発光機”の灯火により列車を停止させるもの。

【はっしゃべる】[発車ベル]

列車の発車を知らせるベルのことだが、昔ながらの「ジリリリ・・・」と鳴るものは殆ど無くなり、電子式のメロディータイプになっている。だがホームの操作スイッチは今でも“発車ベル”になっている。

【はつじょうてんてつき】[発条転轍機]

→Sポイント・スプリングポイント

【はっせいひん】[発生品]

部品を交換すると当然いらない部品が出てくる。壊れているものはしょうがないが、使えるものを発生品と呼ぶ。 廃車になった車両からはずした部品は“廃車発生品”と言い、新車を作る際に流用して新造コストを下げるためにも使われる。ファンが高く買ってくれそうな部品もこう呼ぶことがある。

【ハッセル】

スウェーデン製のカメラ、ハッセルブラッドの略。超高級カメラの代名詞、6cm×6cmというフォーマットと値段が災 いして鉄チャンで使っている人はあまり居ない。高いカメラを使えばいい写真が撮れるというモンでもないし。

【ばった】

レール端から20mmの所。

【バッタンシート】

185系等に使われている転換座席のこと。方向を変える際に「バッタン」と音がするから。

【バッテンぎり】[バッテン切り]

運転整理で上下同数の別運用の列車を運休にすること。ダイヤグラム上で×印になるから。→一山切り

【はつでんセット】[発電セット]

主に、12・14系などの床下に設置されているヂーゼルエンヂンで駆動する発電機のこと。やかましいのでお客から嫌われている。

【ハット】

線路脇にある電気設備を収納する小屋。

【ハットラック】

蓋付きの網棚、旅客機に使われているもので、鉄道車両は651系のグリーン車などに使われている。

【はっピーくん】[葉っピー君]

“アルプスライン305”のキャラクター。「そんなの誰も知らんぞ!」

【バッファ】

リンク式連結器とセットで取り付けられるもので、牽引力を受けるリンクに対して、圧縮力を受けている。バネを 内蔵しているので緩衝器の役目もしている。

【はっぽうしんごう】[発報信号]

“防護無線”により無線で最近の列車を停止させる信号。

【はつらいしんごう】[発雷信号]

“信号雷管”の爆音により列車を停止させるもの。→信号雷管

【はどうでんぱそくど】[波動伝播速度]

パンタグラフの振動が架線に伝わる速度のこと。早ければ高速列車向きのパンタグラフとなる。

【はどうれっしゃ】[波動列車]

行楽や帰省シーズンに運転される臨時列車。波動砲を積んでいるわけではない。

【ハドソン】

1.2−C−2からなる蒸気機関車の軸配置の事、C62がこれである。

2.桃太郎電鉄で有名なコンピューターゲームメーカー。社長がC62が好きなのでこの名がある。C62-3が昔通り に復活したのはここの社長のお陰。

【はとなべ】[鳩鍋]

転轍機で鳩またはキジを捕まえて夕食のおかずにすること。基本レールとトングレールの間に餌を撒いておき、鳩 やキジが基本レールとトングレールの間に入ったのを見計らって、「エイやっ!」と転徹テコを操作して捕まえる。電気転轍機は動作が遅いのでダメだそうである。

【パトレールカー】

鷹取工場における軌道自転車の名称。

【はなたれ】[鼻垂れ]

→フロー

【はなび】[花火]

ホームに飛び散っているゲロ、その様子から。→こまもの

【バネしたじゅうりょう】[バネ下重量]

軸バネより下にある部分の重量、重たいと軌道に与える影響が大きい上に乗り心地も悪くなる。

【ハネ】

三等寝台。現在のB寝台。

【バネじょうすう】[バネ常数]

バネの荷重と撓み量の比率、t/mmで表される。

【パノスパ】

名鉄の“パノラマスーパー”の略。こう呼ぶ人は同人誌に手を染めているとみて間違いない。

【パノラマカー】

名鉄の7000系電車。運転席が二階にあり客席が列車の前頭部まであって、運転手気分を味わえる画期的な電車。 踏切事故や飛び込み自殺の際には非常にスリル満点である。勿論、万が一の事故に備えてダンパーなどを装備して いる。先頭部分ではタイフォンの音がうるさいのが玉に瑕である。

【パノラマしゃしん】[パノラマ写真]

35mmフィルムを使った横長の写真のこと。35mmフィルムの一部分しか使っていないので画質は悪い。マミヤ6 (シックス)というカメラではアダプターを取り付けることによって35mmフィルム2コマ分の横長写真が撮れるよ うになっている。元を正せば富士フィルムのカメラ、GW617やGW621等の6cm×17cmや21cmなどの巨大 フォーマットが元祖である。

【パパラッチ】

しつこくつきまとう非常識なカメラマンのこと。欧米では、カメラマンは1枚いくらで雑誌社などに写真を買って もらうため、取材方法はエスカレートする傾向があり、パパラッチは生まれるべくして生まれたという指摘もある。 語源はイタリア語の方言のオウム貝とも柳蚊ともいわれる。そういえばお立ち台にもいるなあ。

【バビット】

滅摩合金、白メタルの総称。英語のBabbitt metalから。

【バミる】

元々は撮影スタヂオ用語。カメラ位置をマーキングすることをいう。フツーの鉄チャンは使わんわな。

【ハヤテイ】

列車が早着したときに、定時運転と見なすこと。

【はやね・おそね】[早寝・遅寝]

24時間一交代では、4時間ばかり睡眠をとるが、交代で早く寝る方を「早寝」、遅く寝る方を「遅寝」という。区 所によっては「中寝」を置くところもある。

【はやめしゅつじょう】[早目出場]

所定時間より余裕を持って現場に出場すること。「誰だ!遅刻して来てとりあえずポイントを変えて脱線させた奴は」

【パラ】

パラレルの略。電動機の並列つなぎ、転じて速度を上げるの意味。「パラに入れろ」とはスピードを出せの意味。

【バラキット】

読んで字のごとくバラバラで未塗装の鉄道模型キットのこと。主に真鍮製のものを指す。HOのDD14バラキット を、細かくて塗装するのが面倒とか言って、クロームメッキをした人が居たが・・・。

【バラクリ】

いがに入ってないバラバラになっている栗と違うゾ、バラストクリーナーの略。

【バラス】

バラストの略。

【ばらす】

列車を分解すること。

【はらづけせんぞう】[腹付け線増]

単線を複線にするなど線路を増やす際に既存の線路に沿って増設すること。

【バラスト】

線路に散布してある小石、昔は川から掘り出した丸い小石を使っていたが、現在では川砂利の採取は禁じられてい るので、山から採ってきた角張った砕石を使用している。転じて小石のこと。

【バラストクリーナー】

バラスト交換を行う車輌。鉄の爪が付いたコンベヤでバラストをかき上げ、フルイにかけた後、新しいバラストを 加えて戻すベルトコンベヤのお化け。ヤ100+ヤ150のコンビがいたが現在では消滅している。

【バラストこちゃく】[バラスト固着]

本来バラストが固着してしまうと良くないものだが、バラストが飛び散らないように接着剤を使ってバラストの表 面を固めてしまうもの。最高速度270km/hの「のぞみ」がバラストを捲き上げて被害が出たので行われるように なった。最近では在来線でも架道橋の前後でバラスト固着を行っている。完全に固めてしまうと後で困るので絶妙 な接着剤を使っているらしい。

【はらづけ】[腹付け]

現在使用している線路に沿って新たに線路を敷設すること。

【バラシや】[バラシ屋]

車両解体組とその作業者。

【バラストレギュレーター】

マルタイ作業後に道床整理作業を行う機械。

【パラトラシステム】

日立・東急の共同開発による新交通システム。

【パラボラがたラッセル】[パラボラ型ラッセル]

雪カキ車の一種、雪カキ車の各項目を参照のこと。

【はらむ】

石垣などの途中が土圧で膨らむこと。

【パララックス】

コンパクトカメラやレンジファインダーカメラで起こる、ファインダーで見える範囲とフィルムに写る範囲のズレ のこと。被写体までの距離が近いほどそのズレが大きくなる。一部のレンジファインダーカメラには、使用するレ ンズや被写体との距離に合わせてパララックスを補正する機能が搭載されている。

【バランサー】

窓つり上げバネのこと。

【バランスウェイト】

→釣り合い錘

【バランスドアーチ】

要するにバランスのとれたアーチ橋のこと、普通にアーチ橋といえばこれを指す。南阿蘇鉄道の第一白川橋梁や、 只見線の只見川第一橋梁などが有名である。

【バリどり】[バリ撮り]

列車の走行写真を撮る際にモータードライブを使用して「バリバリ」連写すること。当然フィルムの使用量は膨大 なものになるが、ピントなどに不安がある場合などは有効である場合が多い「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」方式 の撮影方法。「下手な鉄砲、数撃っても当たらない」場合もある。

【はるかちゃん】

JR西日本京都車掌区の女性車掌のこと。ごく一部の人が勝手にそう呼んでいるだけと思われる。関空特急はるかに 乗務しているからか?「昨日乗ったはるかに、はるかちゃん乗ってなかったぞ」余談だが、はるかちゃんの英語アナ ウンスはひらがな棒読み京都訛の英語である。

【ハレーション】

略して“ハレ”とも言う。詳しくは“フレア”を参照のこと。

【ハレぎり】[ハレ切り]

逆光撮影時にレンズに入る直射光を遮ること。“ハレーション”を“切る”を合体させて略した言葉。

【パレット】

1.荷物を載せる平たい台、フォークリフトで荷役するため、パレットにはフォークが入る穴が開いている。従来は 木製だったが最近では合成樹脂製のものも登場している。パレットを使って荷役するために“総側開き”構造に なっている貨車を「パレット有蓋車」と呼ぶ。この“パレット”を使い、フォークリフトで荷役をしやすいように 製作されたのが、ワム80000や両側面開きのコンテナ18D等である。

2.マニ37、スニ40・41、ワキ8000・8500、ワサフ8000・8800、スユ44に積み込む荷物輸送用のワゴン。 マニ37に積む背の低い“A形”と、背の高い“B形”とがあった。

【バルブギヤー】

蒸気機関車の弁装置。ギヤーは一つも使っていないのにギヤーとはこれいかに、実は逆転器のギヤーがあるから。

【ハローキティのまつりずし】

岡山名物のまつりずし(ちらしずし)にキティちゃんのパッケージを施した駅弁。運が良ければ岡山、倉敷駅で入手できる。陣羽織を着て刀を持ったキティちゃんとお供の犬、猿、雉が舟に乗ったイラストがあしらわれたパッ ケージは、他のキティちゃんグッズとは一線を画した強烈さがあり、新幹線車内で食していると周囲の視線がちと 気になる。ほとんどのキティちゃんグッズ本ではなかったことにされているのがちょっと悲しい。

【パワム】

パレット用貨車ワム80000のこと。

【パン】

パンタグラフのこと。食べられない。

【ばんえつちゅうせん】[磐越中線]

主に、磐越西線の郡山〜会津若松間の通称、会津若松〜喜多方と非電化区間とを区別するためにこう言われる。

【パンオーバー】

電気機関車や電車が、き電区間からき電停止区間に進入することにより、パンタグラフ〜高圧引き通し線を通して 、き電停止区間に電気が流れてしまうこと。結構危ないゾ。→セクションオーバー

【ハンガー】

吊架線からトロリー線を吊っている金具のこと。

【パンク】

1.構内が車両でいっぱいになって、作業が困難になること。

2.車輪にフラットが発生すること。

例,「手ブレーキを巻いたまま走ってパンクしちゃったよ」

【はんごうすいさん】[飯盒炊爨]

蒸気機関車のメインバルブの上に、研いだ米を入れた飯盒をセットしておくと、乗務を終える頃には美味しいご飯 が炊きあがっている。

【ばんさい】[磐西]

磐越西線の略。

【ばんさげ】[盤下げ]

電化工事などでトンネルや坑道の底面を掘り下げること。

【はんじどうドア】[半自動ドア]

閉まるのは自動だが開けるのは手動のドア、冬季間の車内の保温のために長時間停車の際に使うことが多い。キハ 45系気動車や115系電車はドアエンヂンが半自動扱いの出来る専用のものが付いているが、新潟に居た70系電車 やキハ35系は、ドアエンヂンはそのままで、ドアエンヂンからドアを開けるためのアームに接続してあるリンクを 外してあるだけである。八高線に居たキハ35系や最近のものはボタンを押して開閉するようになっている。

【はんしゃこうしきろしゅつけい】[反射光式露出計]

物体が見えるということは、その物体から満遍なく光が放射されているということである。その光を写真に写すた めに光量を測る物が“反射光式露出計”である。カメラに内蔵された露出計や“スポットメーター”等がこれに当 たる。反射率が18%の物を適正として判断するので、白い物を測光すると明るいグレーに写ってしまい、逆に黒い 物を測光すると暗いグレーに写ってしまうので、測光するときには注意が必要である。

【はんしゃしきこうぶひょうしき】[反射式後部標識]

首都圏を走る貨物列車の最後尾の赤い反射円盤、貨物列車だけならまだ我慢するが旧型客車やJTには付けないで欲 しい。

【はんじゅうれんがた】[半重連型]

DD51型の500代以降の重連総括制御型の内、501〜592号機がこれに当たる、これはツリ合イ引き通し管が無 いために、重連で使用した際に単弁を操作すると操作した機関車にしかブレーキが作用しない、593号機以降は重 連で使用した機関車全部に単独ブレーキが作用するようになっている。この為、五稜郭機関区を含む北海道に配置 されていたDD51は操作を明確にするため593号機以降のものには区名札差しに“重”と書かれた札を差していた。東新潟機関区のDD51はツリ合イ引き通し管を撤去していた時期があった。

【パンスリ】

パンストじゃないゾ!パンタグラフスリ板自動計測装置の略。

【はんせつ】[半切]

写真の印画紙の14×17インチ(355×431mm)のサイズ。写真は大きく伸ばそう!

【ばんせん】[番線]

1.停車場内や運転区内の列車を運転する線路の名称。

2.保線作業などで、足場を仮組みするときなどに使う針金のこと。太さを番号で表しているためこう呼ばれる。

【ばんせんひょうじひょう】[番線表示標]

場内・出発・閉塞の各信号機の上か下に付いている、信号機が示す線路名称(番号)が描いてある看板。黒い板に白 い文字で「下本場」だの「1出」だの描かれているアレである。“冠”とも言う。

【パンタ】

パンタグラフのこと、単にパンとも言う。

【パンダがま】

ED75の更新車で窓周りが黒い奴。→遊星仮面

【パンタグラフすりいたじどうけいそくそうち】[パンタグラフすり板自動計測装置]

文字どおりの装置、電車区などの出入区線などに設置され、走っている列車のパンタグラフのスリ板の減り具合を 架線上に設置した機械によって瞬時に測定する、と言いたいところだが、25km/h以下でないと測定できない。先 日その25km/h制限の線路で“パンスリ”計測不能と言う結果が出た、そこの線路はどうやっても25km/h以上 出せる線路じゃないんだが・・・。

【パンチ】

1.乗車券を改鋏(かいきょう)するための鋏、角型・M型・丸型・山型等のお馴染みのものに対して大きな駅ではオ リジナルデザインのものがあった。

2.新潟地区の鉄チャンの方言で、DE10型ヂーゼル機関車のこと。昔あったテレビ番組の“パンチDEデート”と いう番組名から来ている。この言葉は関東、東北地方に広がりつつある。

【パンつけ】[パン付け]

パンタグラフを上げること、架線に付けるから。

【ハンドスコッチ】

→手歯止め

【ハンドル】

ブレーキハンドルの略。運転士が持ち歩き運転中だけ車両に取り付ける。鉄チャン憧れの品。最近の電車や気動車 は付いたままになっている。

【ハンドルくんれん】[ハンドル訓練]

新型車両が投入されたり、新線が開業する前に運転士の習熟を図るために行う、実際に列車を走らせる訓練。

【はんのう】[反応]

出発反応標識の略、出発現示器のこと。

【はんめぎり】[半目切り]

一目切(127mm)の半分、約63.5mm。

【はんぱがね】[半端金]

文字どおり半端な長さのレール。

【はんすり】[半すり]

半分の長さの枕木、半分のスリーパー(枕木)から。

【はんぷ】[坂阜]

操車場で急勾配を付けた線路から貨車を転がし貨車の仕分けをする設備。語源は英語のHump(ラクダのこぶ)か ら。坂阜は当て字、現在は全て廃止されている。

【はんりゅうがた】[半流型]

戦前型旧型国電で切妻車体の角が丸まっている形のもの、半分流線型だから。