−ふ− 【フ】 1.客車で手ブレーキの付いている車両の記号。ブレーキから。 2.フタル酸樹脂塗料使用車の表記。検査表記付近に小さく書かれていた。 【ファミてつ】[ファミ鉄] 家族で行く鉄チャン、奥さんは大概あきれ顔である。 【ファンデリア】 扇風機が取り付けられない低屋根部分などに取り付ける送風機、丸く放射状に整風板が取り付けられて中にファン が内蔵されているもの。 【ふうがい】[風害] 風による鉄道設備の被害。 【ブースター】 中間機関車のこと。 【ふうどう】[風洞] 円筒形の構造物の中に空気の流れを作り、この中で車両や航空機などが受ける気流の影響をシミュレートする実験 機材。スキーのジャンプ競技で世界を圧倒したV字ジャンプが東大先端研の築70年の骨董品の風洞(なんと航研機 や零戦の設計にも使われた)から生まれたことはあまり知られていない。ちなみに実験台になったのが長野オリン ピック、ラージヒル団体ジャンプ金メダリスト、原田雅彦氏だそうだ。彼のジャンプが不安定なのは、彼がV字 ジャンプのパイオニアであるが故の宿命なのかもしれない。 【ブーフリしき】[ブーフリ式] ブラウン・ボーベリ社が開発した電気機関車の駆動装置。大歯車と車輪の間にリンクを設けて駆動力を伝達する方 式。非常に優れた方式だが、機構の複雑さが日本では嫌われ大成しなかった。ED54型が唯一である。 【フールプルーフ】 間違った操作をしても受け付けない仕組み、と言うよりは正しい操作しか受け付けない仕組み。 【ふうん】[不運] 幸運に恵まれないこと。(新明解国語辞典より)取りあえず筆者の近所では田端運転所にいる「EF81-90号機」が それに当たる。田端機関区に東北本線フレートライナー用として新製配置間もない頃、東北本線の久喜〜栗橋間で ダンプカーと衝突して田んぼに落っこった。現場に大型クレーンが入れずに、車体を三つにバラして回収したのが 不運の始まり。暫くして車体を新製したと思ったら、今度は機関区に留置中に追突された上、前に止まっていた機 関車に玉突き追突して前後をつぶし、またもや直したと思ったら今度は留置中に“ノッチ残し”をやって機械室を 全焼、内部の機器をすべて新品に交換して新製当初からの部品が台車だけになった。と思ったら、最近になって寝台特急「北斗星」を牽引するために、車輪を一体圧延車輪に交換するついでに台車も交換して、めでたく新製当初 からの部品が無くなった。車体を作り直したときにナンバープレートがエッチングプレートになったので見るとす ぐ判る。現車は大宮工場で省力化のために試験的にナンバープレートが、エッチングナンバーになったといわれて いるが、本当のところは、大宮工場で全検入場をして修理したということにして、川崎重工で車体を新製している ので、こういう変形車になったのである。現在はつつがなく暮らしているようである。 【ふえシャッターそうち】[笛シャッター装置] 警笛用のラッパの前についている。二つ折りに開くお馴染みのもの。 【ふえそうち】[笛装置] 汽笛・警笛・タイフォンのこと、形状がラッパでも“笛装置”である。 【フェニックスしごなな】[フェニックスC57] 山口線のC57-1の事。数々の大事故やトラブルにも関わらず不死鳥のように蘇るSL、羽越本線の村上〜間島間で 土砂崩れに突っ込んだのが初めの大事故。その時に台枠に歪みが生じたらしいが長野工場へ入場しC59型の先台車 を使用して奇跡の復活を遂げた。更にいつの間にかキャブの形状が変わったりしていたり、復活後には全般検査を 受けた際に動輪の偏磨耗と軸受けメタルの磨滅によって再走行が危ぶまれたとき、苗穂工場が起こした奇跡によっ ての復活。最近では阪神大震災での鷹取工場の倒壊から復活と、普通の機関車ならとうの昔に廃車になっていても おかしくないが今だに走っている。取りあえず末長い活躍を願いたいところ。 【フェルしきてつどう】[フェル式鉄道] 歯車式軌条の一種で、二本の走行用レールの間に横向きに双頭レールが設置され、それを挟み込むように動力を伝 える特殊な鉄道。現在世界的に見ても絶滅した種の鉄道。 【ふえまき】[笛巻き] 電線をバインド線で巻いて接続する方法。一定の間隔にバインド線を巻いたところが竹笛に似ている。 【フォークおれ】[フォーク折れ] 周波数発電器からパルスが発生していない状態。パルスは櫛のような波形が出ているので、その櫛をフォークに見 立ててある。ATS-Pには車軸発電器の故障を検知する「フォーク折れ検知器」が標準でバンドルされている。 【フォトストップ】 イベント列車で列車を停めて乗客に写真撮影をさせること。海外のイベント(チャーター)列車などではよく行わ れているようだが、日本では殆どないようである。この辺りをよく考えてSLイベント列車を走らせれば乗客も増え ると思うが・・・。 【フォトラン】 イベント列車で列車を停めて乗客を降ろし、列車は一旦バックしてもう一度乗客の前を走って写真撮影をさせるお いしい企画。昔、信越本線のD51-2の牽引の列車でやったのには、乗ったことがあるが・・・。海外のチャーター列 車では時々行われているらしい、今、日本でこんなことをやると余計なギャラリーが集まってきて大変なことにな る。 【ブカ】 列車を分割することの略。 【ふかどきょうりょう】[深戸橋梁] 磐越西線の日出谷〜鹿瀬間にある阿賀野川にかかる橋梁。付近は結構有名な撮影地であるが、三連あるトラス橋の 内、中央の大型のものを掛け替えるときに、トラスを丸ごと阿賀野川に突き落として短時間で掛け替えたことでも 有名である。 【ふくしききかんしゃ】[複式機関車] 一回シリンダーで使用した蒸気をもう一度シリンダーで使用する方式の蒸気機関車。交通博物館に展示保存してあ るマレー式などが有名。構造が複雑なのであまり普及しなかった。別に機関車が「腹式呼吸」している訳ではない。 【ふくしきボギー】[複式ボギー] 複数の台車をひとまとめにして一対のボギーとしている方式。大物車に見られる。 【ふくしん】[ふく進] レールが線路と平行方向へ移動すること、一方向のみに運転する複線区間や下り勾配、ブレーキを頻繁に使用する 部分などで発生する。 【ふくしんそうち】[復心装置] 曲線を通過して横を向いた連結器を真っ直ぐに戻す装置。車体長の短い二軸車には装備されない。 【ふくせん】[復線] 脱線した車両を線路上に戻した状態。 【ふくせん】[複線] 上下列車がすれ違い出来るように線路を二線にしたもの。線路が二本並んでいても別々な系統の路線で交互運転を しているものは「単線並列」と言う。 【ふくそうこていガラス】[複層固定ガラス] 特急車などに使われている窓ガラス。ガラスを二枚約5ミリ間隔で固定し、間に乾燥した空気を密封してガラスが 曇るのを防止しし断熱・防音効果に優れている。SVOの客室窓はなんと曲面の複層固定ガラスである。 【ふくふくせん】[複々線] 複線の線路を二組並べてひとつの路線としたもの、線路容量が画期的に増える。並べ方により“線路別”と“方向 別”がある。 【ふくぶんきき】[複分岐器] 特殊分岐器の一種、主要な軌道から二個の軌道を分離するもので、ふたつの分岐器をずらして重ねたような構造に なっている。山手線の大崎駅の西口の階段下に実物がある。(98年5月現在) 【ふくほんせん】[副本線] 停車場内で同一方向に本線が複数ある場合、その内の主本線以外の本線で、列車が通過することが出来無い。 【ふさん】[不参] 無断欠勤などで正常な勤務をしたと認められないこと。不参になると減給されるし、昇進試験は受けられないしで 悲惨である。昔はよほどのことがない限り大目に見てくれたが、最近では30秒の遅刻でもすぐ「不参だ」と喚く管 理者(じゃないのもいるけど)が多い。 【ふじいフミヤ】[藤井フミヤ] 国鉄退職組の出世頭、元保線のお兄さん。国鉄を退職後、元海上保安庁職員らと共にチェッカーズを結成、。チェッ カーズ解散後ソロ歌手として活躍。因果はめぐって現在JR九州のイメージキャラクター。保線に関してはヘタな鉄 ちゃんより詳しいと思うぞ、たぶん。 【ふじじゅうこう】[富士重工] 隼などで知られる中島飛行機を源流とする輸送機器メーカー。鉄道車輌メーカーとしてはどちらかといえば後発に 属し、気動車、客車を得意分野とする。売り上げのメインはスバルのブランド名で知られる小型自動車だが、ボー イング製旅客機の主翼や胴体、バスボディ、汎用エンジン、特装車ボディ、コンテナなども生産している。ついこ のあいだまで技術一流営業三流デザイン論外などといわれていたが、営業とデザインもずいぶんましになった。車 の燃費は未だに悪いが・・・。 【ふじみのきかんしゃ】[不死身の機関車] フジミのプラモデルの機関車と違うゾ。9600型の69636号機のことで、大宮機関区生え抜きの伝説の機関車。住 山式給水加熱器を装備していたので雨降らし器が煙突の前に付いていた。第二次大戦中、米軍機の機銃掃射にあっ たが、このカマだけ何度機銃を受けても蒸気を噴かず、意地になった米軍機が、集中攻撃を掛けても蒸気を噴かず にいた。それもその筈、無火で蒸気が無かったのだから当たり前である。しかし、自身が穴だらけになりつつも、 他の機関車を守った偉い(?)機関車である。その後、復活して大宮機関区で活躍、川越線のSLさよなら列車を牽 引して有終の美を飾った。ナンバープレートが交通博物館に展示保存されている。 【ふぜい】[風情] その場の情景から感じられる、何ともいえない風流な感じ。(新明解国語辞典より)最近の鉄道旅行に欠落している ものである。 【ふせいとうじょう】[不整凍上] →凍上現象 【ふせショベル】[伏せショベル] 蒸気機関車のボイラーにおいて、効率よく石炭を燃やすためには、火床上に均一に投炭しなければならない。特に 火室後部が一番投炭しにくい、そこで小スコップに盛った石炭を火室内で手首をひねるように投げれば、石炭は火 床一面に広がり理想的な燃焼になる。これを伏せショベルと言う。昔投炭は大スコップでドカドカくべてしまうの が普通だったが、小スコップでちょぼちょぼ投炭する大男の火夫が居た、この男は怠け者だと言われていたが、彼 が乗務した機関車の石炭使用量が他の者より少なかったため、研究され広まったという。特に戦時中は石炭節約の ために片手ショベルが奨励されたが、機関助手からは労働強化になるので嫌われた。ベテランの機関助手になると、 右手が左手より長くのびてしまうのだと言う。この辺のことは、中野重治著の「汽車の缶たき」という小説に詳し い。 【ふぞくへんせい】[付属編成] 基本編成に対して、区間を定めた回転車(希に付属編成が長距離を走ることもある。)や多客時に増結するための編 成。単に“付属”という場合もある。 【ふためぎり】[二目切り] レールの継ぎ目穴ふたつ分(216mm)切り落とすこと。 【ふたんらく】[不短絡] 列車が走っているにも拘わらず軌道回路に表示が出ないこと。 【ぶちこみカード】[ぶち込みカード] イオカードなどの自動改札機に直接投入できるプリペイドカード。 【ふちゅうけいばじょうまええき】[府中競馬場前駅] ドラマやCMのロケによく使われていた京王帝都電鉄の駅。ホームが広く、競馬開催日以外はあまり利用客がいない のが良かったのだが、在京某テレビ局の下請け製作会社がバカをやって京王を激怒させ、以来撮影禁止になったら しい。 【ふつうえき】[普通駅] 旅客も貨物も扱っている駅。昔はこれが普通だったが、現在では普通でなくなっている。 【ふつうしゃ】[普通車] それなりの接客設備を持った、一般庶民の乗る車両。記号は“ハ”である。 【ふつうだんたい】[普通団体] 責任者の引率する15人以上の団体で、学生団体、訪日観光団体、特殊団体以外のもの。但し、学生の団体がグリー ン車やA寝台を利用する場合は普通団体の扱いとなる。 【ふつうぶんきき】[普通分岐器] 普通の形状をした分岐器。次のような “片開き分岐器” “両開き分岐器” “振り分け分岐器” “内方分岐器” “外方分岐器” の種類がある。 【ぶっしべつせんようかしゃ】[物資別専用貨車] その名の通り、運ぶ貨物の形態に合わせた専用の貨車。 【プッシュプル】 1.客車列車の前後に機関車を連結する運転方法。折り返し時間の短縮や、機回しのできない駅での折り返しをする 場合などに行われる。日本で言うプッシュプルとはこのこと。ヨーロッパの高速列車のような、固定編成の両端に 動力車を置いているようなケースでは、普通プッシュプルとは言わない。 2.客車列車の編成の一端あるいは中間に機関車を連結し、運転台付きの客車で制御を行う運転方法。機関車は押し たり引いたりするからプッシュプル。ただ、どうも和製英語臭い。 【ぶっぴんゆうりょうもちこみきっぷ】[物品有料持込切符] 青函連絡船内の案内所で売っていた、自転車や自動二輪車を航送するために常備されている切符。船内の案内所で 「何か面白い切符ありませんか?」と聞いたところこれが出てきた。これに限らず船内で発行していた切符には船名 が入っていたのでコレクションの対象になっていた。 【ぶつろく】 2両固定編成の電車を3本連結した6両編成のこと。東武伊勢崎線によく走る。 【ふね】[舟] パンタグラフの集電シューのこと。→シュー 【ふね】[船] 改札口で係員が入っている箱、文字通り人の流れの中に浮いている船、近年自動改札機の普及により東京では絶滅 の危機に瀕している。 【ぶひんどり】[部品取り] 古い車両で部品がない場合、廃車になった同じ型の車両から部品を取ってくること。 【ぶひんのけいしききごう】[部品の形式記号] 部品には何処に使われるか解りやすいように記号が付けられている。代表的なものとして主な電車部品の形式記号 は以下の通りである。(電車以外でも使われるものがある) 《PS》 パンタグラフ 《LA》 避雷器 《CB》 高速度減流器 《LB》 遮断器 《MT》 主電動機 《MR》 主抵抗器 《DM》 発電機 《MH》 補助電動機 《C》 コンプレッサー 《FK》 送風機 《HE》 電気暖房機 《MC》 主幹制御器(マスコン) 《CS》 主制御器 《SB》 配電盤 《KE》 ジャンパ連結器 《SR》 接触器 《RL》 継電器(リレー) 《RLS》無接点継電器 《SH》 手動スイッチ 《VM》 電磁弁 《TK》 戸閉め機械 《SRD》戸閉め安全装置 《HS》 補助制御器 《RG》 格子抵抗器 《RT》 抵抗管 《HR》 補助抵抗器 《AB》 蓄電池 《LP》 電灯 《FS》 ヒューズ 《FC》 ヒューズ挟み 《GS》 速度計 《AW》 笛 《BZ》 ブザー 《WP》 窓拭き器(ワイパー) 《AU》 冷房装置 《LV》 自動高さ調整弁 《UF》 台枠 《TR》 付随台車 《DT》 動力台車 《T》 付随車用車軸 《M》 動力車用車軸 《T》 タイヤ 《ME》 ブレーキ弁 《KB》 ブレーキ弁脚台 《C》 ブレーキ制御装置 【ふほうみかいぞうしゃ】[不法未改造車] 競合脱線を防ぐために台車間距離の短いタンク車のTR-41の枕バネは全て柔らかいコイルバネとオイルダンパーの 併用のTR-41Dにしたはずだが、どういう訳か板バネのまま残っているタンク車(タキ5456等)がある。それを 指す貨車鉄チャン言葉。 【ふみきり】[踏切] 線路と道路の平面交差。大きく分けて第一種〜第四種がある。 《第一種甲》 警報機と遮断機が設置されている無人の踏切。 《第一種乙》 警報機と遮断機が設置されている有人の踏切。 《第二種》 時間を決めて交通を遮断する踏切。 《第三種》 警報機のみの踏切。 《第四種》 警報機も遮断機もない踏切。 【ふみきりガードレール】[踏切ガードレール] 踏切内のフランジウェイを確保するために設置される。 【ふみきりかんししゃ】[踏切監視車] 先頭部分にビデオカメラを設置した485系電車のこと、とどこかの雑誌にこう書いてあったが、本当のところはJR の訓練センターで使う、シミュレーター画像の撮影車である。 【ふみきりさじょうそうち】[踏切鎖錠装置] 複線区間の踏切保安係の配置された踏切で列車が通過した後反対列車が接近しているときに閉鎖してある遮断機を 開くことに出来ないようにするための装置。 【ふみきりししょうほうちそうち】[踏切支障報知装置] 踏切に障害があった場合に列車に対して停止信号を現示する装置で、組み合わせによりA〜Dの4種類がある。決 して踏切に障害があっても放置する“踏切支障放置装置”ではない。 《踏切支障報知装置A》防護スイッチと特殊信号発光器 《踏切支障報知装置B》特殊信号発光器 《踏切支障報知装置C》防護スイッチと地上用信号炎管 《踏切支障報知装置D》地上用信号炎管 【ふみきりししょうほうちそうちしようひょうしき】[踏切支障報知装置使用標識] そんな長げー名前付けなくたっていいじゃん。要するに踏切支障報知装置を使用したときに操作したスイッチ箱に点灯する表示灯のこと。“乗務員知らせ灯”とも言う。 【ふみきりししょうほうちようそうさき】[踏切支障報知用操作器] 要するに踏切非常ボタン。→防護スイッチ 【ふみきりせつびせっちおよびとりあつかいきじゅんきてい】[踏切設備設置及び取扱基準規定] 長げー名前。要するに国鉄で、踏切の設備やその設置方法とその取扱の基準となる規定。 【ふみきりしゅうちゅうかんりそうち】[踏切集中管理装置] 数カ所の踏切を一ヶ所で集中管理する装置。 【ふみきりせいぎょし】[踏切制御子] 列車の接近を検知して踏切警報機をON・OFFする装置。最近の電車線区間などでは列車の速度も検知できるように なっているものがある。 【ふみきりせんしシャダーン】[踏切戦士シャダーン] 広島鉄道管理局の踏切事故防止キャンペーンのキャラクター、誰がどう見ても“機動戦士ガンダム”である。著作 権は大丈夫なのか? 【ふみきりほあんそうち】[踏切保安装置] 踏切に設置されている“警報機”“遮断機”“踏切支障報知装置”“障検”“非常ボタン”などをひっくるめてこう言 う。“いたバチくん”もそうなのかナ? 【ふみきりもんぴ】[踏切門扉] 遮断機。 【ふむ】[踏む] その信号機が防護する閉塞区間に進入すること。例:「出発を踏む」その出発信号機が防護する閉塞区間に進入して出 発信号機が停止現示になること。 【フューチャーにじゅういち】[FUTURE21] JR東日本が21世紀の一流企業になるための経営思想、基本は3本柱になっている。 1.お客様・地域社会に貢献する“生活創造企業” 「心と時間を満たす生活移動空間を創造する」だと、ウソツケ! 2.最新技術を開発・活用する“未来志向企業” 「ハードとソフト両面で先駆的な技術開発を行い最先端企業として自己革新します」とか言っているが、ソフトとは ハードを動かす為だけのソフトらしい。 3.社員・家族の幸福を実現する“人間尊重企業” 「企業発展の全ての基礎は人であることを改めて明確にし、社員・家族の幸福を実現し働きがいのある企業づくりを 目指す」とあるがN車掌区では何人も過労で入院しているらしい。 【フライき】[フライ旗] 合図旗の俗称。英語のFlagから。 【フライッシュマン】 ドイツの鉄道模型メーカー。高い工作精度で定評がある。世界的に主流となっているDC2線式をフライッシュマン 式と呼ぶ人もいる。 【プライミング】 蒸気機関車のシリンダー内に蒸気と一緒にボイラー水が入ってしまうこと。シリンダー周りのグリスを流してし まったり、シリンダーを破壊する大事故に発展する可能性がある厄介ごと。水質の悪い水を給水したときに起こる。 1960年頃東北本線の一ノ関機関区は、川の水を蒸気機関車のボイラー水に使っていたが、上流に工場が出来て工 場排水や生活排水が流れ込むことによって川の水質が悪化し、プライミングが多発したことがあった。日本語では 気水共発という。 【フライング・スコッツマン】 イギリスの看板列車。第2次大戦中、ロンドン空襲のさなかにもロンドン・キングスクロス駅を10時ちょうどに発 車した事で有名。ただし、無事たどり着けたかどうかまでは定かでない。今は、10時30分発、HSTで運行される なんの変哲もない普通の列車。期待しないように。 【フライングとうじょう】[フライング東上] 東武鉄道東上本線にかつてあった行楽列車の名称。名前が名前だけに定時前に発車することがよくあったそうな・・・ (ウソ) 【ブラウン】 電動剃刀のメーカー。特急列車の客席で乗客に髭を剃らせ、それをCMに撮るという、社会の常識も知らない、世間 の迷惑も考えないおバカ集団。マナーやルールより、身だしなみが大事らしい。 【ブラウン・ボーベリ】 スイスで初めて電気機関車を作ったメーカー、ブーフリ式という駆動装置を開発したことで有名だが、現在の日本 ではアプト式のED41型を作ったメーカーとして有名である。ED42型はこれを手本として国産したものである。 【ブラキストンせん】[ブラキストン線] 津軽海峡に存在する、本州北部と北海道の生態系を隔てている線。例えば、本州は「ツキノワグマ」「ホンドギツ ネ」北海道は「ヒグマ」「キタキツネ」とを分けている。本当に線が引っ張ってあり訳ではない。青函トンネルの開 通によりこの原則が崩れるおそれがあるという。 【ぶらきん】 さし当たり何もすることはないが出勤していること、ぶらぶらしているから。→待命 【プラグドア】 通常の引き戸と違い戸袋を設ける必要のない引き戸、開くときにはリンク機構により一旦外側にずれてから開くよ うになっている。戸袋を作る必要がないことや、車体とドアがツライチになるため車体が美しく見えるなどの利点 もある。ヨーロッパの車両などによく見られるが、日本ではニセコエクスプレスで初めて採用され、JR東日本のキ ハ100・110系でも採用されたが、製造が進むにつれて普通の引き戸に戻ってしまった。 【ブラシ】 電気関係の部品である。直流モーターの中に入っていて、モーター内で回転しているコイルに電気を供給している 部分に使われている部品。銅の粉末にカーボンなどを混ぜ合わせたものを加圧成型してあるもので、ブラシと言っ ても固形ブロックである。直流モーターでは最も重要な部品ともいえ最大の弱点でもある。日本語では“刷子”と 言う。 【ブラスキット】 真鍮製の鉄道模型キットのこと。 【プラステンキャンペーン】[+10キャンペーン] 今から15年ほど前に国鉄の内部で実施された増収キャンペーン。何はともあれ10%増収しようと言うもの、結果 は推して知るべし。 【ブラスト】 蒸気機関車の排気音のこと。シリンダーで使われた蒸気は大量に捨てられるが、その時シリンダーから煙突に吹き 込まれ、真空作用で煙室内の燃焼ガスを煙突から排気する、ここまでがドラフト。煙突から大気中に排出されると きにボッボッと音がする、これがブラスト。形式によってブラスト音が微妙に違うので、プロは聞き分けられる。 【フラッグストップ】 北米などに見られる無人駅。駅に旗が備え付けてあって、やってくる列車に向かって旗を振ると列車が止まってく れる。似たようなものはスイスにもあるが、こちらはもう少しスマートで、乗客が駅のスイッチを操作して合図灯 を点灯して列車を止める。いずれにせよ、ただ駅にいるだけでは列車は止まってくれないのでご注意を。 【プラッサー&トイラー】 オーストリアの保線機器メーカー。ここのマルタイは日本ではトップシェアを誇っている。じつは一番身近な外国 型車両、(正式には車両ではない)スイスの山岳鉄道の機関車を思わせるデザインがかっこいい。小田急の09- 16CSMは黄色い散光式回転灯をつけたど派手なやつ、小郡の08-32Uはキャブ付きのマテリアルワゴンが珍しい、 どちらも筆者のお気に入り。 【フラッシュオーバー】 電気車の電動機が高速回転した際に、電流が電気子内を流れずに整流子表面を流れてブラシ間を短絡してしまう故 障。整流子表面がブラシ粉末で汚れている場合の起きやすく、時に主電動機そのものを破壊してしまうなど大きな 事故となる。ブラシを使用しなければならない直流電動機を劣悪な環境(埃と湿気の多い床下)で使う鉄道車両ゆ えの故障である。 【フラッシュオーバーリング】 主電動機の整流子で発生したフラッシュオーバーのアークを接地するために設けられるリング状の部品。 【フラッシュひたち】 常磐線に97,10月改正から登場したE653系を使った特急列車。本来は“フレッシュひたち”だが車両のデザイン が結構突飛なのでこう呼ばれる。 【フラット】 タイヤ表面に出来た平面状の傷、レーシングカーで言うところのフラットポイントのこと。レール面を車輪が回ら ず滑走することによって出来る、最近はレジン制輪子を使うようになったので、雨の日はフラットが多発する。JR の規定では、タイヤ表面上の傷は45mm以上のものが1ヶ所以上、25mm以上のものが2ヶ所以上あってはならな いことになっているが、なかなか・・・。 【ブラットトラス】 トラス構造の橋梁における構造の一つ、斜材が鉄橋の入り口の端柱と逆向きの角度になっている。平行弦、曲弦共 に存在する。斜材がこれと逆を向いているものを“ハウトラス”と言うが、鉄道橋ではあまり例がない。 【ぶらにする】 転轍機を無連動すること。鎖錠されていないのでぶらぶらになる為。 【プラマエ】 決められた数値の前後。±(プラマイナス)が訛ったもの。→ブラマイ 【プラレール】 皆様よ〜くご存知のトミーのプラレール。実物の車両に対するレスポンスが非常〜に早い、新型車が出たと思った ら直ぐ店頭に並んでいることもある。鉄道同人誌サークルでプラレールに手を出すとそのサークルは解散するという伝説がある。 【ふらん】 煤のこと。 【ブランコ】 車内の帽子掛けに掛けられた上着や網棚のバックから財布を抜き取る初歩的な掏摸(スリ)の手口…。それってど ちらかといえば置き引きだよな? 【フランジ】 車輪やパイプ等の円盤状、円筒状のものに取り付けられたつば。車輪の場合これが無いと当然脱線する。中には E10型蒸気機関車のように、一部の動輪にフランジがない車輪もあった。 【フランジちょくりつまもう】[フランジ直立摩耗] 曲線が多い線区を走行する車両で、フランジの角度が直角に近くなるように摩耗すること。→フランジの痩せ 【フランジとゆき】[フランジ塗油器] 車輪のフランジの磨耗を防ぐため、カーブでフランジに油を塗る装置。油を塗布するローラーがレジンで出来てい たために、実際には逆にフランジを磨耗させてしまうことが判り、使用されないことが多い。いやはや・・・。 【フランジのふとり】[フランジの太り] 入れ換え用の機関車は、専ら構内で加減速を繰り返すために、踏面が減り、車輪のフランジが太くなってしまう。 あまり太くなると具合が悪いので折を見て本線の仕業をさせると、あら不思議元通りになって(完全にではないが) 帰ってくる。 【フランジのやせ】[フランジの痩せ] フランジは長い間走行していると断面が痩せ細ってしまう、あまり痩せると脱線の危険があるので約10万kmで車 輪を添削して正しい形状にしなくてはいけない。 【フランジャー】 ラッセル車で軌道内を除雪するための装置、レール面より50mm下まで雪を掻き出すことが出来るようになってい る、分岐器や踏切などの通過は出来なくなってしまうので、当然フランジャーは上下する。 【フリークェントサービス】 日中などの閑散時間帯に等間隔に列車を走らせること。毎時同じ時間に電車が来るので便利である。 【フリーゲージトレイン】 軌間を可変出来るようにした車両のこと。どこかの新聞がこう書いていた。九州新幹線は可変軌道で行うという話 を聞いたことがあるが、どうせならどんどん可変軌道設備を増やしたらよいと思う。 【フリーランス】 架空の鉄道や車両を設定する遊び。同人誌のネタや鉄道模型などでよく登場する。詰めの甘いもの、リアリティに 欠けるもの(それもいいが)も多く、作った本人はご機嫌だが、周囲にとっては退屈きわまりないもの。 【ふりかえ】[振り替え] 1.振り替え輸送の略。 2.車両の番号を他の番号に書き直してしまうこと。→貨車の番号 【ふりかえゆそう】[振り替え輸送] 事故等で不通となった場合、他の会社線などに乗客を誘導することで、その際には硬券の振り替え乗車票が発行さ れる場合がある。 【ふりこしゃりょう】[振り子車両] カーブで車体を内側に傾斜させることで乗り心地や曲線通過速度を向上させた車両。国鉄では381系(量産、試作 は591系)が元祖である。これは遠心力と重力が釣り合う位置まで自然に車体を傾斜させるため「自然振り子式」 と呼ばれる。この場合直線区間で軌道状態が悪いと車体の動揺が大きくなって逆に乗り心地が悪くなる場合がある。 そこで最近登場した振り子車両は、曲線通過時にエアーシリンダーなどにより強制的に車体を傾斜させる「強制振 り子式」が採用されている。 【プリズナー・ナンバー・シックス】[PRISONER 6] 混雑している701系の長編成ワンマン列車で虜になった人こと、後ろの方に乗るとワンマン扱い駅で下車しように も出られないから。「I am a FreeMan!」 【ふりわけぶんきき】[振り分け分岐器] 普通分岐器の一種、直線から左右不等角度に分岐するもの。 【ブルートレイン】 1.20系以降の固定編成の寝台客車で組成された寝台特急列車を指す言葉、14系や24系はニューブルートレイン ともいう。トワイライトはあの色でブルートレインなのか? 2.南アフリカ共和国の特急列車の愛称。こちらが元祖である。 【ブルートレインなかざと】[ブルートレイン中里] 上越線の越後中里駅裏にあるスキー場の休憩施設の名称。スハ43系客車18両を使っていて、搬入する際には線路 を引いて直接設置した。下回りも殆どそのままなのでまた走らせてくれないかネェ。因みに編成は、駅よりのもの が、 スハフ42-2067 盛モカ ス ハ43-2166 仙フク オ ハ47-2232 盛モカ オ ハ47-2327 仙フク ス ハ43-2326 盛モカ ス ハ43-2345 盛モカ オ ハ47-2058 仙フク オ ハ47-2025 仙フク オ ハ47-2071 仙フク オ ハ47-2300 水ミト ス ハ43-2481 仙フク スハフ42-2067 盛モカ 駅から遠いものは、 スハフ42-2143 水ミト オ ハ47-2029 新ナオ オ ハ47-2027 新ナオ オ ハ47-2258 盛モカ ス ハ43-2471 仙フク スハフ42-2032 仙フク である。 【ブルーライナー】 153系新快速塗色が灰色9号に青色22号の帯を巻いていたことから付けられた愛称。 【ブルーリボンしょう】[ブルーリボン賞] 1958年から「鉄道友の会」が、趣味や利用客から見て最も良いと認めた車両に贈る賞。会員の投票により選考委 員が決定する。 【フルきかくしんかんせん】[フル規格新幹線] 在来線規格の新幹線に対して通常のサイズの新幹線のこと。 【ふるシーツ】[古シーツ] 駅の担架入れや、電車の運転台に積まれている使い古しのシーツのこと。職場の仮眠室のお下がりだが、その使用 目的はマグロに掛けることである。 【フルスクラッチ】 自作模型のこと。既存のキットや完成品などに頼らず、板材や棒材などを削り出したり組み合わせたりて模型を作 る。 【ブルドック】 キハ81の事、そのあまりスマートとは言えない外観から。 【ブルトレブーム】 1970年代中頃、それまでのSLブームとは別の流れの鉄道ブームがおこった。「スーパーカー」に熱中していた子 供達は今度はブルートレインや特急電車にも夢中になり、東京駅や上野駅は休日になるとカメラを持った子供で一 杯になった。国鉄も特急にイラスト入りのマークを付けたり、山口線に蒸気機関車を復活させたりして、ブームに あやかった。編者が「鉄チャン」をやり始めたのもこの頃である。 【ブルネルしょう】[ブルネル賞] イギリスの鉄道創業時に多大な貢献をした機械技師「I.K.ブルネル氏」に因んで2〜3年に一回、世界各国から応 募した鉄道作品の中から選考され授与される国際的な賞。日本では651系・253系・281系・787系電車が選定さ れている。 【プルマン】 1859年、ジョージ・プルマンによって設立されたアメリカの寝台車会社。アメリカで五指に入る車両メーカでも あった。1927年以降の北米における寝台車営業は、ほぼ同社による独占であったが、1947年、保有車両を各鉄 道会社に移管し、1968年、利用客の減少により100年にわたる歴史に幕を閉じる。 【プルマンしんだい】[プルマン寝台] 世界中にあまたある寝台車の様式の原型は、すべてプルマンとワゴン・リによって確立されたと言っていい。プルマ ン寝台は、セクション、ルーメット、デュプレックス・ルーメット、デュプレックス・ルーム、コンパートメント、 ダブル・ベッドルーム、ドロウィング・ルーム、マスター・ルームの8種類で、これらを組み合わせ、プルマンカーを 構成している。日本で開放A寝台を指して言うプルマン式寝台とは、セクションというタイプで、プルマンのバリ エーションの一つにすぎない。 【プルマン・スタンダード】 プルマン社の直営車輌製造工場で製造された客貨車。 【フレア】 逆光時などに、強い光がレンズ筒内で乱反射して起こる現象。→ハレーション 【ブレーキ】 乗り物で一番重要な装置。これが付いていない乗り物は走ってはいけない。鉄道車両では主に “手動ブレーキ” “真空ブレーキ” “空気ブレーキ” “電気ブレーキ” “ダイナミックブレーキ” “電磁軌道ブレーキ” “ECBブレーキ” のブレーキシステムが使われる。 【ブレーキじくわりあい】[ブレーキ軸割合] 連結軸数に対するブレーキが作用する車軸の割合。85%以下の場合は速度制限を受ける。 【ブレーキしけんあいず】[ブレーキ試験合図] 列車に対してブレーキ試験をすることを伝える合図。 「緊締」片腕を高く上げて円形に動かす。 「緩解」片腕を高く上げて左右に動かす。 「終了」片腕を高く上げる。 夜間は白色灯火で合図を送る。ベルやブザーでも出来る。 【ブレーキしけんあいずき】[ブレーキ試験合図器] “ブレーキ試験合図”を送るためのブザーまたはベル。必要により白色灯火を使用できる。 ブレーキ試験を開始「−・・−」 ブレーキを緊締「−」 ブレーキを緩解「−−」 ブレーキ試験を終了「−−−」 合図の取り消し「・・・・・」 【ブレーキシュー】 ブロックを見よ。元々は突放されてきた貨車を止める鋳鉄の塊。昔は連結係が貨車と並んで走りながらレールの上 にこのブレーキシューを載せて貨車を止めたのである。だから連結屋には死傷者が絶えなかった。(そら当たり前だ わ)貨車に側ブレーキが装備されるようになったのは戦時中からで、それも人間本意の考え方でなく、あまりの死 傷者の多さに労働力の確保が難しくなったためだと云われている。側ブレーキがロックできるようになったのは、 昭和30年頃。更に車両の両側に側ブレーキが装備されるようになったのが、昭和40年代も半ば、ワム80000の 100000番代になってからであった。それでも尚、構内作業が危険であることに変わりはない。 【ブレーキスリッパ】 滑らないように底を加工したスリッパではない。カーキャッチャーのこと。 【ブレーキばいりつ】[ブレーキ倍率] ブレーキシリンダーで発生したブレーキ力と制輪子にかかるブレーキ力の比。 【プレートガーター】 棒材が主体のトラス橋に対して板材と棒材を組み合わせた橋梁。プレート部の上に線路が載る“上路式”とプレー ト部が線路の脇にある下路式があり、比較的スパンの短い橋梁に用いられる。 【フレートにじゅういち】[フレート21] 21世紀に向けてJR貨物が提唱した輸送計画。バブルが弾けたために机上の空論となった。 【フレートライナー】 コンテナ専用列車。 【フレームレスタンクしゃ】[フレームレスタンク車] タンク体に強度を持たせ台枠を廃した構造のタンク車。一時期この構造は危険ではないかという事で台枠を使った 構造に戻ったことも(タキ38000)あったが、今やこの方式がタンク車のスタンダードになった。タキ43000が 代表的な形式。 【フレキシバンボディー】 コンテナ貨車上にターンテーブルを設置してコンテナ自体を90°回転させることにより積み卸しするシステム。積 み卸しする際に特殊なトラクターを使用することから試作だけに止まった。 【プレキャストこうほう】[プレキャスト工法] PC構造物の部品を予め工場で作り現場で組み立てる工法。 【プレスドア】 旧型の車両に使われているプレスで作った鉄板一枚のドア。補強用の模様が付いているのですぐ判る。 【プレストレストコンクリート】 基本的には鉄筋コンクリートなのだが、圧縮に強いコンクリートの特性を生かして事前に(プレ)圧縮方向に力が加わるように(ストレス)してあるコンクリート。 【フレッシュカード】 第三セクターの「のと鉄道」が発売しているプリペイドカード。発売当時は名前の由来もさることながら、穴水駅 の自動販売機(食堂などの食券販売機にそっくり!)でしか使えないという、超致命的な欠点を抱えていた事で有名 だった。せめて和倉温泉ぐらいでは使えるようになったのかね? 【ふれどめそうち】[振止装置] 曲線引装置(曲引)と同じ構造だが目的が違う。風による架線の横揺れ防止やパンタグラフすり板の局部磨耗を防 ぐ目的のジグザグ偏移を行うためにR>1600m以上の直線路に設置される。単に、「振れ止め」とも言う。 【フレンズ】[FRENS] JR貨物の貨物情報ネットワークシステムのこと。FREight information Network Systemの略。これを使えばたちどころに特定番号の貨車やコンテナがどこにいるか判ってしまう。 【ふろ】[風呂] 仕事後の入浴は勤務時間ではない、と、冷房の利いた部屋で汗もかかず自分の手を汚して仕事をしたことのない者 は考える。風呂に入らなければ表を出歩けないような仕事をさせられる人たちがいるなどとは露ほども考えない、 そのくらい無神経でないと役人、経営者は勤まらないものらしい。 【ブロイメット】 パンタグラフのスリ板に使われる燒結金属のこと。どこの会社のだか知らないが、商品名である。 【フロー】 車輪によって押しつけられたレールの頭部の端が垂れ下がるように変形すること。これをフローと言いローカル線 の古いレールによく見られる。巻垂れ、鼻垂れとも言う。 【ブロードケージ】 ゲージ幅が1435mmより広いもの、→広軌。 【ブローニーフィルム】 中型カメラで使用する幅6cmのロールフィルムの総称。長さ(撮影枚数)により、120、220の2種類と、旧式 のカメラで使用する620の合わせて3種類がある。 【プログラムオート】 カメラの自動露出調整機構の一つ。ユーザーがシャッタースピードや絞りを設定することなく、カメラが予めプロ グラムされたシャッタースピードと絞りで露出を決定する機構。要するに現在の全自動カメラ。 【ブロック】 1.線路閉鎖をしている区間。または保守用車を使用している区間のこと。 2.制輪子のこと。ブレーキブロックの略。車輪の踏面を締め付けるブレーキ片のこと。かつては鋳鉄が主だった が、最近の電車や気動車は合成樹脂を使用している。その為にタイヤフラットが多くなった。合成制輪子は軽いた め扱いやすいが、車輪より堅いのでタイヤ踏面をツルツルにしてしまい、その為空転や滑走が多発する。また寒冷 地では制輪子と踏面の間に氷が入り込み、ブレーキ力が低下するので、北海道の711系などは冬には鋳鉄の制輪 子に交換している。→ブレーキシュー 【プロテクター】 一部の耐寒型機関車の前面窓に取り付けられる、トンネル内でツララが当たって前面窓が割れるのを防ぐ装備。現 在ではヂーゼル機関車の一部が装備しているだけになった。 【プロペラシャフト】 気動車やDLで変速機から台車までを結ぶ動力伝達軸、自在軸継手が2組とすべり軸継手が1組の組み合わせになっ ている。→推進軸 【ブロまち】[ブロ待ち] 通票閉そく区間で先行列車の開通待ち。 【ふろやのふみきり】[風呂屋の踏切] 赤羽線(現、埼京線)十条〜赤羽間にある、銭湯の裏にある踏切。とっても自殺が多い。 【ブロワー】 1.通風器。普通には蒸気機関車の通風器を指す。機関車ボイラーは煙管が水平な上、煙突が短いので自己通風能力 が極めて小さく、これを補うため煙突下部にブロワーノズルを取り付けて自車の蒸気圧で通風を促す、力行運転中 はシリンダーで使用されて蒸気が煙突下部のドラフトノズルから排出されるので、ブロワーは必要ない。ブロワー ノズルは運転室にあり、常時開閉するので漏洩を防ぐため、ハンドルにテコが取り付けてあり、それと判る。 2.電気機関車や電車などで、抵抗器などを冷やすために送り込まれる冷却風のこと。熱を持った排風や送風機の回 る音も指す。 【フロントエンドカー】 北米の旅客列車で、機関車の次位に連結される荷物車や郵便車、暖房車などの総称。アメリカでは1920年頃まで 列車強盗が出没したので、対策として荷物車や郵便車は機関車の次位に連結されていた。 【フロントロッド】 ポイントの鎖錠を行うためのアーム、トングレールの一番先端に接続されているから。 【ふんか】[焚火] 蒸気機関車のボイラーに火をたくこと。 【ぶんかつこうにゅう】[分割購入] 出発地から目的地の駅へ向かうとき、途中駅までのキップを購入して、一旦途中下車をして改めて乗車券を購入し て目的地まで向かい運賃を安くする方法。色々な例があるのでここでは一概に言えないが、一つの例として、常磐 線の松戸駅から山手線の五反田駅まで向かうとき、松戸〜五反田間は通常\540-だが、松戸〜上野間\290-と上 野で一旦途中下車をして、上野〜五反田間の乗車券を買うと\190-で、合計\480-でなんと、\60-もお得であ る。途中で下車するタイミングが難しいが色々と探してみると面白いゾ。「駅すぱあと」等のパソコン用運賃計算ソ フトを使えばすぐに出てくる。 【ぶんかつみんえいか】[分割民営化] 他にもやり方はあったんじゃないかと思うが、借金を抱え倒産寸前の国鉄を分割し、民営化しようというもの。借 金は国鉄が保有した土地を売って財源にするつもりだったらしいが、不動産業者→建設業者→国会議員先生様への 金の流れが見え見えである、バブルが弾けてうまく行かず。おまけに民営化されたJRもここぞとばかりに金儲け主 義に走って、公共交通機関の使命を全うしていない。自分達にとって都合の悪い行政改革はちっとも進まず、都合 の良いものはたちまちにして実行する。いかに日本の国会議員が国民のことなんか考えてないかこれでよく判った。 【ぶんきき】[分岐器] 転轍機、ポイントのこと。大きく分けて“普通分岐器”と“特殊分岐器”がある。英語では正しくは「スイッチ」 という。 【ふんさいしきおぶつしょりそうち】[粉砕式汚物処理装置] 従来そのまま垂れ流しだった便所の汚物を処理液と共に、粉砕・脱臭・殺菌処理して車外に排出するシステム。外観 は便所の床下に四角い箱がぶら下がっている。この後「貯留式汚物処理装置」「循環式汚物処理装置」と発展してい く。 【ぶんさんでんげんほうしき】[分散電源方式] 客車の床下にヂーゼルエンヂンによる発電機を装備して、編成に給電するやり方。列車を分割する際には便利だが、 客室内がうるさいのが難点である。 【ふんたん】[粉炭] 粉状になった石炭。火力発電所などの大型ボイラで使われる。SLの自動給炭機は中でわざわざ粉炭を作って、蒸気 圧で火室に飛ばしていた。 【ふんでいげんしょう】[噴泥現象] 雨などによって緩くなった路盤の土が、泥水となって軌道上まで吹き出してくる現象。路盤が緩くなる上に、乾く とバラストを固着させ、乗り心地や運転保安上にも問題を起こす。乾くと白く固着するのですぐに判る、雨の日に 噴泥現象が起きたところを列車が走ると泥だらけになる。この為最近の新設路線では路盤をアスファルトで舗装し た後に軌道を敷設する。 |