−き−

【キ】

1.気動車の記号。

2.雪かき車の記号。

3.貨車の荷重25t以上のものの記号。

4.電略で“機関車”の意味。

【きいち】[機一]

蒸気機関車の走行1キロ当たりの石炭使用量。燃費。

【ギールスエゼクタ】

角形煙突。蒸気機関車の末期、燃焼効率を高める為にオーストラリアのギースリンゲン博士が考案した角形で偏平 な煙突。彼の娘がパパの為に賛美歌を歌いながら図面をトレースしたと言う逸話が残っている。これにより燃焼効 率は高められたが、蒸気機関車の廃止のスピードを緩めることは出来なかった。わが国では、東北・北海道の一部 のD51型に見られた。

【きがいていしゃ】[機外停車]

場内信号機の外方で停車していること。つまり駅の手前で缶詰である。

【きかいれんどうそうち】[機械連動装置]

連動装置で機械的に転轍機と信号機梃子(てこ)が連動しているもの。最近では無接点の“電子連動装置”に移行 しつつある。

【きかくりょこう】[企画旅行]

平たく言えばパッケージツアー。旅行代理店が企画・募集し、乗車券類などのクーポン券を販売する旅行商品。少 人数での旅行催行が可能で、一・二都市あるいはリゾート地などに滞在するものが多く、多少のアレンジも可能。大 手代理店では列車、バスのチャーターや、現地でのコーディネーターを 設置する場合もある。

【きかす】

いなすの反対語で引き締めること。

【きかんしゃトーマス】[機関車トーマス]

英国の特撮テレビ映画シリーズ、機関車が巨大ロボットに変形して戦うのではなくて、擬人化された鉄道車両の日常生活を紹介するような、ほのぼのテレビ映画。しかし、さすがにあのサンダーバードを作った国の特撮である。 原作者はなぜか鉄道には滅法詳しい、英国の牧師オーブリー・スミス氏が、小さい息子のために書いた絵本が原作。 登場する機関車はおもちゃのように見えるが、圧縮牽き出しもやって見せるなど、ものすげーリアルである。日本 語版のナレーターは、森本レオ氏だが、英語版のナレーターはあのビートルズのリンゴ・スター氏である。

【きかんばんごう】[機関番号]

気動車やヂーゼル機関車に搭載されているエンヂンに付いているシリアルナンバー。5桁で表示し万の位の数字が製 造メーカーを表し、“1”が神鋼造機、“2”が新潟鉄工所“3”がダイハツ工業“4”が池貝工業“5”が新三菱重工 “6〜8”がその他のメーカー“9”が国鉄工場製になっていて、下4桁は各メーカーでの製造番号を表している。

【きかんブレーキ】[機関ブレーキ]

エンヂンブレーキのこと、気動車の場合は自動車と違ってスイッチを操作してエンヂンブレーキをかける。

【きかんようしゃそくひょうじとう】[機関用車側表示灯]

気動車に付いているものでエンヂン1台につき一灯付いている、色は白色。制御回路がONになっていてエンヂンが起動していると消灯し、故障などによりエンストすると点灯するのまでは知られているが、機関冷却水温度が98 ℃になると点滅することはあまり知られていない。しかし、二台機関付き車では機関一台に付き片側に一個しか付 いてなく、分かりづらい手抜き表示灯である。

【きかんよねつき】[機関予熱器]

気動車のエンヂンの冷却水を暖める装置。寒冷地でエンヂンを長時間停止すると、冷却水が冷え切ってしまい、エンヂンの再始動が困難になる他、温水暖房装置を備えているものは客室内の暖房が出来ない。そこでエンヂンの停止中に冷却水を暖める装置が“機関予熱器”である。

【ききょう】[軌匡]

梯子状にレールと枕木が組みあがっているもの。工事用等に使用される。

【きぎょうじんきょういく】[企業人教育]

国鉄時代の最末期に、新会社に採用が決まっている職員を鉄道学園にカンヅメにして、一人残らず徹底して民間企 業のありかたを洗脳教育したらしい。らしいというのは、私はいってないからである。(一人残らずじゃないじゃ ん)

【キク】

電略で“機関区”の意味。

【きくぞうくん】[キク象くん]

JR西日本のお客様相談窓口のマスコット・キャラクター。

【きくぞうコーナー】[キク象コーナー]

“お客様”からの苦情や意見を受付るJR西日本の窓口、車内に掲示されているJR西日本のお知らせの中には“キク象コーナー”に寄せられた意見を参考に改良したことを知らせるコーナーがあり、ほぼ月イチで載ってることから して、一応は機能しているらしい。窓口の担当が「林家喜久蔵さん」だったら楽しかろう。

【ぎけん】[技研]

鉄道総合技術研究所の略。

【きけんひんこ】[危険品庫]

転轍機のグリス、ストーブやポイント凍結防止カンテラに使用する灯油などの油脂類を保管しておく倉庫。当然、 耐火建築である。昔の煉瓦造りのものが、今でも現役で使われていることがある。最近は鉄筋コンクリートやブ ロック積みばかりで、風情がないね。

【キサゲ】

半田付けした後に、はみ出した半田をそぎ落とす道具。

【キシ】

電略で“機関士”の意味。それ以外では特急用気動車の食堂車を意味する。

【きしゃ】[汽車]

蒸気機関車の牽く列車のことを指す言葉だが、蒸気機関車をよく知っている世代は電車列車を含む全ての列車を指 す場合がある。例:「鈍行の汽車」「快速の汽車」「特急の汽車」

【きしゃまど】[汽車窓]

有人の出札窓口のうち、近距離の「電車窓」に対して、中・長距離の出札窓口のこと。上野駅や池袋駅など、国鉄時 代の末期まで、「汽車きっぷ売り場」という窓口があった。

【きしゃどびん】[汽車土瓶]

昔々、駅でお茶を売るとき、今のように便利な缶などは当然無かったので、お茶は土瓶に入れて売っていた。蓋が 湯飲みになっているものが殆どで、駅名などが描き込まれ、各駅で意匠を凝らしたものが多かった。今でも仙台や 静岡の駅弁スタンドで売られているけど、窓を開けて弁当屋さんを呼び止め「お茶くれ」と言うとその場でやかん から土瓶にお湯を入れてくれる、こういう情緒のある汽車旅をしたいネェ。

【きしょうこくちばん】[気象告知板]

正しくは「鉄道気象告知板」と言う。気象状況によって列車の運行に支障が出そうな時、乗務員に対して注意を喚 起するための看板である。円形の板に縦に黒色の帯が、斜め右上がりに白色の帯が入り「警戒」と描いてあり、風 に関するものは背景色が赤色、雨が青色、雪が緑色、その他の気象に関するものが橙色、に塗られている。中央黒 色部分には、

《風の場合》

強風・強雨風・強雪風・暴風雨・暴風雪

《雨の場合》

大雨

《雪の場合》

大雪・吹雪・雪崩・電線着雪

《その他の場合》

濃霧・大波・気温上・気温下・空気乾燥

などを書き込むようになっている。

【きしょうつうほうけいぶん】[気象通報警文]

気象状況によって列車の運行に支障が出そうな時に発する電略号。

テケイ:風が著しく強くなる

テケロ:風雨が強くなる

テケハ:風雪が強くなる

テケニ:暴風雨になる

テケホ:暴風雪になる

テケヘ:大雨が降る

テケト:大雪が降る

テケチ:吹雪が強くなる

テケリ:雪崩のおそれがある

テケヌ:濃霧が発生する

テケル:空気が著しく乾燥する

テケヲ:気温が著しく上昇する

テケワ:気温が著しく下降する

テケカ:海岸では大波・高潮のおそれがある

テケヨ:電線着雪の恐れがある

テケン:解除

【きすいきょうはつ】[気水共発]

→プライミング

【キセ】

クーラーや暖房機の覆い。服を着せるが語源か?

【ぎせいキロ】[擬制キロ]

JR四国・九州の地方交通線のみを乗車するときの運賃計算に使う距離。

【キセル】

最もポピュラーな鉄道スラング。乗車区間の両端だけ定期券などで運賃を支払い、それ以外の区間を無賃乗車する 不正乗車の一種。語源は喫煙具の煙管(きせる)で両端の雁首と吸い口が金属製でその間のラオは竹や木で出来て いたところから来ている。語源の煙管は死語になりつつあるがこちらのキセルは21世紀でも現役であろう、困った もんである。

【きせんろ】[帰線路]

電車で仕事をした電気が変電所まで帰るためのもの、レールやBT方式の負き電線や吸い上げ変圧器、AT方式の中 性線なども含めていう。

【きそブレーキ】[基礎ブレーキ]

ブレーキシリンダーで発生したブレーキ力をテコなどを用いてブレーキシューまで導く装置。

【きたたから】[北たから]

梅田行きの“たから号”に対して北海道へ向かう“たから号”。運転当初はコキ5500とワキ5000で編成されてい たが後にコキ10000系が使われるようになり、コキフ10000にはテールサインも取り付けられていた。青函トン ネルの開通後は“北海ライナー”と名を代えた。

【きタン】[黄タン]

タキ5450の事。タンク体が黄色で塗装されているから。

【キックオフ】

1.,サッカーのゲームを始めるためのものではなく、長編成の貨物列車などで機関車の自動ブレーキ弁を運転位置 に置いてもブレーキが緩まない場合、ブレーキ弁をユルメ位置に瞬間的に置くことにより、元空気ダメ管の高い圧 力空気をブレーキ管に送り込みブレーキの緩解を促す事、これをキックオフと言う。機関車にだけ出来る芸当であ る。

2.,機関車と貨車を列車として組成したとき、機関車と貨車のブレーキ管がつながれ列車全体にエアーが入ってい るかどうかを確認するために、自動ブレーキ弁を運転位置からユルメ込メ位置に置くことにより、ブレーキ管の圧 力指針及びツリ合イ空気ダメ圧力指針の振れ具合を見てブレーキの貫通を把握すること。

【きつけ】[機付け]

貨車や客車に機関車を連結すること。

【きつけ】[気付け]

死傷事故で死にそうな人を元気づけること。ほっぺたを叩いたりするが、あまり強く叩くと死んでしまうので注意 が必要。→止めを刺す

【きづち】[木槌]

鉄板ホーロー引きのサボは丈夫だが一旦曲がるとサボ受けに入らなくなる、そこでサボを交換する必要のある駅で は事務室に木槌を置いてある、当然叩いて直すためだ。

【きっぷのすうじ】[切符の数字]

切符のはじっこに書いてある4桁の数字を足したり引いたりして0になると、何かいいことがあるらしい、と、ラ ジオで聴いた。詳しくはその辺でソックスだぶだぶにしている女の子に訊いてみよ。

【きてき】[汽笛]

機関車に付いている警笛、口で吹いても小さい音ながら音がする。→ホイッスル

【きてきあいず】[汽笛合図]

列車の運転状況を周囲に知らせるための汽笛。長めに「ぽ〜(3秒)」と鳴らす“長緩汽笛”と短めに「ぽー(1秒)」 と鳴らす“短緩(適度)汽笛”と短く「ぽっ(0.3秒)」と鳴らす“短急汽笛”があり、これを組み合わせて使用す る。代表的なものが、

1.列車の接近を知らせる時=長緩汽笛一声

2.注意を促す時=短緩(適時)汽笛一声

3.危険を知らせる時=短急汽笛数声

4.非常事態=短急数声、長緩一声

【きてきすいめいひょうしき】[汽笛吹鳴標識]

踏切など汽笛を鳴らす必要のある場所に設けられる標識。四角い黄色の反射板に黒で「バッテン」が描いてある。

【きでん】[き電]

架線に電気を送ること。

【きでんせつび】[き電設備]

変電所から電車線に電力を供給する為の設備をき電設備という。

【きでんせん】[き電線]

変電所から電車線に電力を供給する為に張ってある太い電線、中央本線の一部や八高線の電化ではコスト低減のた めに吊架線とき電線が共用になっている。

【きでんていし】[き電停止]

架線への送電を止めること。

【きでんぶんきせん】[き電分岐線]

き電線からトロリ線に分岐している電線。

【きとう】[器頭]

連結器の先端部分。

【きどうかいろ】[軌道回路]

信号機や転轍機を制御するため、レールを含んで構成される電気回路。一番重要な役割として、その軌道回路内に 列車や車両が居るときに信号機を停止現示にして他の列車の進入を防ぐ役割がある。左右のレールが車輪によって 短絡されることによって、列車や車両の有無を検知するようになっている。軌道回路を作動させたくない保守用車 は、鉄道模型よろしく車輪と車軸が絶縁してある。

【きどうくるい】[軌道狂い]

列車が走ることによって発生する軌道の狂い。

【きどうしけんしゃ】[軌道試験車]

マヤ34型に代表される走行中に軌道の狂いなどの測定をする試験車。

【きどうじどうじてんしゃ】[軌道自動自転車]

駅間距離が長く列車本数の少ないローカル線の線路巡視などで使われる、小型のエンヂンが付いたトロッコ。軽量 に出来ており列車が来たときは二人いれば速やかに軌道外へ待避できる。動力が人力の物は“軌道自転車”という。 →レールスター・パトレールカー

【きどうしょうめいばん】[軌道照明盤]

連動装置の操作盤のこと。在線や開通の表示をランプの点灯によって表示するから。→ミミックパネル

【きどうたんらく】[軌道短絡]

自動区間では、左右のレールには信号電流が流してあり、列車がのると左右のレールが短絡されて信号が赤になる。 昔(といってもそんなに昔ではないが)北海道では冬になると踏切(以外でも)を馬そりが通って軌道短絡したこ とがあったそうな。先日池袋でも、カメラ屋の銀色風船(しかもうんと長い奴だ)で軌道短絡したことがあった。

【きどうたんらくき】[軌道短絡器]

事故など際に軌道を短絡させて信号を赤にして列車を止めるための道具、運転士は必ず持っている。レール頭部を 挟み込むワニ口クリップ式と磁石の力でレールに取り付ける磁石式がある。尚、再使用は禁止なので使用した後は 外さずに列車の運転に支障がないことが確認されてから一番列車が踏みつぶして軌道短絡器を解除し後で残骸を回 収する。

【きどうちゅうしんかんかく】[軌道中心間隔]

1.,停車場外

3.8m以上が必要だが状況によっては3.6mまで縮小してもよい。3線以上の場合には中心間隔の一つは4.5m (4.0m)以上に規定されている。

2.,停車場内

4.0m以上だが入れ換えのない中間駅は3.8m以上でもよく、荷物積み卸し線や留置線では3.4m以上でもよい。

3.,曲線

曲線では停車場内外とも規定の寸法に車両の偏移量の2倍を加える。

【きどうちゅうしんかんかくそくていしゃ】[軌道中心間隔測定車]

→TDM System

【きどう・でんきそうごうけんそくしゃ】[軌道・電気総合検測車]

軌道の狂いや信号回路の検測を走りながら行う最新の機械、山形新幹線で使われている。“RFD”よりも更にカッ チョイイ、JR東日本初のシングルアームパンタグラフ装備車である。

【きどうパッド】[軌道パッド]

二重弾性締結等でレールの枕木の間に挿入されるゴム製のパッド、縦方向に溝が切ってある。

【きどうれんぞくこうしんシステム】[軌道連続更新システム]

ビッグワンダーの正式名称。レール締結装置を外す“パワーカー”、レールを持ち上げる“ハンドリングカー”、旧 枕木を撤去して新枕木を設置する“ワーキングカー”、枕木運搬車からパワーカーまで移動できる“ガントリーク レーン”から構成されている。

【キハごっぱ】

キハ58系気動車のこと。

【きひんしゃ】[貴賓車]

クロ157のこと。

【きほんどうさ】[基本動作]

国鉄では、どんな作業をするにも基本的な操作の仕方を決めていた。トイレでしゃがんでいる時にも基本動作があ るのかどうかは調べ損なった。

【きほんへんせい】[基本編成]

列車を編成するに当たって、基本となっている編成。例えば常磐線のスーパーひたちでは、7両+4両=11両だと すると、グリーン車の付いている7両が基本編成になる。勿論色々な例外はある。

【きまちせん】[機待線]

機関車の付け替えや、編成の増結をする駅などで、機関車や増結する編成が待機する側線のこと。略して「待線」 と言う。

【キマロキ】

DD14やDD53が登場するまでの特雪、機関車+マックレー車−ロータリー車+機関車の4両編成からなってい る。ちなみにDD53はそれ1両でキマロキと同じ能力があり、DD20(DE10)の後押しが付けば世界最大の除雪 車である。

【きまわし】[機回し]

終着駅などで機関車を付け替えること。

【きまわしせん】[機回し線]

終着駅などで、客車列車や貨物列車の機関車を付け替えるために設置してある、機関車が通る側線。

【ぎゃくあげ】[逆上げ]

列車運行図表上で当該列車の到着時刻より早い発車時刻の列車に運用を変更すること。

【きゃくさいしゃりょうとせん】[客載車両渡船]

定期航路に就航し、船客と車両を同時に輸送する船。鉄道連絡船の多くやカーフェリーがこれにあたる。

【キャスターワン】[キャスター1]

殆ど禁煙になりつつある鉄道を広告の題材に使ったタバコ。わざと見え見えの合成をしている。ナラーバ平原を 走る列車の展望車で夕日の撮影をしているシーンがあったが、次の瞬間列車は夕日に向かって走り去っていった。 ナラーバ平原の線路ってエンドレスなの?

【キャップ】

運転台。英語のCabが訛ったもの。確かに初期の列車の運転台はふた程度のものだったが・・・ 。

【ギャップ】

1.,軌道回路の絶縁部分。

2.,鉄道模型においてもレールの絶縁部分。

【キヤノン】

ニコンにとって代わりつつあるカメラメーカー、AFカメラはここのが一番良い。サービスステーションの対応も良 いが古いカメラを持っていくとあっさり断られる。

【キャビン8】

1区画に8人分の寝台が設置されたクシェットの一種。フランス国内でのみ運行されている。日本風に言えば4段 寝台である、頭がつかえるなんてもんじゃない、棺桶に入れられたようなものだ。予約は必要だがサプリメントは 不要となっている。ちなみに発音はキャビンエイトではない。ノンノンノン、キャビンユイット シル・ヴ・プレ。 (なんなんだ)

【キャブフォワード】

重油専燃の蒸気機関車のキャブ(運転台)を機関車前端に取り付けたもの。

【キャラメル】

列車無線送受信機内で使われている、トランジスター、ダイオード、コイル、コンデンサーなどが一体になってい る部品。色も大きさもキャラメルに似ている。

【キャリア】

別に伝染病の保菌者のことではなく、タブレットを入れるタブレットキァリアのことを単にこう言うだけ。

【ギャルてつ】[ギャル鉄]

女の鉄チャン。

【キャンバスやね】[キャンバス屋根]

木製屋根に布が貼ってある屋根のこと。→パーマネント・ルーフィング

【ギャンブルでんしゃ】[ギャンブル電車]

武蔵野線のこと、沿線や乗り換えてすぐに競馬場やオートレース場、競艇場、競輪場等がしこたまあるから。→お けら電車

【きゅうえんしゃ】[救援車]

事故が起きた際に必要な復旧機材を常に乗せてある車両で記号は“エ”だが、最近は荷物車を救援車代用としてい る為、“エ”という記号を付けている車両を見ることはなくなった。

【きゅうえんれっしゃ】[救援列車]

事故の復旧のために機材や人員を乗せて現場へと向かう列車。当たり前だがダイヤはその都度設定される。筆者は 以前に救援9998列車というのを運転したことがあるゾ。

【きゅうがたきゃくしゃ】[旧型客車]

主に国鉄線上を走る国鉄型として作られた鋼製客車のことで、10系客車を含むそれ以前に作られた客車をいう。雑 型とは区別すること。

【きゅうかん】[休管]

休養管理室の略。何処の乗務員区にも必ずあり、管理人まで置いて乗務員の体調に気を配っている。昔は民家を借 りて寝かしていたが、過眠事故多発から休養管理が叫ばれるようになり、(民家では休養できない人も多かったよう なので)現在の形になった。これに対して地上勤の寝る部屋は只の寝室であり、待遇も相当異なる。特に学生助勤の寝る部屋(某上野駅)などは蚊、ダニ、ナンキンムシ、ゴキブリの巣窟だった。

【きゅうきゃく】[旧客]

鉄チャンが言うところの旧型客車のこと。

【きゅうきゅうだいしゃ】[救急台車]

上野駅にあった(現在は不明)けが人を運ぶための台車。小荷物用の台車を白く塗装して向かい合わせのボックス シートもどきが装備されていて、台車の妻面には大きく緑十字が描かれている。子供の自転車用のブザーが付いて いる上に、転がすとけたたましい騒音を発するので、これに乗せられた骨を折ったスキー客は目立つこと請け合い である。

【きゅうきれいきゃくそうち】[給気冷却装置]

インタークーラーのこと。ヂーゼルエンヂンの出力を増強するにはシリンダー内へ空気を大量に送り込めばよいの で(実際にはそうは簡単には行かないが)過給機を取り付けるが、急激に圧縮するために空気の温度が高くなって しまう。そこで空気の温度を下げ、下げることにより空気の密度を増して大量の空気をシリンダー内へ送り込む装 置。

【きゅうがたこくでん】[旧型国電]

101系以前に作られた電車の総称、正確には旧性能電車。

【きゅうご】[95]

ウィンドウズ95ではなく、田端にいるド派手な塗装のEF81-95号機。

【きゅうこううんてん】[急行運転]

東京や大阪近郊区間の電車区間では、古くから料金不要の急行電車が運転されていた。戦後、急行列車と料金の要・ 不要で混乱したため、快速電車と改められた。

【きゅうこうがた】[急行型]

165・455系やキハ58系などの急行列車に使われた車両の総称。今や急行列車そのものが激減したので過去のも のになりつつある。

【きゅうこうせん】[急行線]

複々線区間などで優等列車が走る線路。中央本線の御茶の水〜三鷹間は急行など1本しか走っていないのに今でも “急行線”である。運転指令が「中央快速線の云々」等と言うと意地の悪い運転士から「中央快速線てどこ走ってる の?」と突っ込まれる。

【きゅうこく】[旧国]

旧型国電の略。

【きゅうこくてつさいむしょりほうあん】[旧国鉄債務処理法案]

要するに無能な政府が返済できないどころか、かえって膨れ上がらせてしまった借金を、新たにJRに押しつけ、 (JRはちゃんと借金を返している)足りない分は文句の出にくいたばこ税を足して、それでも足りない分はそのうち 何とかしようという無責任な法案。たばこ税ならいいと思っちゃいけない、この居直り強盗のような政府はあなた の財布に着実に手を伸ばしている。「税務署です、同人誌の売り上げについてお話を伺いたいのですが…」

【きゅうせいのうでんしゃ】[旧性能電車]

101系以前に作られた電車のことで、主に駆動装置がツリカケ式の電車を指す言葉。→旧型国電

【きゅうじょもう】[救助網]

路面電車の前面床下に装備され、人身事故などがあった場合に車輪への巻き込みを防ぐガード。当初は運転手が救 助網を下ろすようになっていたが、後に救助網のさらに前にストライカを取り付け、ストライカと救助網をリンク で結んで動作させるようになった。現在は、ストライカがガードの役目を果たし、救助網は省略されている。

【きゅうていホーム】[宮廷ホーム]

山手線原宿駅の新宿寄りにある皇族専用のホーム。最近は使われることはない。

【きゅうでん】[急電]

京阪神間の新快速の前身の急行電車のこと。私鉄とのスピード競争に勝つためにえらい勢いで突っ走った。そこで 生まれたのが名車クモハ52である。

【きゅうブレーキ】[急ブレーキ]

「急ブレーキ位置」と言うのが正しい。ブレーキ管の減圧の速度が遅いときにA制御弁がこの動作をして、ブレーキ 管のエアーをブレーキシリンダーに送り込み、ブレーキ管の減圧を促進すると共に、補助空気ダメのエアーもブ レーキシリンダーに送り込み、強いブレーキを作用させる。急ブレーキと非常ブレーキは違うものなので注意を。 →全ブレーキ

【キューロク】

蒸気機関車9600型の愛称。本格的な国産蒸気機関車として大正2年から770両が製造された最初の量産蒸気機関 車。国鉄のみならず北海道の炭鉱鉄道や樺太や台湾にも輸出した。台湾にはなんと米国アルコ社製の9600型も居 た。火床面積を広げるためにボイラーの中心線を高くしたため、正面から見るとやや腰高な印象を受けるが、これ ぞ日本の蒸気機関車という蒸気機関車である。第二次世界大戦中には1/3以上が標準軌改造を受けて中国に行き二 度と帰ってこなかった悲劇の機関車でもある。小型の割に力が強く使いやすかったために、四国と簡易線などを除 く全国で活躍し、現役当時最後まで線路の上に居たのもこの“キューロク”である。どっかで復活してくんないか ネェ。

【きょうかがたじどうれんけつき】[強化型自動連結器]

旧来からの柴田式自動連結器を列車単位の増大などのために、形状及び材質を変更したもの。1966年から使用開 始され全ての自動連結器が交換された。

【きょうかガラス】[強化ガラス]

板ガラスを製造する際に、700℃のガラスの表面に空気を吹き付けて均一に急冷し、表面に圧縮層を作り強度を増 したガラス。強度は通常のガラスの3〜5倍あり、割れた際には細かい破片となり飛び散るために危険は少ない。

【きょうごうだっせん】[競合脱線]

二軸貨車やホイルベースが短いボギー貨車で組成された貨物列車で起こる現象、貨物列車の速度が向上し始めた頃 から頻繁に起こりだした。この為二軸タンク貨車は製造が禁止された。

【きょうしゅうしゃ】[教習車]

運転士などを養成するための教習用の設備を整えた車両。中には列車掛用の教習車もあった。職用車の部類にはい るため記号は“ヤ”である。

【きょうじょうえき】[橋上駅]

線路を跨ぐ形で設置される駅本屋のこと。線路の両側へ出入りが楽なので都市近郊の途中駅などに多く採用されて いる。駅本屋が地上にあった駅を橋上駅化すると、空いた土地を利用して駅前広場が広くなるなどの利点もある。

【きょうじょうガードレール】[橋上ガードレール]

万が一脱線した場合に備えて橋梁からの転落を誘発しないために設置されるレール。曲線や10パーミル以上の勾 配、延長200m以上の橋梁に設置される。降雪地域では軌間外に設置される。

【きょうせいつうふうしき】[強制通風式]

“ブロワー”とも言う。機関車の主電動機は1台当たりの出力が大きく発熱量も多いので、主電動機を冷却するため 別個に送風機を設けて冷却風を送るようになっている。これが“強制通風式”で、電気機関車が発車の際に唸りを 上げる“ブロワー”がこれの音である。

【きょうそくほどう】[橋側歩道]

文字通り橋の側にある歩道で長い橋梁や列車密度の高い橋梁に設けられる。たまに歩道の金網や敷板が抜け落ちて いる場合があるので十分に注意を。

【きょうちょううんてん】[協調運転]

違う系統の車両同志が(例えば気動車と電車)一つの運転台からの指令により運転すること。碓氷峠におけるEF63 型電気機関車と169・189・489系電車が有名。

【キヨスク】[KIOSK]

国鉄の駅構内にある売店、ドイツ語の小売店の意味。

【キヨッピー】

キヨスクのイメージキャラクター。名前は忘れたが実在する鳥である、鳴き声が「キヨッピー」と鳴く、嘘みたい な本当の話。

【ぎょうむほうそう】[業務放送]

駅の構内などでお客様向けではなく、職員に対する放送。立番に出ている職員に対して、贔屓のプロ野球選手が ホームランを打った事や、当たり馬券を教えることもできる便利な放送である。業務連絡とも言う。例:「業務連絡、 11,2.-4.」意味=「11レース、2.-4.」といった具合である。因みにお上品を第一とするデパート業界ではそれ とわかる業務放送はなく、「○○様、お近くのお電話をおとりください」というのがそれである。

【きょうりょうひょう】[橋梁標]

径間10mを超える橋梁に取り付けられるもので、設計者・施工者・設計荷重・基礎工・基礎根入・着手及び竣工年 月日が記入される。

【きょくせん】[曲線]

《たんしんきょくせん》〈単心曲線〉

中心点が一つの曲線。

《ふくしんきょくせん》〈複心曲線〉

一見ひとつの曲線に見えるが、実は中心点が二個以上ある曲線。

《はんこうきょくせん》〈反向曲線〉

S字カーブのこと。

《かんわきょくせん》〈緩和曲線〉

直線から曲線へ徐々にレールを曲げていく曲線、これがないと乗り心地が悪いばかりか大変に危険でもある。

【きょくせんひきそうち】[曲線引装置]

R<1600mの曲線区間に設置され、内側にいこうとするトロリ線をパンタグラフが確実に摺動出来るように外側に 引っ張る装置。直型と弓形(→青竜刀)がある。

【きょくせんひょう】[曲線標]

曲線の始終点、または緩和曲線との接続点に設置される標識。

【きょくげんトラス】[曲弦トラス]

上側の構造材が曲線を描いて見えるような構造のトラス橋、実際には曲線ではなく構造材が格点間で直線になって いる。極限の構造をしている訳ではない。

【きょくひき】[曲引]

曲線引装置の略。

【きょじゅうせい】[居住性]

旅客車内の居心地・乗り心地のこと。人により感じるものが違うので万人が「良い」というものはまずあり得ない が、103系電動車の車内は「やかましい」と言うのは万人の認めるところである。

【きょてんかんちょっこうほうしき】[拠点間直行方式]

貨物列車を列車単位で拠点から拠点へと運行する方法。結局は拠点へ貨物を集める手間が大変である。

【ぎょふくだいわく】[魚腹台枠]

横から見ると魚の腹のようになっている台枠形状。木造客車や初期の鋼製客車などに見られた台枠で、現在でもワ キ5000・10000やトキ25000等でも見ることが出来る、客車などにこの構造を使用すると丈夫だが重量が重く なる。“うおばら”とも“ぎょばら”とも言うようである。

【きょようしんごう】[許容信号]

絶対信号機と違い、無閉塞運転が認められている信号機。

【きょりひょう】[距離標]

キロポストのこと、1kmおきに設置されるのは“甲号”、1/2の標記があり500mおきに設置されるものは“乙 号”、100mおきに設置されるものは“丙号”と呼ぶ。甲、乙は形状が定められているが丙は特に決まっていない。

【きりがね】

定尺より短い半端な長さのレール。

【きりくしゃ】[軌陸車]

読んで字の如く軌道と陸(道路)の上を走れる自動車、保線区や電力区によく居る。

【きりつぎ】[切り継ぎ]

鉄道模型の工作技法の一つ、完成品やキットの車体を切り刻んで継ぎ換えて市販にはない車両を作ること。実物で も似たようなことをやっている。

【きりづま】[切妻]

もともとは建築用語で、破風または切妻とは、車体の構造で車体前後の妻の形状が食パンのように直角になってい るもの。製作が簡単である。関係ないが、「緑の切妻屋根」は常磐線快速の103系電車ではなく、カナダの小説 「赤毛のアン」の原題である。

【きりて】[切手]

坂阜(ハンプ)ヤードなどで貨車を転送するため連結器を切る係のこと。郵便に切手を貼る係じゃないゾ。

【きりとり】[切り取り]

路盤を作る際に地盤を切り取ること。

【きりは】[切り羽]

トンネル工事において先頭で掘り進む現場。

【きろくしきそくどけい】[記録式速度計]

→タコグラフ

【キロポスト】

1.,線路のそばに建っている距離標。

2.,トミックスが出している鉄道模型の情報誌。

【ぎんえんしゃしん】[銀塩写真]

フィルムの感光剤に銀塩(ハロゲン化銀)が使われていることから生まれた言葉。もともと写真というのは銀塩写 真のことだったが、最近になってデジタルカメラが登場したために、区別するために使われるようになった。ケミ カルなどと呼ぶ人もいる。

【きんえんのおねがいほうそう】[禁煙のお願い放送]

ある日の東海道本線の車内で高校生が堂々と喫煙中、「車内は禁煙です、ご協力をお願いします、尚、高校生は日本 中どこでも禁煙です」と放送したところ、件の高校生はのけぞっていた。これだから車掌はやめられない。

【きんおびしゃ】[金帯車]

24系25型で車内のグレードアップや北海道向けの改造を行った車両。車体側面のラインが銀色から金色になって いるため。

【ぎんがてつどうスリーナイン】[銀河鉄道999]

乗り物好きの松本零士氏著の漫画。蒸気機関車C62が牽引するスハ44系客車(中身はスハ43だったが・・・)の特 急列車が銀河系からアンドロメダ星雲まで行くという壮大な漫画。テレビアニメや劇場公開もされ、劇場公開では それまでの劇場アニメの記録を片っ端から塗り替えた。当時の国鉄もこれにあやかって行き先不明の“ミステリー トレイン銀河鉄道999号”を走らせた。平成9年9月9日には各地で999に関するイベントが行われた。98年3 月に新たに劇場公開された。

【きんきゅうじ】[緊急時]

全く予期できない気象変化などによる異常事態のこと。→異状時

【きんきゅうたいしんほきょうこうじ】[緊急耐震補強工事]

鉄道構造物など(特に鉄筋コンクリート)に大きな被害を出した阪神淡路大震災の教訓を生かし、高架橋などの耐 震性をアップさせるための緊急の工事。

【きんきゅうていしそうち】[緊急停止装置]

ホームからの転落事故の際に素早く異常を運転士に知らせ、列車を停止するための装置。黄色の箱に赤いボタンが 付いたボックスがホームの柱に付いている。イタズラしてはいけない。

【きんきゅうれっしゃぼうごそうち】[緊急列車防護装置]

→ワンタッチ

【きんぎょ】

中央線に登場した90系(101系)電車のこと。当時としては斬新なオレンジバーミリオンで塗装されていた為に こう呼ばれた。

【きんぎょばち】[金魚鉢]

電車の運転台、四方がガラスで囲まれているから。

【きんこうがた】[近郊型]

401・111系などの三ドアクロスシート車の総称。417・717系やキハ45系、キハ47の様な二ドアのものもあ る。

【きんたままわし】[きんたま回し]

中央線の乗務員が、三鷹〜立川〜東京〜立川〜三鷹と往復する乗務のこと。箱ダイヤを書いてみると解る。→大回 し・小回し・中回し・スーパー大回し

【きんたろうぬり】[金太郎塗り]

金太郎の腹掛けの様な塗装のこと。80系電車が元祖である。

【きんてい】[緊締]

締め付けること。「手ブレーキ緊締」と言えば、手ブレーキを締めること。

【キンにくマン】[キン肉マン]

特急色時代のキハ183-100番代のこと。顔がそっくりだから。

【きんぱく】[緊縛]

縛り付けること。読者の中には女の子を縛って(女の子に縛られて?)いる人もいると思うが、これは車両回送等の ためにパンタグラフを上昇出来ないように縛ってしまうこと、「1・2パン緊縛」と言えば、一位二位の両方のパン タグラフを縛ってしまうこと。パンタグラフの緊縛写真集でないかな〜(この変態!!)

【ぎんばこ】[銀バコ]

鉄道マニヤがもっているカメラバック、アルミやジュラルミンで出来ているため銀色なのでこの名がある。表面に は“EF58 61”や“C62 3”や“RM”のステッカーが貼ってあることが多い。差別的な意味で“鉄バコ”ともい う。

【きんむかいほう】[勤務開放]

会社主催の行事や組合の用事などに参加するために、勤務をはずすこと。会社公認なので欠勤にはならない。

【きんむひょうてい】[勤務評定]

国鉄時代は無かったことになっているが、当局はチャッカリやっていた。今は大っぴらにやっているが、管理者に よりコロコロ変わり、昨日までの優秀社員が次のには要注意者になっていたりする。とにかく目立っちゃいけない のよこの会社は。