−こ−

【コ】

1.積車重量22.5t以下のボギー客車の重量標記、小型の意味。

2.コンテナ貨車の記号。

3.全長12m以下のタサ・タキの全形式に付けられる補助記号。

4.かさばる荷物は15tまで、重量物は17tまで積むことの出来る無蓋車の符号。

【ごアールうんどう】[5R運動]

1.レールの中を歩かない。

2.レールのそばを歩かない。

3.レールに足をかけない。

4.レールに腰をかけない。

5.レールは直角に横断する。

の5項目からなる安全運動。鉄ちゃんが撮影に行く際にも励行すると良い。

【こい】[濃い]

内容が濃い人、鉄チャンには多い。非常に鬱陶しい場合が多い。九州では「こゆい」と言う。

【こうあつタップきりかえほうしき】[高圧タップ切換方式]

タップ制御方式の一種、ED71・72・73・74・EF70で使われているタップ制御方式、主変圧器の一次側(高圧) のタップを切り替える方式。電圧は高いが電流は小さくなるので出力を大きく採りたい機関車に用いられた。

【こうあつひきとおしせん】[高圧引き通し線]

連結した車両間に渡っている電気配線の内、パンタグラフ間を通じている引き通し線のこと。普通は連結器の下を 通しているが、200系、300系新幹線電車などは高圧(25000V)なので屋根上にある。

【こうあつほじょかいろ】[高圧補助回路]

空気圧縮機や電動発電機を動かすための電気回路。

【こうい】[後位]

車両の後ろ側、形式図では右側に描かれている。客車などは主に便所や車掌室のある側が“後位”である。

【こうがい】[黄害]

垂れ流しの列車のトイレが起こす公害、読んで字の如く黄色い害。

【こうかえき】[高架駅]

高架線上にある駅。駅舎は高架下に作られることが多いので、スペースの有効利用にもなる。

【こうけん】[硬券]

厚紙で出来ている切符。ABCDの4種類がある。

《A券》

長距離切符や急行券など、縦の幅が広い券売機の切符と同じサイズ。

《B券》

入場券や近距離切符などの細長いタイプ。

《C券》

料金が沢山印刷してあって必要なところまで鋏で切って発行する。

《D券》

特急列車の指定券など。

【こうげんれっしゃはゆく】[高原列車は行く]

「高原列車は、ラララララ行くよ〜」でよく知られる歌で、誰もが小海線がモデルと思われているが、実際には磐越 西線の川桁駅から出ていた、電化もしていないのに電気鉄道を名乗っていた“磐梯急行電鉄”こと“沼尻鉄道”が モデルになっている。とうの昔に廃止になっているが終点の沼尻駅の周辺は今でも地名が“沼尻駅前”である。

【ゴー・ゴーフリーきっぷ】[GO・GOフリー切符]

繁忙期に売っていない「ウィークエンドフリー切符」の繁忙期での名前。「ウィーク」が利用期間内の土・日・祝日の 内、連続する二日間有効なのに対して、「GO・GO」は利用期間内の「金・土・日」または「土・日・月」に三日間、更 に一部期間では任意の三日間、となっている。「ウィークエンドフリー切符」の陰に隠れて目立たない存在の“とく とく切符”である。因みに、設定趣旨は「繁忙期におけるより一層の収入を確保する」とある。そんなことなら もっと全体的に利用しやすいようにすべきなんじゃないの? マルスの商品番号は54426である。

【こうごはっちゃく】[交互発着]

過密ダイヤの路線で行われるもので、停車時間の長い駅で、一方への列車を違うホームへ振り分けて旅客扱いをす ること。中央急行線上りの立川・国分寺・三鷹・新宿駅や東海道本線上りの横浜駅、などで行っている。

【こうさいばん】[弘済版]

“弘済出版社”が発行している大型時刻表。

【こうさくてつどう】[鋼索鉄道]

畑を耕す鉄道ではない、ケーブルカーのこと。法律の世界ではこう呼ばれる。滑車にワイヤーが掛かり、そのワイ ヤーの両端に車両がぶら下がっている“つるべ式”が多く採用されている。

【こうさわたりせん】[交差渡り線]

ダブルクロスまたはシーサスクロスまたは両渡り線のこと。

【ゴウ・サン・トウ】[53,10]

昭和53年10月2日に行われたダイヤ改正。この時から特急のトレインマークが絵入りのものになり、列車名の号 数が下りが奇数になり、上りが偶数になった。

【こうしんしゃ】[更新車]

国鉄民営化の前後に車両の延命を目的に盛んに行われた。程度によって色々な種類があってよく解らん! 因みに大井工場では103・301・113・167系の更新工事をしていたが、下地処理が悪かったので床がでこぼこである。おまけ に167系はシートピッチがめちゃくちゃ(椅子が違うからある程度はしょうがないと思うが・・・)であまり感心で きるもんじゃない。その点JR西日本の“超103系”は見事である。

【こうせいでんわき】[高声電話機]

トークバックのこと。

【こうしいそうせいぎょ】[格子位相制御]

水銀整流器を使ったED70・71・72でタップ切換を行う際に、接点でアークを起こさせずにタップを切り換える制 御方式。磁気増幅装置と同じ様な働きをする。

【こうしきがわ】[公式側]

形式図面において前位を左側に見た側面のこと。蒸気機関車の場合は機関士側になる。→非公式側

【こうしきしゃしん】[公式写真]

車両を新製したときに撮る落成写真のこと。撮り方は“形式写真”の項を参照のこと。最近はあまりちゃんと撮っ ていないようである。ドイツの蒸気機関車が公式写真の撮影時にグレー塗装を施したのは有名だが、日本でも川崎 重工製の蒸気機関車の公式写真はグレー塗装で撮影されていた。

【こうじしゃ】[工事車]

線路工事などの際に作業員が寝泊まりするための車両、内部には寝台室や食堂などが備えられている。記号は職用 車に含まれるので“ヤ”である。高崎にオロネ10改造のオヤ10-2が保存されている。

【こうしゃばん】[公社版]

“JTB”が発行している大型時刻表。旧“日本交通公社”からきている。

【ごうしゃふだ】[号車札]

車両の連結位置を示すための数字を書いた札。最近では札ではなく、シールになっていて直に車体に貼ってあるも のが多い。

【こうしゅかいそう】[甲種回送]

新製車両などを配置区などに回送するために仕立てられる列車。

【こうじれっしゃ】[工事列車]

線路工事を行うために設定される列車。ダイヤは設定されているが、臨時列車(設定臨)の扱いなので、略して工 臨とも言う。

【ごうせいマクラギ】[合成マクラギ]

合成樹脂を素材に使用したマクラギ。まだコストの問題で大幅に普及するに至っていないが分岐器マクラギとして 使用され始めている。

【ごうぞうしゃ】[合造車]

複数の設備をもった車両。例えば“ロネロ”二等寝台二等座席合造車。“ハユニ”三等座席郵便荷物合造車。“ハシ” 三等座席食堂合造車。“ロハ”二等座席三等座席合造車。(別にただで乗れるわけではない)

【こうそくか】[高速貨]

高速貨物列車の略。

【こうそくきどうしけんしゃ】[高速軌道試験車]

列車が走行している時の軌道の状態を測定するための試験車両。代表的なのがマヤ34である。最近になってJR東 海が気動車による軌道総合試験車を登場させた。

【こうそくじかん】[拘束時間]

出勤から退社までの時間。勤務時間、休憩時間、睡眠時間が含まれている。勤務時間に対しては賃金が支払われる が、休憩時間や睡眠時間は自由が束縛されているにも関わらず賃金は支払われない。

【こうそくしんこう】[高速進行]

スピードシグナルの一つで、140km/h以下での進行を現示する信号で、北越急行ほくほく線でのみ見られる。Gが 2個点灯していることから“GG現示”とも呼ばれる。

【こうそくどしゃだんき】[高速度遮断機]

主回路に大電流が流れた際に1000分の1程度の短時間で回路を遮断する装置。High speed circuit breaker。→ハイピー・HB

【こうたいか】[鋼体化]

大正期の木造車を戦後鋼製車体に載せ替えたもの、と云われているが実際に使ったのは台車だけで殆ど改造名義の 新製という噂もちらほら。戦後の復興を支え長く活躍したが近年急速に姿を消した。現存してお客を乗せて走れる のは、高崎のオハニ36だけである。

【ごうたいちょうかしき】[剛体吊架式]

架線の項、剛体吊架式を参照のこと。

【こうちょくきりかえスイッチ】[交直切り替えスイッチ]

交直両用車の運転台に装備されているもので、架線から受ける電源を交流か直流かを選択するスイッチ。JR九州の 交直両用車は撤去してあるものがあり、クハ180を改造したクハ481-500番台ははなっから付いて無かった。い ざ門司から下関に向かおうとしたら「スイッチが無い!」なんてことがあったとか・・・。

【こうていくるい】[高低狂い]

レールの上下方向の歪み。

【こうないうんてん】[構内運転]

停車場内や運転所内で入換などのため、運転係の誘導、または入信の指示を受けて車両を運転すること。運転速度 は25km/h以下である。

【こうのう】[行納]

郵便物などを入れる“郵袋”のこと。

【こうのうびん】[行納便]

事業用便・業務用便のこと。

【こうばい】[勾配]

線路の高低差。坂。

【こうばいていこう】[勾配抵抗]

上り勾配において列車に加わる走行抵抗のこと。

【こうばいひょう】[勾配標]

勾配の変更点に設けられ勾配の割合を“パーミル”で表示する。

【こうばん】[交番]

勤務割りのこと。順番に回ってくるところからこう呼ばれているらしい。お巡りさんのいる交番も語源は同じなの だろう。交番は前月の25日に発表される。

【こうぶひょうしき】[後部標識]

俗に言う尾灯、テールライトのこと。夜間、列車の最後部に赤色灯を2灯、入れ換え機及び非自動閉塞区間、車掌 省略区間では左下に1灯点灯する。最近貨物列車では円盤状の反射材が使われている。

【こうやりん】[高野臨]

春と夏の高校野球甲子園大会の応援団を乗せた臨時列車、高野山へ団体で向かうわけではない。上野駅では選手が 凱旋する際に自由席の列に学生助勤を並ばせて後から来た選手と入れ替わるというサービス(?)を時折やってい た。

【こうゆうしゃ】[交友社]

“鉄道ファン”を出している出版社、その他にも鉄道関係の図書を沢山出している。最近“鉄道ファン”の印刷が悪 くなった。

【ごうらいごう】[轟雷號]

ゲーム「サクラ大戦」に登場する、ていこーくかげきだんーの兵員輸送列車。銀座・浅草間所要時間3分!

【ごうりか】[合理化]

余分なことを省き作業効率を上げて人員を減らすこと。国鉄からJRになって確かに作業効率は上がって人員は減っ ているが、効率ばかりを追求して安全が疎かになってしまうのが心配になる。少ない人員ならもっとちゃんとした 人間を雇って欲しいものである、ATSの電源を切ったまま、信号を見ないで、定時の6分も前に電車を動かして特 急電車にぶつけるなんて・・・。

「♪効率一番、安全二番、惨事の原因JR」(文明堂のカステラのCM)とならないように。因みに、原曲の題名は 「天国と地獄」だ。

【こうりつ】[効率]

主にエネルギー効率のこと。ガソリン機関の効率は16%程度。ヂーゼル機関の効率は25〜30%程度であるのに 対し、蒸気機関車の効率は3〜8%しかない。燃やされた石炭のエネルギーの殆どは、大気中に無駄な熱として放 出されてしまうのである。しかし、蒸気機関車は同じ大きさの据え付けボイラーの10倍以上の燃料を燃やすことが 出来る、と言うことはそれだけ蒸気発生量が多いと言うことであり、単位時間当たりにさせる仕事量が多いと言う ことである。つまり、蒸気機関車は他の蒸気機関に比べても仕事の効率が良いと言うことが出来、これが最近まで 蒸気機関車が活躍してきた理由である。

【こうりゅうでんか】[交流電化]

家庭用のコンセントと同じ交流による電化方式。直流電化に比べて変電所などの地上設備が安上がりになる反面、 車両の建造費が高くなる。大きく分けて“ATき電方式”と“BTき電方式”の二種類がある。

【こうりょう】[綱領]

運輸省が定めたもので、正しくは安全綱領の略。

1.,安全の確保は、輸送の生命である。

2.,規定の尊守は、安全の基礎である。

3.,執務の厳正は、安全の要件である。

大丈夫かネェ・・・。

【こうりん】[工臨]

→工事列車

【こうろ】[行路]

乗務員の乗務の行程のこと。一行路づつ番号があり、ローテーションを組んであり乗務する行路は毎日違う。

【ゴーナナ】

1.C57型蒸気機関車をこういう人もいる。

2.EF57型直流電気機関車のこと。

3.東武電車の5700系電車のこと。

4.昭和57年度新卒採用者。後が来ないのでずっとお茶くみをやらされた。ある鉄チャンの集まりで「ゴーナナ」 と言ったら、ある人は「C57」を、またある人は「EF57」を、またある人は「5700系」を、またある人は「昭和 57年度採用者」の自分のことだと思って話が噛み合わなくなったことがあった。

【ゴーヘン】

喚呼応答用語で、前進せよの意味。英語のGo Aheadから。

【コーポレートカラー】

JR各社は自社のカラーを決めている。JR北海道はライトグリーン、JR東日本はグリーン、JR東海はオレンジ、JR 西日本はブルー、JR四国はスカイブルー、JR九州はレッド、あまり知られていないがJR総研はラベンダーである。

【コールドジョイント】

→打ち継ぎ (2001年8月15日新規追加)

【コールバンカー】

C11やC12等のタンク機関車にはテンダー(炭水車)が無く、機関車本体(エンジン)に水と石炭を積んでいる。 この石炭を積む部分を「コールバンカー」、又は「炭庫」と呼んでいる。

【こがえり】

敷設したレールが傾いていること。

【コキつかわれる】[コキ使われる]

コンテナ貨車がこき使われている様子から。

【こくさんカメラショー】[国産カメラショー]

珍しい列車が走ると有名撮影地で見られる。国産に限らない場合もある。

【こくてつスワローズ】[国鉄スワローズ]

国鉄からサンケイスワローズ、サンケイアトムズを経て現在のヤクルトスワローズとなる。フランチャイズは一貫 して神宮球場である。スワローズは勿論特急「つばめ」から。 国鉄金田、巨人長嶋の対決は今なおオールドファンの語り草である。(金田は後に巨人に入団するのだが…)

【こくでん】[国電]

国鉄の電車の内、主に通勤電車を指す言葉。国鉄電車の略。JRになって“国電”の名前をどうするか議論になった 際に、一般公募では“国民電車”を略して“国電”が良いということになっていた筈だが、一部の選定委員が「E電 がEEんだ!!」と言ってちゃぶ台をひっくり返した為に“E電”と言う締まりのない名前になってしまった。

【こぐち】[小口]

レールの断面のこと。「小口を叩く」といえばレールを縦方向に移動するためにレール断面をハンマーなどで叩くこ とである。

【こくないりょこうとりあつかいしゅにんしゃ】[国内旅行取り扱い主任者]

運輸大臣の認可を受けた旅行代理店において、国内団体旅行を主催することのできる国家資格。

【こくぶんじしひかりまち】[国分寺市光町]

“財団法人-鉄道総合技術研究所”の所在地。地名の由来はもちろん新幹線「ひかり」号から。→国立市光

【コキたない】

コンテナ貨車のように触りたくないほど汚い様子。最近はコンテナ貨車もずいぶんきれいになったが・・・。

【ごくろうさんです】[ご苦労様です]

鉄道では「お疲れさまです」とは言わずに「ご苦労様です」と言う。昔、女の子を連れてパスで地下鉄に乗ったと ころ、改札で「ご苦労様です」と言われ、連れの女の子がびっくりしてしまったことがあった。

【ごけ】[後家]

セットになっている部品の相手が欠品していること。

【ごこうしきおんきだんぼうそうち】[五光式温気暖房装置]

温気暖房装置の一つで五光製作所製の暖房機である。

【こざしきモノレール】[跨座式モノレール]

レールの上に跨っているモノレール、懸垂式に比べて電車が楽そうである。アルウェグ式の東京モノレールが代表 的である。

【こしいた】[腰板]

車両の窓下から裾までの間。

【こしつしんだい】[個室寝台]

色々な種類がありすぎて困る上に同じ料金を払うのがばかばかしいものもある。(96年10月現在)

《A寝台》

〈ロイヤル〉

「北斗星、トワイライトエクスプレス」についている一人用個室A寝台。

〈シングルデラックス〉

「はやぶさ、富士、あさかぜ、出雲、瀬戸、はくつる、あけぼの、北陸」についている一人用個室A寝台のこと。列 車によってものすごく設備に差があるけれども料金は同じ。

〈スイート〉

「トワイライトエクスプレス」についている一番料金高い二人用個室A寝台で、一列車に一部屋しかないため、べらぼーな料金の割に(¥50000-!)なかなか寝台券が取れない。

〈ツインデラックス〉

「北斗星」についている二人用個室A寝台。

《B寝台》

〈ソロ〉

「はやぶさ、富士、なは、あかつき、北陸、あけぼの、北斗星」についている一人用個室B寝台。

〈シングルツイン〉

「出雲2・3号、トワイライトエクスプレス」についている一人用個室B寝台。

〈デュエット〉

「なは、北斗星」についている二人用個室B寝台。

〈ツイン〉

「出雲2・3号、トワイライトエクスプレス」についている二人用個室B寝台。

〈カルテット〉

「さくら」についている四人用個室B寝台。かつての43系客車の二等寝台車スロネ30もカルテットと同じ構造 だった。

〈Bコンパート〉

「あかつき、出雲2・3号、トワイライトエクスプレス」についている、四人グループで使用するときにだけ個室にな る寝台。ただ単に寝台の区画にアクリルの仕切が付いているだけである。

【こじきのひっこし】[乞食の引っ越し]

1.細かい部品をごちゃごちゃくっつけたフルディディールの模型のこと。乞食は家財道具一切合切を抱えて歩くか ら。走行した後には部品が落ちていることがある。

2.「カメラと、レンズと、ストロボと、デジタルカメラと、ビデオカメラと、携帯に、ピッチに、ノートパソコン に、CD、MD、時刻表、あっ、ラジオを忘れてた」持ち物はリッチでもやることは一緒、一泊二日でそんなに持って 歩くか!?

【こしまき】[腰巻き]

60HZ用の交直両用電車421・471系が登場時に50HZ用の401・451系と区別するために腰板部分に巻いていた 細い帯のこと。401系と421系は出会うことがないのですぐに無くなったが、471系は比較的後まで残っていた。 →鉢巻き

【コスモス】

→COSMOS

【こだまがた】[こだま型]

151系電車のこと。東京〜大阪間の日帰りが可能になったので名付けられた「こだま」に最初に使用されたので、 151系電車を“こだま型”と呼ぶようになった。

【ごだんかいひょうか】[五段階評価]

当局がこっそり付けている社員の勤務評定。A〜Eまでの五段階ある。全社員がコンピューターに入力されており、 管理者により常時観察されている。ワンランクでも下がると要注意者として特に目を付けられる。何処の会社でも やっていることだが。

【コックをいれる】[コックを入れる]

エアーコックを開く操作のこと。スイッチを入れると同じ意味。

【こていクロッシング】[固定クロッシング]

《むゆかいたしきくみたてクロッシング》〈無床板組立クロッシング〉

レールを組み合わせて作るクロッシング。

《こうマンガンこうクロッシング》

〈高マンガン鋼クロッシング〉

固定クロッシングの一種、全体が一体の鋳物で出来ていて、単にマンガンクロッシングとも言う。マンガンクロッ シングは決まった角度のものしかないが、新津駅構内にある信越本線上りと羽越本線下りのマンガンクロッシング は特注品である。

【こてんぱ】

御殿場じゃない、北海道の方言で「さんざんなこと」と言う意味。「今日は人身があって“こてんぱ”だったョ」と 言うように使う。

【ごどうべん】[五道弁]

教科書には五っ道弁(いつつどうべん)と書いてあるが言いづらいのでこう言う。

【コナ】

電略で“構内”の意味。

【ごなな】[5×7]

4×5インチ判のフィルムまたは、それを使用する大型カメラのこと。4×5よりさらに巨大である。世の中には、 これで流し撮りをやる人がいるから驚いちゃうね。

【ゴハチ】

1.EF58型直流電気機関車のこと。

2.キハ58系(キハ28・キロ28を含む)気動車のこと。→キハごっぱ

【ごへいだ】

五平太が見つけた燃える石。石炭。

【コネクタ】

吊架線とトロリ線を短絡してある電線。

《T−Tコネクタ》

ツインシンプルカテナリ方式で二本あるトロリ線を、または架線の交差部分で互いのトロリ線を短絡してある電線。

《M−Mコネクタ》

架線の交差部分で互いの吊架線を短絡してある電線。

【こねる】

→ダライ

【コホナオスマカ】

客車の重量区分記号。

“コ”は、小型の“コ”

“ホ”は、ボギー車の“ホ”

“ナ”は、中くらいの中の“ナ”

“オ”は、大きいの“オ”

“ス”は、すごく大きいの“ス”

“マ”は、ますます大きいの“マ”

“カ”は、かなり大きいの“カ”

または、

“コ”は、これは軽いの“コ”

“ホ”は、ほんのちょっと重いの“ホ”

“ナ”は、何となく重いの“ナ”

“オ”は、重いの“オ”

“ス”は、すごく重いの“ス”

“マ”は、マジで重いの“マ”

“カ”は、限りなく重いの“カ”

本当かね?(“カ”は本当のような気もするが・・・)正しくは各項目を参照のこと。

【こまもの】[小間物]

ホーム上のゲロ、花火に対して飛び散っていないもの。

【こまわし】[小廻し]

折り返し変更の際に折り返し時間を短縮すること。

【こまわし】[小回し]

中央線の乗務員が、東京〜立川間を往復乗務すること。→大回し・中回し・スーパー大回し・キンタマ回し

【コミケれっしゃ】[コミケ列車]

東京〜大垣間の夜行快速列車、ある特殊な趣味を持っている人々が勝手にこう呼んでいる。別にJR東海がコミケ参 加者のために走らせているわけではないし準備会がチャーターしているわけでもない。コミケ参加者が数の論理で 占拠しているだけのことである。「大声で騒いでないで早く寝ろ!」「車内でコスプレするんじゃない!」「段ボール箱 を車内に積み上げるな!」「ラジカセでアニメソング流しているバカはどこのどいつだ!」

【こみなとてつどう】[小湊鉄道]

最近あちこちのコマーシャルに出現するようになった千葉県の非電化私鉄。東京に近く、ローカルムード満点で、 何よりマニアが集まらないのがその理由らしい。それはそうと、コマーシャルなどを見ていると、よくこんな撮影 ポイントを見つけてきたな、と思うときがあるが、それもそのはず、日本のプロカメラマンのおよそ4割は鉄ちゃ ん(元、隠れを含む)なのだそうだ。

【コムトラック】

→COMTRAC

【こむら】[小斑]

線路の縦方向のでこぼこ。

【こめど】[小目度]

目度と相目度の中央。

【こめる】[込める]

ブレーキ管に圧縮空気をためること。込め不足はノーブレーキ状態となり、重大事故につながるので、圧力計には 常に注意を払わなければいけない。又、長い列車やDD13型などの無動力回送車は、込めるのに時間がかかり、「込 まらなくて、困っちゃったよ」などという変な会話が交わされることになる。

【コリドアツーク】

国内列車を、地形などの都合から隣国などを経由させて運行する列車。オーストリア国内の列車がドイツを経由す るなどのケースがある。経由国には路線の使用料を支払う。経由国内では乗客の乗降は扱わないので、パスポート チェックなどはない。経由国の国内列車に併結される場合もあるが、この場合、編成内の行き来はできない。

【ごりょうしゃ】[御料車]

お召し列車で天皇陛下が御乗車される客車、普段は大井工場に大切にしまってある。

【ごりんきじょう】[護輪軌条]

→ガードレール

【コレクター】

1.第三軌条方式の集電靴のこと、電気を集めているから。

2.ものを集めることを趣味としている人達。鉄チャンには多い。

【ころがしや】[ころがし屋]

ハンプヤードでハンプに貨車を押し上げる機関車の機関士。

【ころころでんしゃ】[00電車]

三河島事故も、鶴見事故も事故を起こした電車の列車番号は「00電車」だったことから、しばらくは国鉄線上から 「00電車」という列車番号はなくなっていた。最近はこの話を知っているスジ屋が居なくなったのか、もう忘れら れたようで、中央線にも97年のダイヤ改正から再び「00H」「00T」という列車番号が復活した。最近の小さな事 故が多発している様子といい、“ハインリッヒの法則”から大事故が発生するのは近いと思う。

【ころじくうけ】[コロ軸受け]

車軸の支持方式でベアリングを使う方式。戦後すぐに製造された車両は軍用に開発されたベアリング技術を絶やさ ないためにコロ軸受けで製造された。お陰で今やベアリング技術に関しては日本は世界一である。ICBM(大陸間弾 道ミサイル)の方向を決めるジャイロのベアリンクよりも、日本のどこの家庭でもあるビデオデッキのヘッドのベ アリングの方がはるかに精度が高い。(もっともICBMは使い捨てだが)主に三つの方式がある。

《えんすいころじくうけ》

〈円錐コロ軸受け〉

初期の頃採用されていたコロ軸受け、コロに円錐形状をしたものを用いている。平軸受けより大型で重くなってし まい、保守が面倒なのと車輪の左右動が車体まで伝わってしまうなどの欠点がある。

《えんとうころじくうけ》

〈円筒コロ軸受け〉

円錐コロ軸受けに代わって登場してきたコロ軸受けコロに円筒形状のものを使っている。車軸の左右動をある程度 容認できるため高速性能がよい。

《みっぷうしきえんとうころじくうけ》

〈密封式円筒コロ軸受け〉

円筒コロ軸受けを密封構造としたもので、小型軽量が特徴なので、平軸受けをこのコロ軸受けに交換することも容 易である。外から見ると軸受けがくるくる回っているのですぐに区別が付く。最近のコロ軸受けの主流になってい る。

【ころす】[殺す]

1.列車ダイヤのスジを消すこと。

2.突放した貨車の速度を落とすこと。

3.カマの火を落とす、又は電気や燃料を止める、列車を止める等、運転していない状態にすること。

【コンクリートどうしょう】[コンクリート道床]

スラブ軌道と似ているがちょっと違う、コンクリートで出来た道床の上に、同じコンクリート製の枕木を並べたも の。地下鉄や長大トンネルで採用されている。

【こんごうれっしゃ】[混合列車]

旅客列車に貨車を併結した列車のこと。

【コンタックス】

独逸の高級カメラメーカー。カメラが高けりゃいいってもんでも無いと思う。高いカメラ持っててレンズが買えな いと言うより、国産のカメラで交換レンズを沢山持っていた方が絶対よい!

【こんちゅう】

虫のことではなく、コンクリート製電柱を縮めたもの。

【コンテナかしゃ】[コンテナ貨車]

コンテナを運ぶための貨車。現在の鉄道貨物の主流になっている。記号は登場当時、長物車に分類されていたため “チ”だったが、後にコンテナの“コ”に変更されている。

【コンテナかもつ】[コンテナ貨物]

貨車一両を貸し切る“車扱い貨物”とは違い、コンテナ一個単位または一個単位毎に貸し切ること。大型の海上コ ンテナを輸送する場合は車扱い貨物になることがある。

【コンテナつううんデポ】[コンテナ通運デポ]

大きな貨物駅から小さな貨物駅へコンテナをトラックで輸送するシステムの事。

【コンテナでんしゃ】[コンテナ電車]

電車線区での少量のコンテナ輸送のために試作されたクモヤ22000のこと。両端の運転台部分のみに屋根があり車 体中央部分は無蓋となった凹型電車で、無蓋部分には5tコンテナ三個分の締結装置が付いている。試作車一両のみ の存在でコンテナを運ぶことはなく、専ら牽引車として使用された。新幹線の貨物列車もコンテナ電車として計画 されていた。

【コンテナブルー】

C35型コンテナから採用された青色22号によく似たブルーのこと、これがJR貨物のコーポレートカラーになっている。

【コンバーター】

直流または交流の電気から、直流を発生する装置。JISの用語ではコンバータ。→インバーター

【コンパートメント】

1.個室。おもに3列あるいは4列の座席を進行方向に向かい合わせに設置したタイプの個室。片側車側に通路を設 置していて、通路との間の仕切りはガラス張りのものが主流。ヨーロッパの旅客列車の主流だったが、防犯などの 理由から、新造される数は減ってきている。スイス、ドイツ、北欧などでは早くも貴重品の仲間入りをしている。 一方、南欧の人はというとコンパートメントが大好きなようだ。

2.プルマン社の個室寝台のバリエーションの一つ。ダブル・ベッドルームにトイレと置き椅子を追加したもの。

【コンパウンド・カテナリー】

架線の吊架方式の一種、架線の項を参照のこと。

【コンビニじこくひょう】[コンビニ時刻表]

弘済出版が発行し、主にコンビニで販売される時刻表。中身もコンビニ並で、新幹線、特急、航空、高速バスぐら いしか載っていない。とても薄くて携帯には便利。

【コンプレッサー】

空気圧縮機のこと、列車が走るために必要な圧縮空気を作り出す装置。電動のものが多いが気動車やDLのものはエ ンヂンの動力を使っている。

【コンペ】

ゴルフのコンペと違うゾ。ベルトコンベヤーの略。なぜか「べ」が「ぺ」になってしまったようである。