−り−

【リ】

土運車の記号。

【リーチスタッカー】

タンクローリーピギーパック専用の荷役装置。タンクローリートレーラーをわしづかみにして貨車に乗せる豪快な 機械、タンクローリーピギーパックの廃止により僅か4年でお払い箱。

【リードぶぶん】[リード部分]

転轍機のポイント部からクロッシング部の間のレールのこと。

【リードレール】

分岐器(ポイント)の部品でトングレールとクロッシングの間のレール。

【リジェネルティブ・ブレーキ】

回生ブレーキのこと。こんな言い方はあまりしない。

【リスホルム・スミスしき】[リスホルム・スミス式]

液体変速機の方式の一つで割合と簡単な構造で小型なのでキハ58系など気動車で使われる。

【りせんげんしょう】[離線現象]

高速走行中パンタグラフが架線から離れてしまう現象。アークが飛び架線やパンタグラフのスリ板が傷んだりする。 昔、特急電車は高速走行のため“離線現象”が発生しやすいとして二丁パンタになっていたが、線路・架線・パンタ グラフなどの改良により、殆どの線区で一丁でも良いと言うことになった。しかし近年電力回生ブレーキを使用中 の列車でこれが起きると回生ブレーキが失効して、制動距離が伸びたりショックが起こったりするために再び二丁 パンタにしたり、高圧引き通しを設けたりと色々と工夫されている。

【リッゲンバッハしき】[リッゲンバッハ式]

歯車式軌条の一種で、ラックレールが梯子状になっているもの。

【りっこう】[力行]

力行運転の略、加速すること。「りきこう」とも言う。

【りっこうひょう】[力行標]

ここから力行するとよい、という目安を知らせるための看板。黒丸の中に白色反射板の○が描いてある。

【リニアでんしゃ】[リニア電車]

リニアモーターの電磁推進力を利用した電車。大阪市営地下鉄の鶴見緑地線と東京都営地下鉄の12号線で採用され ている。車両の床下に誘導電動機の固定子側に当たるコイルを設置し、レール間に誘導電動機の回転子側に当たる リアクションプレートを設置して、コイルからの磁界によってリアクションプレート内に発生した渦電流による磁 界との吸引反発力で列車を駆動するもので、固定子と回転子を逆にしているところがミソである。車輪とレールの 摩擦によるものではないので勾配を大きくでき、車体断面も小さく出来、トンネルが小さくなり建設費が節約でき る。

【リニアモーター】

モーターは磁石の同じ極は反発し、違う極は吸引する性質を利用して回転力を発生させる。これを直線上に並べて 回転力を推進力に換えたのが“リニアモーター”である。これを利用したJRの超電導のリニアモーターカーと、常 電導のHSSTが現在開発中である。

【リネン】

寝台車のシーツ・毛布・浴衣・枕など。

【リバー】

正しくはリバーシングレバー、蒸気機関車の逆転機でネジ式の本体に長円形の取っ手の付いた手動式と、蒸気圧で 作用される動力式の2種類がある。

【リバーサルフィルム】

スライドフィルム、ポジフィルムのこと。

【リピーター】

ホームの上屋からぶら下がっている白色や橙色、緑色の円形のランプのこと。出発信号機が停止以外の時に点灯し、 車掌や駅係員に列車を発車させてもよいことを知らせるもの。→出発現示器

【リフティングジャッキ】

車両基地などにある車体昇降機で車体の四隅にこれをあてがいモーターなどの力で車体を持ち上げる機械である。 車体にジャッキを当てる場所は決まっていて指定以外の場所に当てると車体が歪むこともあるので注意すること。

【リフレッシュこうじ】[リフレッシュ工事]

文字通り、線路をリフレッシュさせる工事。夜間の線路保守では間に合わないような線路保守工事を日中列車の運 行を止めて行う工事。列車の運行を止めなければならないなどのマイナス面もあるが、日中の明るい時間に、大量 の人員を確保し投入する事が出来るなどの利点も多いため、JR東日本ではよく行われる。

【リム】

輪心の事。車軸に輪心を圧入してからタイヤを輪心に焼きバメする。

【りゅうせつこう】[流雪溝]

駅構内で除雪した雪を捨てるために水を流してある溝。溝といってもかなり深く、近くの川などから引いた水が勢 いよく流れているので注意すること。夏には用がないので空っぽだったり、鯉が泳ぐ水槽になっていたりする。

【りゅうたいつぎて】[流体継手]

→液体継手

【りゅうでん】[流電]

流線型電車、クモハ52のこと。

【りょうさんしさくしゃ】[量産試作車]

量産を前提とした試作車。205系初期の二段窓の、最初の4本の編成がこれに当たる。

【りょうすいひょう】[量水標]

橋脚・橋台に設置されている水位を計るモノサシ。

【りょうせつけい】[量雪計]

積雪量及び降雪量を計るための巨大なモノサシ。

【りょうびらきぶんきき】[両開き分岐器]

普通分岐器の一種、直線から左右等角度に分岐するもの。Y字分岐器。

【りょうめんガエル】[両面ガエル]

熊本電鉄へ行った東急5000系、両運転台に改造されている為にこの名がある。

【りょうようれんけつき】[両用連結器]

自動連結器・密着連結器両方とも連結できる「両刀使い」の連結器。器頭を約90°回転させることによって選択す るようになっている。EF63に付いているほかに、マヤ34やクモヤ443系、一部のEF64-1000番代にも付いて いる。

【りょこうだいりてん】[旅行代理店]

運輸大臣の認可を受け、客の依頼により、提携先の乗車券類や宿泊の手配を行い、あるいは団体旅行などの旅行商 品を企画し募集する業者。

【リレーごう】[リレー号]

→新幹線リレー号

【りんかいてつどう】[臨海鉄道]

臨海工業地帯に設置される貨物鉄道。利用する企業や自治体、鉄道会社などの出資による第三セクター方式が殆ど である。

【りんかいじかん】[臨海時間]

臨海鉄道などの貨物専用鉄道で採用(?)される列車の運転時間のこと。大抵は設定時間よりは早く来るので注意が 必要である。通過の30分前に撮影ポイントに行ったら既に終着に付いていたなんてこともある。

【リンクしきどうりょくでんたつほうしき】[リンク式動力伝達方式]

EF200に採用されている動力伝達方式。大歯車は車軸に直接取り付けず、主電動機と大歯車を支える中空軸が台車 枠に架装されてあり、大歯車側に取り付けられたピンは車輪側のピンとリンクを介して接続され動力が伝達される ようになっている。

【リンクしきれんけつき】[リンク式連結器]

ネジ式連結器とも言う、イギリスから輸入された日本の鉄道創業時から使われていた連結器で、相手側のフックに リンク(鎖)をかけたネジを回して長さを調整する連結器で、車両を連結する際は連結手が車両の間に入って作業 するために死傷者が絶えず(そら当たり前だわな)、鉄道省では入念な準備を重ね、1925年7月17日に全国的に 列車を止めて自動連結器に交換するという前代未聞の離れ業をやってのけた。→連環連結器

【リンゲルマンえんしょくうどけい】[リンゲルマン煙色濃度計]

煙の色と見比べて石炭の燃焼状態を知るためのカラースケール。キャブにそういう計器が取り付けられているわけ ではなく、九州の蒸気機関車の煙突の脇に付いているプラカードの様なものがそれで、キャブ側から見ると白と濃 度の異なる数種類のグレーで塗り分けられている。門司鉄道管理局が採用し九州の蒸気機関車の標準装備になった。

【りんこう】[輪行]

有料手回り切符を購入して自転車を列車内に持ち込み旅行すること。自転車は分解して輪行袋という専用のバック に入れる決まりになっている。以前、新幹線のデッキでこれがひっくり返って出入口を塞いでいたので、降りると きにホームに放り出してやろうかと思ったら、敵はその前の駅で降りちまった。

【りんざ】[輪座]

星座の一つではない。車軸で車輪が圧入される部分、車軸が長軸の場合は、標準軌化したときに車輪がはまる“第 二輪座”がある。→ボス座

【りんじしんごうき】[臨時信号機]

臨時に設置される徐行信号機や徐行予告信号機。→常置信号機

【りんじく】[輪軸]

車軸のこと。

【りんじくプレス】[輪軸プレス]

車輪を輪軸に圧入または取り外すための機械。

【りんじゅうぬけだっせん】[輪重抜け脱線]

横圧が余り強くなくとも線路の諸条件や車両の動向などによって輪重が軽くなり脱線すること。

【りんしん】[輪心]

→リム

【りんてい】[臨停]

臨時停車。

【りんレ】[臨レ]

臨時列車のこと。電車だと“臨電”になり、気動車列車では“臨気”になる。