−み−

【ミ】

水運車の記号。

【みいり】

積車のこと。「みいりがよい」等と言う。

【みえないときはあおとおもえ】[見えないときは青と思え]

信号機のG現示は遠くからでは見えにくい時がある。RやYは遠くからよく見えるので、ATS-P区間なら勝手に減 速するから、見えないときはGだと思って走っていく。希に、本当に電球が切れている場合もあるが・・・。本当は見 えないときは、列車を停めて確認しなくちゃダメだョ。信号柱に登ってでも確認しろと言った指導員も居たが・・・。

【みがきガラス】[磨きガラス]

優等車両に使われていた、内側面を磨いて光沢を出してあるガラス。

【みかわしまじこ】[三河島事故]

1962年5月3日、常磐線・三河島〜南千住間で、安全側線に突っ込み下り本線を支障した貨物列車に、下り電車が 衝突して上り線を支障し、更に5分後(空白の5分間)上り電車が現場に突っ込み、162名もの死者を出した列車 衝突事故。この事故を契機に“安全側線緊急防護装置(ねずみ取り)”やATSの全線への設置が決められ、国鉄で は1966年に全線に設置が完了した。また、医学・心理を含めた人間工学を研究するために「鉄道労働科学研究所」 も設立された。また、常磐線には他線に先駆けて、列車無線や防護無線が導入された。

【みかんせいびょう】[未完成病]

ハイデテールの鉄道模型を作っている人の、ほぼ八割が罹患していると思われる病気。作りかけが増える一方で、 完成品がちっとも増えないと言う恐ろしい病気。伝染性があるとのことである。ハイデテールでなくとも完成しな い、筆者のような例もあるが・・・。

【ミキスト】

混合列車のこと。

【みきりはっしゃ】[見切り発車]

戦後の混乱期混雑のあまりドアが閉まらずダイヤの乱れが続いたため、戸締め連動を切ってドアが完全に閉まって いないにも関わらず大体乗降が終わったのを見切って発車させること。現在ある「見切り発車」という言葉はここ から来たのではないかと云われている。

【みくにしきおんきだんぼうそうち】[三国式温気暖房装置]

温気暖房装置の一つで、三国商工がドイツのウェバスト社と技術提携をして製作していた暖房機。

【みずあげそうち】[水揚げ装置]

水タンクに注水する装置を含む給水設備全体のこと。

【みずあめ】[水飴]

これでもタンクコンテナの積み荷。(株)参松が所有するUT-1の52・53がそれである。最近見ないけど走って るのかネェ。昔、存在したタンク車で、醤油35屯積みのタキ24900や、鹿島臨海鉄道神栖駅常備の防火用水専用 タム400型タム1560というのもあったゾ。しかし、水飴が5tも・・・。

【みずいと】[水糸]

建築現場において基準を示すために張る糸。昔は麻糸だったが現在はテトロン製の黄色の糸である。必殺仕事人が 持っているのは三味線の糸。

【みずガラス】[水ガラス]

セメントミルクに代わって登場した地盤を固める薬品。

【みずきり】[水切り]

1.船で輸送された貨物を貨車に直接積み込むこと。

2.戦前の張り上げ屋根車のドアの上に付いているもの、雨の滴がドアの上から垂れるのを防ぐために付いている。 樋にはなっていないので“水切り”なのである。

【みずてんぎょうしゃ】[みずてん業者]

→みずや

【みずとり】[水取り]

貨物を貨車から直接船に積み込むこと。

【みずのみ】[水飲み]

機関車や客車の給水。

【みずや】

通運免許を受けないで通運業者の下請けをしているトラック業者。みずてん業者とも言う。

【みぞしま】[溝島]

車両の窓の縦溝に設けてある窓止め用のギザギサ。

【みぞつきトロリー】[溝付きトロリー]

ハンガーの爪で挟めるように溝が付いているトロリー線のこと。現在普通に使われているトロリー線である。

【みぞつきレール】[溝付きレール]

路面電車の併用軌道で使われるレール。フランジウェイを確保するために特殊な形状になっているレールのこと。

【みぞまもう】[溝磨耗]

パンタグラフのすり板に溝状の磨耗が出来ること。これを防ぐために架線はジグザグ偏移と呼ばれる様に、直線で もジグザグに張ってある。

【みたかじけん】[三鷹事件]

1949年7月19日、中央線三鷹電車区構内で無人の電車が暴走した事件。特殊法人としての“国鉄”への移行時期 に発生した事件で真相はよく解っていないようである。下山事件を見よ。

【みちこさん】[道子さん]

女の鉄チャン。

【みつかん】

酢の事ではなく木製の車輪止め、ハンドスコッチ。

【みっちゃくれんけつき】[密着連結器]

電車の連結器。元空気ダメ管と制御空気ダメ管を同時につなぐために密着式の構造になった。自動連結器を発明し た柴田さんの弟さんが発明したので、柴田式密着連結器と呼ぶ。101系以降のものは更に直通管もつながるように なり、特殊合金の採用で軽量化された、現在では下部に電気連結器を取り付け、つなげれば即動けるように完全自 動化されたものもある。略して“密連”と言う。

【みつどうべん】[三ッ道弁]

水揚げ装置の一部、水タンクに注水する際に車両の両側面のどちらからでも切換無しで給水するための弁。

【ミッドナイト】

走るユースホステルとして知られる函館〜札幌間の夜行列車。「♪泣きたくなるよなムーンライト、電話もできない ミッドナイト、おなか空いたらどうしよう、駅弁売ってない、18きっぷに導かれ…(誰か止めろ!)」

【ミツビシ】

徐行予告信号機のこと。表示がミツビシのロゴマークにそっくりだから。

【みっぷうしきえんとうコロじくうけ】[密封式円筒コロ軸受け]

別パーツになっている通常の軸受けに比べ車軸側に封入してある軸受け、車軸端が露出しているので走行中に車軸 がくるくる回っているのが外から見える。

【みときょくのうちわ】[水戸局のうちわ]

常磐線の中距離電車や水郡線の気動車の塗色にセンスがないから。

【みとそうかんせいひん】[未塗装完成品]

組立済みで、塗装する直前の形で発売されている鉄道模型。ディティールアップだけ楽しみたい人にはお勧めであ る。Nゲーヂでも売り出してくんないかネェ。

【みどりしゅっく】[緑出区]

定められた構内運転士、または技術係が出区点検を行い、本線運転士が構内から本線へ出区すること。とっても楽 なので私は大好きだ。

【ミトローパ】

ドイツの寝台車・食堂車会社。第2次大戦後に国もろとも東西に分割され、西側はDSG、東側はミトローパを名乗っ た。戦後の東ドイツのミトローパは当然のことながら戦前のミトローパとは全く異なる別の組織。

【ミニしんかんせん】[ミニ新幹線]

全線専用の線路を走る新幹線に対して在来線に乗り入れる新幹線。

【ミニスナックカー】

近鉄18400系に付いた愛称。その名の通りスナックコーナーが付いているが、本当のところは車体幅が狭いからこ の名前が付いた。

【ミニバー】

日本で言うところの車内販売。ただ、彼の地には駅弁という物がないため、品揃えはつまみと飲み物ばかり。

【ミノルタ】

日本のカメラメーカーではあるが、今や“セコニック”と共に単体露出計の二大メーカーと言った方が通りがよい かも。

【ミミックパネル】

連動装置の軌道照明盤のこと。語源がよく解らん!

【みみツン】[耳ツン]

列車がトンネルに入った時などに起きる、気圧変化のために耳が「ツーン」となる不快な現象。これは気圧が急激 に変化するため内耳側との気圧に差が出るためである。新幹線は200km/h以上もの速度でトンネルに入るため、気密構造になっているが。先日乗った「ほくほく線」では、気密構造でない車両(スノーラビット)が単線のトン ネルに140km/hで突っ込むもんだから、耳が痛いの何の・・・。車内で“耳抜き”のやり方を放送した方がいいん じゃないの、若しくは飛行機みたいにキャンデーを配るとか。「バン!」という音と共に、側面のガラスが凹むのには 驚いたゾ。

【みゃくりゅう】[脈流]

直流電流に交流分が混ざっている電流。交流を整流した直流はみんなこれである。変電所で変換したものはリアク トルの容量が大きいために交流分は少ない。

【み゛ょ゛ー】

DF200型電気式ヂーゼル機関車の上り勾配力行時の音。「アッチョンブリケ」をしながら「みょー」と言うとこ の音になる。(解らない人は手塚治虫大先生著の“ブラックジャック”を読むように)深夜にこの音を立てて走って くると不気味である。

【ミルクトレイン】

1.北海道の拓殖鉄道で、各牧場から出荷された牛乳を集めて走った列車、牛乳缶を積んだものと、専用のタンク車 を使用したものがあった。

2.1930年代から1960年頃にかけてアメリカ各地から集めた牛乳を大都市に運んだ高速専用貨物列車。旅客用の 高速蒸気機関車による牽引で、タンク車は旅客車用の台車を履いていた。冷蔵装置が不充分だった時代に鮮度を落 とさないように荷役装置やダイヤの設定に様々な工夫が凝らされていた。タンクには乳製品メーカーが趣向を凝ら したデザインの断熱カバーを付けていた。特に秀逸だったのはボーデン社のもので、バターケースを型どったもの だった。

【みんしゅうえき】[民衆駅]

戦後の復興時期に誕生した駅で、駅舎を建設する際の建設費を国鉄以外の民間に負担してもらい、その代わりに民 間にも駅舎を使えるようにした駅のこと。

【ミンデン】

軸箱支持装置の一つ、軸箱の平行を両側からの板バネによって固定する方式で東武鉄道の8000系の台車が有名。 片側からの板バネによって固定する方式は全長が短いのでS(Short)ミンデンと呼ばれる。

【みんゆうしゃりょう】[民有車両]

国鉄時代民間資金を利用して購入した車両のこと。借り入れ車両とも言われる。車両メーカーが銀行からお金を借 りて車両を製造し、国鉄がレンタルして、五年位をめどに購入する。私鉄などで言われる“信託車両”も同じであ る。