−も− 【モ】 電動車の記号。語源はモーターの“モ”である。 【もうこのせんしゃ】[蒙古の戦車] 静岡鉄道駿遠線(藤枝・袋井間)で使用されていたDB600型ディーゼル機関車の愛称。廃車蒸機の部品などで作っ た無骨な小型機関車だった。蒙古の戦車と言うより、司馬遼太郎が乗っていたという日本陸軍のブリキの戦車によ く似ている。(その程度だったんだ、日本の戦車って←編者注、旧日本軍の戦車は至近距離なら45ACPの“トミー ガン”で装甲板を貫通出来たらしい) 【もうちょうせん】[盲腸線] あってもなくてもいいという意味ではなく、終端駅や途中の駅で他の鉄道路線と接続していない路線のこと。とは いっても、普通、日高本線を盲腸線とは言わないな。 【モーダルシフト】 環境の保全や道路混雑の解消のために、トラックで輸送していた貨物を鉄道や海運に誘導すること。バブルがはじ けた途端、そんな話はどこかに行ってしまったようで、相変わらず高速道路は大混雑で事故ばっかりである。 【モートラ】 荷台付きのターレット。 【もくたんガス】[木炭ガス] →代燃 【もくてん】[木展] 木造車体の展望車。 【モケット】 座席のクッションに使用されるベルベット系の布地。時折JRの某工場の一般開放の日に生地を売っている時があ る。 【モジャくん】 多分雪男をモチーフにしたのだろうと思われる、JR北海道のマスコット・キャラクター。 【モスラ】 山形新幹線の400系のこと。その形態と色から“さんま”ともいうが“つばさ君”と言った方が通りがよい。 【もたせぎり】[持たせ切り] 改鋏する際にお客様に切符を持たせたまま改鋏する事。やってはいけないが、中にはしっかりと切符を握りしめて 放さないお客もいる。 【もちきり】[持ちきり] 列車乗務員の運用変更で、本来交代すべきところを交代せずにそのまま列車の運転を続けること。 【もちこし】[持越し] 運転士が誤って次の閉塞区間に通票を持っていってしまうこと。正式には「通票の持越し」と言う。 【もつ】[持つ] 遅れの時分。例:「2分持って」=「2分遅れて」 【モックアップ】 車両を設計する際に各部の寸法や配置、色彩などを検討するための実物大模型。略して“モック”とも言う。(樫の 木モックじゃないぞ) 【もっている】[持っている] 列車が遅延していること。「3分持っている」と言えば「列車が3分遅れている」と言う意味。 【モットー】 「より速く」「より便利に」「より快適に」がJR東日本のモットー。モットー通りに「より速く」なってきたのはよ いが、おかげで列車での旅行が面白くなくなり、「より便利に」「より快適に」のふたつについては疑問が残る。 【モデモ】[MODEMO] 航空機のプラモデルで知られる長谷川製作所の鉄道模型のブランドネーム。N、HO、ディスプレイ用の1/45など 多岐にわたっている。これを出したところ会社が傾きかけたと言うが、がんばれ長谷川製作所! 【モニタやね】[モニタ屋根] ダブルルーフのこと。 【モノレール】 一本のレールにより列車を走行するシステム、レールに車体がぶら下がっている懸垂式の“サフェージ式”と、 レールの上に跨っている跨座式の“アルウェグ式”と“ロッキード式”が日本に導入された。アルウェグ式は東京 モノレールに採用され、本格的都市交通として世界で最初に開業した路線である。 【ももたろうでんてつ】[桃太郎電鉄] ハドソンが発売しているテレビゲーム。日本全国を回り、線路を買いあさり、誰が一番資産を持つかという双六。 バブリーやなー。 【モリスジ】[盛スジ] 臨時列車を運転する際、予めダイヤを作っておくこと。 【もんてつデフ】[門鉄デフ] 正式には「ヴィッテ式デフレクター」という、第二次世界大戦後に西ドイツで考案されたもので、小倉工場式切り 取り除煙板と称した。従来のワグナー式除煙板の下半分を切り取りステーで支えるようになっている。バイパス弁 の点検が容易で入れ換え時の視界の確保や資材の節約などに役立ち、門司鉄道管理局が積極的に採用したので“門 鉄デフ”あるいは“門デフ”と呼ばれるようになり、九州では標準デフのカマを探すのが難しかったとまで言われ ていた。末期のSLは色々な装備が追加されて外観がゴテゴテしていたが、門鉄デフ装備車は軽快でスマートなスタ イルが特徴だった。同様のものに長野工場式、鹿児島工場式、後藤工場式などがある。 |