−な− 【ナ】 1.ボギー客車で重量27.5〜32.5t未満のものの重量記号。並の重量の“な”が語源。 2.活魚車の記号。魚の“ナ”から。 3.冷蔵車の内、氷を入れる氷室が無いものの符号。無いから“ナ”である。 【ナイアガラ】 東急東横線祐天寺駅前にあるカレー屋さん、鉄チャンが行くにはよいカレー屋さんである。店内の座席は70系電車 のものを使っている。 【ないき】[内規] 今流行のスポーツ用品と違うゾ。「運転取扱基準規定」では規定しきれない、各現場などの実状に合わせた取り決め のこと。 【ないき】[内軌] カーブの内側のレール。 【ないきん】[内勤] 建物の中で仕事をする人。 《ないきんきかんし》〈内勤機関士〉 年をとったり、病み上がりなどで、通常の勤務を外され、事務の手伝いなどをしている機関士のこと。 【ないち】[内地] 北海道では本州のことをこう言う。 【ないほう】[内方] 主信号機が防護する閉塞区間、つまり信号機の向こう側のこと。→外方 【ないほうぶんきき】[内方分岐器] 普通分岐器の一種、曲線の内側へ別な半径で分岐するもの。 【ないねんしゃそうじゅうしゃめんきょしょう】[内燃車操縦者免許証] 運輸省が交付する、内燃車を運転するのに必要な免許証。公営交通の場合は必要がないので、国鉄がJRに移行する とき、大量に交付されたことがある。「甲種」が鉄道線用で、「乙種」が軌道線用である。 【ながいみじかい】[長い短い] 京成電車における禁句。日暮里駅の京成ホームで「長い8両編成」と放送している隣の常磐ホームで「短い8両編 成」と放送していたので「長い8両でも短い8両より短い」と馬鹿にされたため禁句になった。京成電車は18m 車、常磐線の電車は20m車だから。 【ながしどり】[流し撮り] 移動する被写体の進行方向と速度に合わせてカメラを振りながら撮影する方法。被写体が止まり、背景が流れるの でスピード感が強調される。スローシャッターで、腰を中心としてカメラを振り、被写体の一点を追うようにして 撮る。だめで元々なので、カメラに任せられる露出やフォーカスはカメラに任せ、被写体が画面を横切る位置で、 横構図で少し遅めのシャッタースピードで撮ってみると案外うまくいく場合がある。シャッタースピードは被写体 の速度や被写体との距離、使っているレンズの画角、作画意図により異なるので一概にはいえない。面白いもので、 普通の走行写真は全然ダメなのに流し撮りは得意という人もいる。 【ながしノッチ】[流しノッチ] →1ノッチ流し 【ながす】[流す] 貨車を所定駅以遠へやること。 【なかせん】[中線] 本線同士の間などにある側線のこと。「ちゅうせん」とも読むが、こちらが正しい。 【ながのゆきしんかんせん】[長野行き新幹線] 東京(高崎)〜長野間が先に開通した北陸新幹線の名称。東京行きでも「長野行き」軽井沢行きでも「長野行き」 とはこれいかに。取りあえず線路は長野までなら「長野新幹線」でいいじゃんか!面倒くさいので誰も「長野行き新 幹線」などとは言わずに「あさま号」で通じている。天下のNHKでも「長野新幹線」と言っているし、一部の時刻 表は「長野新幹線」に書き換えている。開通一ヶ月にして新聞紙上で「“E電”同様既に死語か?」と言われている。 と言うのも「北陸新幹線」だと金沢辺りまでそのまま乗っていけると勘違いされるし、「長野新幹線」だとそれ以上 延ばす気がないと思われるので苦肉の策で付けた名前なのである。 【ながもの】[長物] 1.1両で動ける機関車に対していつも編成単位で動く電車や気動車のこと。規定では長物の入れ換えには、中継担 当が付かなければいけないが、機関区内は機関車を留置する場所だから、気動車の入れ換えには中継など必要ない と答弁した局管理者がいた。上部の考え方なんていつもこんなもんである。 2.材木やコンクリートポールなどの長い貨物類。 【ながものしゃ】[長物車] 丸太や電柱などの文字通り“長物”を運ぶための無蓋貨車。現在ではレール輸送用貨車と言ってもよいぐらいであ る。コンテナ貨車も登場当時は車両の構造上、“長物車”に分類されていた。記号は“チ”である。 【ナキマル】 1.泣きを入れてマルにしてもらうこと。 2.本来なら失点になるような所を、大目に見ること。 【なきや】[鳴き屋・泣き屋] 1.機関士のこと、語源は汽笛を鳴らすことから。 2.いつも愚痴をこぼしている人のこと。何故か機関士に多い。 3.ホームの案内放送をしている人のこと。 【なきわかれ】[泣き別れ] 1.転轍機の途中転換で前後の台車が別々な線路へ行ってしまう脱線事故の様子。対策=列車が完全に通過してから 転轍機を転換すること。当たり前だ! 2.連結器が外れ列車が分離してしまうこと。1970年代に奥羽本線で、激しい上下動のために自連が上下に抜けて 列車が分離したことがあった。 【なく】[鳴く] 駅の案内放送をすること。 【なげぶみ】[投げ文] 列車無線が完備されていなかった頃、通過中の列車から駅員に向かって一方的だが緊急連絡をする方法。通勤途中 の職員がうっかり自分の勤務駅を通過する列車に乗ってしまい投げ文をして遅刻の連絡をしたことがあったそうな。 【なげもの】[投げ物] 投石などの列車妨害。 【なげる】[投げる] 北海道の方言で「捨てる」こと。 【ナコてつ】[ナコ鉄] 名古屋の鉄チャンの事。「ナコルル」とは何の関係もない。 【ナシ20】 梨果汁20%のサントリーの清涼飲料水。10年ほど前、巣鴨のスーパーマーケットで1.5リットルパック入りが売 られているを発見、その夏はずいぶんお世話になったが、その夏だけの商品だったようで、以来見たことがない。 今でもあるのだろうか。 【なすのきっぷ】 東京山手線内〜小山、東京都区内〜宇都宮・那須塩原までの新幹線「なすの」「あおば」の普通車自由席が往復利用 できる、往復割引切符。食べられる“茄子の切符”ではない。 【ナックル】 自動連結器の先端の可動する“げんこつ”部分のこと。確かにその通りである。 【ナットじこくひょう】[NATT時刻表] ボルトとナットではない。東京・名古屋・大阪を結ぶ八峰出版の三代時刻表の内の一つで正式には、“NATT名古屋・ 東海圏私鉄・JR時刻表”である。 【ナッパふく】[ナッパ服] 青い詰め襟作業服のこと。肉体労働者をブルーカラーと言うが、国鉄職員などはその際たるものであろう。JRに なってもちっとも変わらない。 【ナトムこうほう】[ナトム工法] →NATM工法 【なびきバネ】 ナンパをする人が使うバネではなく、パンタグラフのスリ板体が、常に架線に平行になっているように、両側に 引っ張っているバネのこと。 【なべとろ】[ナベトロ] 砂利などの運搬のために底の深いバケットが付いたトロッコのこと。積み荷を降ろすときはナベごとひっくり返す。 底が浅く四角いものはダンプトロッコという。 【なまくび】[生首] マグロなどの際に首が飛ぶと本当に立つ。何人もの人がこれとご対面したために病院送りになった。 【なまこ】 脱線したときに車輪を線路に戻す復線器。形が海鼠(ナマコ)に似ているから。→ねこ 【なまず】 名鉄850系の別名。ひげも付いてる。う〜んそっくり。 【なまろく】[生録] “生”の音を“録音”するから来ている。テープレコーダー等で“音”を録音すること。 【なみがたじどうれんけつき】[並型自動連結器] フツーの自動連結器、柴田式自動連結器のこと。 【なみれん】[並連] 並型自動連結器の略。EF66や高速貨物列車の密着自連、気動車や12系客車の小型密着自連、電車の密着式連結器 (密連)などに対し、柴田式自動連結器を並型自連または並連という。 【なめる】 列車ダイヤで先行列車に後続の列車のスジが接近すること。 【ならび】 貨車連結順序表。 【なりたりん】[成田臨] 成田山への初詣団体臨時列車の略。客車列車でEF58なんかが牽いた日には大変な騒ぎとなる。 【ナローゲージ】 標準軌よりも幅の狭い軌間のこと。故に世界的に見れば日本の鉄道も大半は“ナローゲージ”だが、日本では主に 軽便鉄道などを指す言葉として使われる。 【なんけん】[軟券] 硬券の切符に対して自動券売機などで発行される切符のこと。コレクションの対象にはあまりならないため、自動 券売機が設置されると切符コレクターは凄く嫌う。 【なんこう】[南行] 大宮、東十条などから磯子、大船方面に向かう京浜東北線の電車。「みなみゆき」ではなく、難航しているわけでも ない。 |