−ね−

【ネ】

1.寝台車の記号。A寝台はロネ、B寝台はハネになる。

2.電略で“寝台”の意味。

【ねあがり】[寝上がり]

24時間一交代で遅番の者は、深夜に交代して睡眠時間に入ると、そのまま明けで翌日の者と交代することがある。 おきた時点で上がりになるので本来なら「起きあがり」だが、語呂が悪いのでこう言うのであろう。

【ネームドトレイン】

1.愛称名のついた列車。そのまんまやないか。

2.技術力、装備、サービスレベルなどでその国あるいはその時代を代表する存在の列車。だから番号だけで愛称名 のないネームドトレインというのも存在する。なんやそれ。

【ねかす】

「たてる」の反対語で、列車ダイヤのスジを水平に近くして列車の速度を遅くすること。

【ネガフィルム】

観光地や駅の売店でも売られているし、一時間でプリントしてもらえるし、ラチュードは広いし、何たって安い。 カメラを二、三台持っていくならその内の一台には是非仕込んでおきたい。報道カメラマンはポジなんか使わないぜ!

【ネコ】

1.複線器、脱線した車輪をレールに戻す機材。ネコがうずくまった格好に似ているところからこう呼ばれたのであろう。→なまこ

2.車止めのこと。

【ねこぐるま】[猫車]

一輪車のこと。取っ手を持つ手が猫の手のように見えるから。

【ネコちゃん】

カニ24型電源車の初期車のこと。トレインマーク表示器の両側にヒゲのような短いラインが入っているから

【ねこひげ】

かつての東武鉄道特急列車用の正面二枚窓の5700系の事。正面の塗色にヒゲのような模様が付いていたから。

【ネコ・パブリッシング】

レイル・マガジンを出している出版社、写真鉄はここに写真が載ることがステータスシンボル。略して“ネコパ”と 言う。

【ネジしきれんけつき】[ネジ式連結器]

リンク式連結器を参照のこと。

【ねじりじく】[ねじり軸]

中空軸平行カルダン駆動方式で、電機子の中空軸(カルダン軸)の中を通っている軸のこと。

【ねじりぼう】[ねじり棒]

丸い棒をねじると戻ろうとする力が働く、これを“復元力”という、この復元力を発生させるものを“ねじり棒” といいアンチローリング装置などに使われる。→トーションバー

【ねじりまんぽ】

築堤の下を斜めに交差してトンネルや暗渠などを作る際に、アーチが荷重を垂直に受けるように煉瓦を斜めに、螺 旋を描くように積み上げる工法。「ねじりまんぽう」と称する場合もある。 鉄軌道用としては、西鉄北九州市内線折尾電停東方(北九州市八幡西区)のものが大規模で有名であったが、2000年11月をもって同線が廃止されており、その存続が危ぶまれる。鉄軌道用以外では、琵琶湖疎水の南禅寺付近にもある。(2001年8月14日加筆)

【ねずちゃ】[根津茶]

N平橋に本社のあるT武鉄道の事務室等に常備してあるお茶、社長の名前から付いた。入れたてでも出涸らしでも 同じ味が出る画期的なお茶、別名クズ茶とも云う。

【ねずみとり】

1.安全測線などで使われている。乗り越し分岐器。

2.→安全側線緊急防護装置

【ネック】

明治時代中期、日本鉄道が米国スケネクタディ社から輸入した小型機関車、昭和30年代まで隅田川地区の入れ換え に使用され、「ネックの900」と呼ばれ親しまれた。

【ネックス】[N’EX]

成田エクスプレスの愛称。

【ねっせんきゅうしゅうガラス】[熱線吸収ガラス]

主に客室窓に使用される赤外線などの車内の温度上げる働きをする光線を遮断するガラス。車両の製造コストは上 がるが、カーテンを廃止することが出来るのでメンテナンスが楽になる。

【ネットダイヤ】

単線区間で最大限の列車本数を確保するために、交換駅をなるべく等間隔にして列車を設定するダイヤのこと。ダ イヤグラムが網の目の様になっているから。

【ネムタク】

SMAPの木村拓也、それはキムタク。そうじゃなくて、北海道にかつてあった根室拓殖鉄道を略してこう呼んでい る。誰だ、石川啄木をイシタクなんて呼んでいるのは。

【ネルソン】

明治時代初期に東武鉄道、日本鉄道、官営鉄道が英国ネルソン社から輸入した2Bテンダー機関車、後の国鉄6200 型。多くが東武鉄道に移り、昭和40年代まで活躍した。現在でも同型機をタンク機関車に改造した1080号機が、 稼働状態で保存されているらしいが、機関庫までの線路が無くなったしまったのでこの先どうなることやら・・・。

【ねんちゃくうんてん】[粘着運転]

アプト式などのラックレールを使わずに通常のレールと車輪の粘着力で列車を運転すること。碓氷峠を粘着運転に 切り替える際にはそれまでの線路に沿って新線を建設する66.7パーミル案と、勾配をやや緩和した50パーミル案 と、勾配を大きく緩和した25パーミル案の三つの案があったが、建設費や距離の増加などの理由により現在の 66.7パーミルの粘着運転になった。

【ねんちゃくじゅうりょう】[粘着重量]

牽引力を発生させるのに役立つ動輪上重量。

【ねんちゃくすべりだいしゃ】[粘着滑り台車]

粘着計数を測定するための試験台車。廃車直前の狩勝実験線用試験車のマヤ40を使いDE10-531号機牽引で旧大 宮工場の試運転線で、キーキーと騒音をまき散らして試験した後、クモニ83改造のクヤ497で試験をした。

【ねんちゃくてつどう】[粘着鉄道]

レールと車輪の摩擦によって走行する鉄道のこと。フツーの鉄道のことである。イギリスの鉄道創生期では「摩擦 力が足りない」ということでレールがラックに、車輪がギアになっているものも開発されたが、通常のレールと車輪で大丈夫ということになった。

【ねんちゃくブレーキ】[粘着ブレーキ]

制輪子などの摩擦力を利用したブレーキ。別に接着剤で停めようと言うわけではない。→摩擦ブレーキ・非粘着ブ レーキ