−お− 【オ】 1.,ボギー客車の重量32.5〜37.5t未満のものの重量記号。「大きい」「大型」から。 2.,荷重、容積の大きいボギー車の補助記号。 3.,最大長12mを超えるホッパ車の補助記号。 4.全長16mを超えるタム・タサ・タキに付けられる補助記号。 【おいじめ】[追い締め] 一度締めたボルトやナットをもう一度締め直すこと。→増し締め 【おいなりさん】[お稲荷さん] タブレット閉塞機の別名。木製で赤い外観からこの名が付いたらしい。拝んでも“たま”は出ない。 【おいらん】 建築限界測定車のこと。花魁のかんざしのように「とげとげ」が付いているから。ゆっくりと線路を走らせ障害物が「刺」に当たると「刺」が折り畳まれ車内にランプが点灯する。最近になって非接触型のハイテク建築限界測定車が登場した。 【オイルクーラー】 エンヂンの潤滑油を冷却する装置。ラジエーターと一緒に設置されている。日本語で言うと油冷却装置。 【オイルダンパ】 台車などのコイルバネに並列に取り付けられコイルバネの敏捷な弾性を阻止するために付いている、自動車で言うショックアブソーバーの事。これがないと揺れが止まらなくなる。二重の筒に封入された鉱物油が、微細な穴を通過することによりコイルバネの共振を急速に減衰する。穴の大きさを変えることにより、オイルダンパが伸びるときと縮むときの速度を変えることもできる。 【おうあつ】[横圧] 列車がカーブを走行する際にレールにかかる横方向の圧力。 【おうかじゅうブレーキ】[応荷重ブレーキ] 荷重の割合によってブレーキ力を調整する機構。空車時と満車時の差が大きい通勤電車で威力を発する。枕バネの撓み量や、空気バネの内圧などを利用して荷重を検出する。 【おうさかやまトンネル】[逢坂山トンネル] 東海道本線の大津〜京都間で1880年に、初めて日本人の独力によって貫通した鉄道トンネル。現在は1921年に開通した新線に切り替わりトンネルの東口入り口のポータルは鉄道記念物に指定され保存されている。 【おうりょくがいひこうぞう】[応力外皮構造] →張殻構造 【おおいなるたびじ】[大いなる旅路] 1.1959年製作の劇場映画。主演は三国連太郎。盛岡を舞台とした実在した、鉄道員をモデルとしたドラマ。年代は大正末期から昭和の30年代と言うことで、蒸気機関車が、8620型・D51・C57・C58更にD62まで、それこそくらくらするほど出てくる。そして当時最新鋭の151系「こだま」まで・・・。クライマックスの18633号機の転覆シーンは山田線、浅岸駅のスイッチバックの引き上げ線で撮影された。 2.1972年日本テレビ系列で放映されたテレビ映画。鉄道100周年記念ドラマと言うことで、国鉄の全面協力のもとで制作された。鉄道開業時〜1972年と言う想定のもとで作られたので、加悦鉄道2号機を150型(一号機関車)に見立てたり、手宮の「静」号を「弁慶」号に見立ててモーターカーで押したりと言うところから始まり、門デフを付けた8630号機(梅小路に入る前はこうだったらしい)や、クモハ12053に「山手」のサボを付けたのまで出てきて、見ていてすごい楽しかった。オープニング(主題歌は小椋 桂氏)を含めてビデオ化されないものかネェ。 【おおがきやこう】[大垣夜行] 言わずとしれた東海道本線の東京〜大垣間を結ぶ由緒正しい夜行の快速列車、現在は373系を使い“ムーンライトながら”という愛称が付いている。→がき電 【おおがたししょうぶつけんちそうち】[大型支障物検知装置] 踏切内に自動車などの大きな物体がとりこになった場合に、列車の乗務員に知らせる装置。踏切内の道路の下に磁気検知用のループコイルを置き、とりこになった自動車などを検知する。それと特殊信号発光機を組み合わせたもの。 【おおぐちだんたい】[大口団体] 専用臨時列車を一口の団体だけで利用する団体旅客。 【おおさかゆきははやいはんきゅうとっきゅう25ふん】[大阪行きは速い阪急特急25分] アメリカやイギリスで販売されているスペイン製タンクトップにでかでかと書いてある文字。アメリカの通販カタログは「日本語で、上海まで25分、と書いてある」と、いい加減な解説をしていて、これを着てcoolに決めている白人男性の写真には大笑いである。元ネタは昭和11年頃の阪急電鉄のポスターらしい。昔の阪急電車は速かったんだ。 【おおしみず】[大清水] JR東日本が直売している水やジュース類のブランド、上越新幹線の大清水トンネルから湧き出した水とか銘打っている。(結構おいしいものもある) 【おおともしききかんしゃてんしゃだいけんいんき】[大友式機関車転車台牽引機] 手動に頼っていた地方閑散線区の転車台を簡便に動力化すべく開発された、圧縮空気を動力源としエアーシリンダーの往復運動を利用した転車台動力装置。ローカル線の終点や機関支区などに設置されていた。もっとも手動式の転車台もSLブーム末期には、「手伝ってくれー!」と声をかけるとマニアが大勢集まってくるので、ちっとも困んなかったそうである。 【おおてしてつ】[大手私鉄] 壁際で行列を作っている私鉄ではない。明確な基準はないが、概ね営業収入が年間200億円を超える私鉄を大手私鉄と称することが多い、東武・西武・京成・京王・小田急・東急・京急・相鉄・名鉄・近鉄・南海・京阪・阪急・阪神・西鉄の15社がこれにあたる。と、するとJR各社は立派な大手私鉄なのだが・・・。 【おおてふだ】[大手札] 写真の印画紙の4×5インチ(101mm×127mm)のサイズ。 【オートカー】 阪急2300系の別名。自動定速制御を有するから。 【オーバーハングがたけいほうき】[オーバーハング型警報機] 道路を跨ぐように設置されている門型の警報機。 【オーバーめ】[オーバー目] 露出が過剰気味(明るめ)な写真のこと。 【おおふなこうじょう】[大船工場] 国鉄時代を通してJRになっても電車の墓場である。関東近辺の電車はここで最後を迎えることが多い。運のいい車両は無籍のまま入換車で使われることがある。庫の中には美味しい車両をいっぱい隠してあって、10月頃に行われる一般公開では展示されるので一回見に行くといいゾ。廃車解体の実演もやる。どうせならなんか部品おくれ。因みに、ここに廃車回送されながら、唯一生還したのが「クモハ40074」である。 【オープンベンチ・トロリー】 進行方向向きの座席を車体幅いっぱいに設け、側板も通路もない屋根と椅子だけの路面電車、車側に転落防止用の閂があるだけ。サンフランシスコのケーブルカーがこれに近いと言えば、まあ言えなくもない。 【おおまわし】[大廻し] 折り返し変更の際に、所定の折り返し列車よりも後の列車にすること。 間隔を大きくとること。 【おおまわし】[大回し] 中央線の乗務員が、東京〜高尾間を往復乗務すること。→中回し・小回し・スーパー大回し・キンタマ回し 【おおまわし・こまわし】 終着駅での折り返し時に、普通は到着した順に折り返し発車していくのだが、運用上の都合で、先に到着した列車を後に、後から到着した列車を先に発車させるような運用変更。字で書くとわかりにくいが、ダイヤを見るとよくわかる。 【おおものしゃ】[大物車] 特別に大きな貨物を運ぶための貨車。積み荷は主に発電所や変電所の変圧器などである。中には、新幹線電車を在来線で輸送するための控え車として使われている大物車もあり、大物車でありながら形式記号は“シム”と言うのもある。(それって控え車って言うんじゃないの?) 【オーライ】 説明するまでもないだろうが、「よい」と言う意味である。国鉄では盛んに使われた。相手に「承知」と言われたら必ず「オーライ」と返さなければいけない、JRでも規定では「オーライ」と歓呼すること、と書いてある。「OK」などというと笑われるぞ。 【オーレンシュタイン】 日本ではコッペルの名で知られている、ドイツの輸送機器メーカーOrenstein und Koppel AGのこと。 【おおわらいかしません】[大笑い鹿島線] 鹿島臨海鉄道大洗鹿島線のこと。どうしても語呂がいいからこう呼んでしまふ。「わははははははの大笑い海水浴場」 【おかいこさま】[お蚕さま] 名鉄のパノラマスーパーのこと。→パノスパ・電人ザボーガー 【おかじょうき】[陸蒸気] 日本で鉄道が走り始めた頃はこう呼ばれた。それまで“蒸気”と言えば、海に浮かんでいる“蒸気船”の事だったので、陸(おか)の上を走っている蒸気機関車をみて驚いてこう呼んだ。 【おかずかい】[おかず買い] 普通、食事の買い出しに行くのは新人の仕事と決まっているが、中には何年経っても買い物に行かされる人がいる。こーゆー人は何をやらせても所詮「おかず買い」である。 【オカポン】 高崎線の岡部〜本庄間のこと、有名撮影地のひとつでイベント列車が走ると大変な騒ぎになる。あたり一面送電線の鉄塔が林立していて、三脚の数といい勝負をしている。 【おがむ】 線路勾配が両方から登り勾配のこと。 【おきてん】[起き点] “寝上がり”のこと、起きてすぐ点呼だから。 【おきピン】[置きピン] あらかじめシャッターを切るポイントを決めておき、そこにピントを合わせ、被写体がその位置に来たときにシャッターを切る方法。もっとも基本的な走行写真の撮り方。 【おきゃくさま】[お客様] 客、旅客、乗客などの新しい言い方。どもりながら言っても心がこもってなければちっともかわらん。 【おきゃくさまだいいち】[お客様第一] アホな経営者が現場をちっとも知らずに考えた標語。こんなこと言い出すから酔っ払いに殴られても駅員は泣き寝入りだし、不正乗車が増えるのだ。「金を払わないのは客ではない」とい当たり前のことがわかっていないようである。 【おきもの】 線路に物を置く列車妨害。 【おくのキャバレー】[尾久のキャバレー] スーパーエクスプレスレインボーのこと、紅白で派手なところから。ネオンサインを付ければ完璧。 【おくれこめせいぎょ】[遅れ込め制御] インバーター制御車が電気(回生)ブレーキ使用時に、電動車が付随車の分までブレーキ力を負担する制御方式。 通常のブレーキ扱いでは、電気(回生)ブレーキが働いている間は電動車のみがブレーキ力を負担し、速度が低下して電気(回生)ブレーキの効率が下がってきたり、回生ブレーキ失効時、付随車に空気ブレーキが追加される。 制輪子のメンテナンスの軽減になっている。 【おけらでんしゃ】[おけら電車] 武蔵野線の電車の別名。沿線に競馬場やらオートレースやらしこたまあるから。 【おさえる】[抑える] 発車を待たせたり、一時抑止したりすること。 【おざしきうんてん】[お座敷運転] 床やテーブルの上に直にレールを敷いて鉄道模型の運転をすること。場所さえあればあとはレールを敷くだけなので、長大編成に適する。情景に拘束されないという利点もある。 【おざしきれっしゃ】[お座敷列車] ジョイフルトレインの一種で、車内を畳敷きにした客車で編成された列車のこと。事の始まりはある日、盛岡鉄道管理局の職員が列車に乗っていると、おばあさんが履き物を脱いで座席の上で正座しているのを見て閃いたもの。今では走る宴会場として人気である。 江戸座 →品川客車区の「江戸」 品座 →品川客車区の「江戸」 くぎ座 →高崎客車区の「くつろぎ」 高座 →高崎客車区の「くつろぎ」 やぎ座 →高崎客車区の「やすらぎ」 宮座 →宮原客車区の「あすか」 歌舞伎座 →東京都中央区銀座四丁目にある歌舞伎の劇場。 フランス座→日本のあちこちにあるス○リップ劇場。 【おしこみ】[押し込み] 車両の入換をするとき突放せずに、機関車で所定の位置まで持っていくこと。強盗に行くわけではない。 【おしこみがたベンチレーター】[押し込み型ベンチレーター] ベンチレーターの各項目を参照のこと。 【おしや】[押し屋] ラッシュ時にドアが閉まらない場合、乗客を無理矢理押し込むのを使命とする駅の要員の呼び名。大抵は学生アルバイト。逆は「はがし屋」とも言う。 【おしだしせいけいざい】[押し出し成型材] アルミ合金を型から押し出す方法で作られた材料。家庭用のアルミサッシを作る方法だが、最近は大型のものを作ることが出来るようになり、車体までも作れるようになっている。 【オソテイ】 概ね30秒以内の列車の遅れのこと。遅定時の略。→なきマル 【おたちだい】[お立ち台] どこぞのデスコではない、有名撮影地で皆が三脚をたてるところ、そこは草木も生えない代わりにサバンナの植物のようにある時期(不特定)になると三脚が生えてくる。 【おたばこはごえんりょください】[お煙草はご遠慮ください] 禁煙の車内で煙草を吸っているお客様を見掛けたときに掛ける言葉。ある日、東海道本線のグリーン車のデッキで煙草を吸っているお客様に、「恐れ入ります。お煙草はご遠慮ください」と声をお掛けしたところ、快くご承知してくださった。次に通りかかったときに下を向いて小さくなって煙草を吸っているお客様を発見。二度目なのでこちらも遠慮しがちに、「あの〜、恐れ入りますが、お煙草はご遠慮願えませんでしょうか・・・」と、申し上げたところ、「だから遠慮してすってるんだよ〜・・・」と泣きそうな顔で言われたので、思わず吹き出しそうになるのをこらえるのに大変困りました。(M車掌の報告書より) 【おちている】[落ちている] 1.信号制御盤で軌道短絡して在線表示があること。 2.色灯信号機の現示が停止になっていること。赤が一番下だから。 3.明けや休みの乗務員のこと。乗務員の点呼掲示板で、非番の乗務員の名札は下の方にさがっていることから。 【おちる】[落ちる] 色灯信号機の現示が停止になること。赤が一番下だから。例「信号が落ちる」などと使う。 【おちるひとがしんでから】[落ちる人が死んでから] 昭和30年代の小学校国語副読本に載っていた方言の実例。「降りる人が済んでからご乗車下さい」を東北弁で言うとこうなるのだそうだが、いくらなんでも落ちる人が死んでからはないんじゃないの。日本の教育はすでにこの段階で間違ってたようだ。(もっともそれ以前からと言う噂も・・・) 【おてもやん】 →反射式後部標識 【おとーさん】 JR東日本のJTの“宴”のこと。あさりよしとお氏作の漫画「宇宙家族カールビンソン」に出てくる“おとーさん”にそっくりだから。→まるちくん 【おとぎでんしゃ】[おとぎ電車] 西武山口線のバッテリー機関車B11形+1形客車の愛称。客車列車なのに「電車」とはこれ如何に・・・? 【おとす】[落とす] 山手線で全体の列車が遅れた場合、遅れた時間分後の列車に列車番号を変更すること。例えばその列車が約5分遅れていたならば約5分後を走っている列車の列車番号にしてしまうこと。これにより列車の遅れがたちどころに無くなる。 【おどみゃしまてつ】[おどみゃ島鉄] 『我らが島鉄』おどみゃは島原弁で我らのとか、私はといった意味。島原鉄道の新型気動車キハ2500の愛称にもなっている。 【おにのよう】[鬼の様] 撮影地などでパニックになっている様子。 【オバキュー】[オバQ] 広島のジョイトレ“フェスタ”のこと。 【おばけ】[囮] 原因不明の故障。いつの間にか直ってしまい、いつ再発するかわからない厄介なもの。囮(おとり)と書いてお化けと読む。 【おばけ】[お化け] 近鉄においては、終点到着後、更に運転区間を延長する列車を指す。 【おばけカプラー】 異形式車または方転している車両、またはかつての東鉄車と大鉄車を併結するときに使う丈の長い、あるいは先端の形状の異なる電気連結機(ジャンパー線)。試運転、回送用で営業運転には使えない。 【おばけジャンパー】[お化けジャンパー] 異形式車または方転している車両、または、かつての東鉄車と大鉄車を併結するときに使う丈の長い、あるいは先端の形状の異なる電気連結機のこと。関西の旧型国電を関東に(その逆も)持ってきたりするときなどに使う。試運転、回送用で営業列車には使用できない。 【おひろいさま】[お拾い様] 駅のゴミ箱や、車内から雑誌などを回収するのを生業としている人のこと。豊臣秀頼の幼名が語源。→あさりちゃん 【オブザベーション・カー】 1.展望車。 2.巡察車。おえらいさんが現場を視察するときや、賓客の輸送などに使う。鉄道博物館のお飾り。今時こんなものを走らせている鉄道があるんだろうか。 【おめしじゅうたい】[お召し渋滞] お召し列車が走ると付近の道路で起こる渋滞。 往復走る場合は復路の撮影ポイントを確保するため、途中停車時間がある場合は、列車の先回りをするための車で起こる渋滞。後者の方がよりひどくなり事故も起きる。 【おめしれっしゃ】[お召し列車] 天皇陛下がご公務でお出かけの際にお乗りになる超特別列車、今上天皇はこういう特別なことが嫌いらしいので滅多なことでは走らない。96年10月にベルギー国王陛下夫妻とEUのサンテール委員長が来日した際に走ったが、沿線では大変なパニックになった。税金の無駄遣いといわれているが年に一回くらいは走らせてもらいたいものである。 【おめしれっしゃうんてんおよびけいごきじゅんきてい】[お召し列車運転及び警護基準規定] 国鉄で、お召し列車の運転方法や、警備の方法などを定めた規定。最近はどうなったかネェ。 【おやこ】[親子] 機関車と緩急車だけの列車。 【おやこバネ】[親子バネ] 貨車用の台車のまくらバネに使われる重ね板バネで、内側にもう一組のバネが内蔵されている重ね板バネのこと。通常は外側の親バネだけが作用しているが、荷物を積んで重たくなると、内側の子バネも作用するようになる。 【おやじ】 区所長のこと。部下から愛されている上司でないと、こう呼ばれない。 【おやすみポシェット】[お休みポシェット] JR東日本水戸支社で指定券を買うとおまけでくれた指定券を入れるカードケース。なんて事はないビニール製のカードケースだが、指定券の大きさに合わせてあるほか、検札の際にはんこが押せるように円い窓が開いているなど、特注品である。筆者の使っているものが痛んできたのでまた出してくんないかねェ。 【オリエント急行】 1883年からパリ・イスタンブール間に運転された国際列車。当初はルーマニアのギルギューとイスタンブールの間は汽船連絡で、イスタンブールまでは1888年に全通している。政情が不安定なバルカン半島を通るため、幾度となくルートの変更が行われていたようで、第1次、第2次大戦には運行が中断されている。1900年頃は富豪、政府高官などに愛用される豪華列車であったが、第2次大戦後は航空機の発達で利用者が激減し、ごく普通の夜行列車として出稼ぎの労働者の足となっていった。1977年に94年にわたった歴史に幕を閉じる。 【オリサロ】 オリエントサルーンのこと。 【おりど】[折戸] 12・14・24・583系などに採用されている客室ドア、引き戸と違い戸袋を作る必要がないため車体の製作が少し簡単になる。ところがコレが開きは悪いわ、閉まりも悪いわ、すきま風は多いわ、雪で凍り付いて開かなくなるわで結構大変なのである。この為がどうかは判らないが24系25型以降は作られていない。東北本線を走る583系は吹雪の日はデッキも吹雪いていることがよくあった。 【おりない】[降りない] 信号機の進行現示が出ないこと。腕木信号機の腕木が下がった状態が進行になるためこう言う。 【おりる】[降りる] 信号機の進行現示が出ること。腕木信号機の腕木が下がった状態が進行になるためこう言う。 【オリンパス】 一眼レフカメラも出しているが実のところ工学医療機器メーカーにして、世界で初めてガストロカメラを開発し、現在ではファイバースコープのトップメーカー。でもサービスステーションでのサービスは一番良い、困ったときは何とかしてくれる。 【オルセーびじゅつかん】[オルセー美術館] 元オルレアン鉄道オルセー駅、ターミナルとしては非常に小さく、1986年12月に駅の建物を生かして美術館としてオープンする。印象派を中心とした収蔵品で知られる。パリ中央部のセーヌ河畔に建ち、対岸にはコンコルド広場やルーヴル美術館がある。 【オレ】 電略で“お召し列車”の意味。 【オレカうり】[オレカ売り] 国鉄時代の末期からやたらに駅のコンコースや改札口の前でオレンジカードの臨時販売が目立つようになったが、読者の皆さん、あれは我々職員が無給のボランティア、つまりただ働きでやってるんですぜ。国鉄時代は新会社への採用をちらつかせ、JRになってからは個人評価(会社への貢献度だと)を臭わせて。でも私、1回もやったことないの。 【おれにはなしがなかった】[俺に話がなかった] どこにでもいる自分中心の人物。役人根性丸出し。特に国鉄職員(ヒラ)に多かった。そんなにえらいあんたは経営者かい、それとも管理者かい? 【おれんじいろのにくいやつ】[オレンジ色の憎い奴] 1.,本来は「夕刊フジ」のキャッチコピーだが、ここではおフランス国鉄のTGVの事。新幹線より速いから。 2.,雨で止まる、風で止まる、霧で止まる、雪で止まる、オレンジ色の憎い奴「武蔵野線」 【オレンジカード】 JRグループの自動券売機で切符が買えるプリペイドカード。 【オレンジシャーベット】 営団地下鉄銀座線の旧型車のことを女子高校生がこう呼んでいた。長くて棒状なので“オレンジキャンディーバー”の方が合ってると思うが・・・。地下鉄開業70周年でわざわざアルミ車体の02系をオレンヂ色に塗って走らせた。ウインドヘッダーやシル、リベットまで描いてある念の入りようである。 【おろし】[下ろし] 俯瞰撮影のこと、見下ろすから。 【おろす】 信号機を進行現示するように操作すること、腕木信号機の腕木が下がった位置が進行を示すところからきたのであろう。 【おわんがたベンチレーター】[おわん型ベンチレーター] ベンチレーターの各項目を参照のこと。 【おんきだんぼうそうち】[温気暖房装置] 平たく言えば温風暖房、燃料と同じ軽油を燃やして熱交換機で空気を加熱し車内に送り込む方式で、旧型の気動車や客車に使われる。主に三国式と五光式がある。FFファンヒーターの原型とでもいうべきもの。 【おんすいスプリンクラーそうち】[温水スプリンクラー装置] 上越新幹線の積雪地帯に設置され、雪が降り始めると自動的に温水をまいて雪を溶かしてしまう装置。一晩に1mの雪が積もっても平気なだけの能力を持ち、この維持費はひと冬16億円もかかるという。→消雪システム 【おんすいだんぼうそうち】[温水暖房装置] キハ58系等に採用されている、エンヂンの冷却水を使って車内の暖房をする装置。冷却水回路には機関予熱器があり、冷却水が冷え切っているときでもこれを作動させることにより車内の暖房とエンヂンの予熱が出来る。直列式と並列式の二種類がある。 《直列式》 急行気動車から採用された方式。機関冷却水回路と暖房温水回路が直列に結ばれているもの。勾配路線や高速で全開走行をする列車は車内が暑く(温度設定のせいもあるが)なるが、長い下り勾配などで、アイドリングになると寒くなってくる。 《並列式》 キハ22型から採用された方式で、機関から出た冷却水回路が、暖房配管とラジエーターへの回路と別々になっている方式。暖房使用中は通常、冷却水は車内の放熱管を通り、ラジエータには凍結を防ぐため少量の温水が流れている程度になり、冷却水温度が85℃以上になるとラジエータへと流れて放熱するようになっている。 【おんせいよびだしでんわき】[音声呼び出し電話機] →テレスビ 【おんにおく】[男におく] レールを正位に置くこと。 |