−そ−

【ソ】

線路の上にのっかっているクレーン車、操重車の記号。

【ぞうあつブレーキ】[増圧ブレーキ]

高速からブレーキをかける際にブレーキシリンダー圧力を自動的に増圧するブレーキ。

【そうかつせいぎょ】[総括制御]

1.動力車を複数で運転する際に一台の運転台で他の車両を制御して運転すること。

2.違う系列の車両を複数連結して一個の運転台で運転する方法。

【ぞうかん】[増感]

フィルムの感度を上げること。とは言ってもフィルムの感度自体は変わらないので、現像時間を変えることによっ てフィルムの感度を変える“増感処理”を略した言葉。どのフィルムでも出来るかというとそうではなく、増感処 理をすることを前提として設計されたフィルムと、現像所が「増感してもダイジョーブだョ」と言っているフィル ム以外はやらない方がよい。因みに富士フィルムのRVPやRDP・RAP、コダックのE100Sなどは増感特性がよ く、コダックのEPRは増感するとマゼンダ(ピンク)がかったすごい色になる。一般的に“増感”するとカラーコ ントラストが上がって写真がきれいに見え、シャッター速度もほんの少し早く切れるので、プロの鉄道カメラマン はRVPをISO80相当で撮って、現像所で「+1増感」と言って現像する人もいる。筆者もRAPをISO160相当で 撮影して「+1」現像している。RDPでISO1600相当で納品したカメラマンも居たゾ。→減感

【そうこうていこう】[走行抵抗]

列車が平坦な線路を走るときに列車に作用する、慣性の法則に逆らって列車を止めようとする力。レールと車輪・軸 受け・駆動装置の摩擦抵抗、空気抵抗等が作用し合う。自動車と比べると鉄道の場合、1/3以下である。

【そうごつぎめ】[相互継ぎ目]

アメリカのレールの敷き方。左右のレールの継ぎ目が交互になる様に敷設されているもの。簡易線など、路盤の悪 いところに細い線路を敷設するときなどに採用される。車両の揺れを増幅させることもあるので最近では少なく なっている。

【そうごのりいれ】[相互乗り入れ]

違う会社間で車両の直通運転をすること。現在、京成電鉄の押上〜京成高砂間では、京浜急行・京成・北総開発・住宅 都市整備公団・千葉急行・東京都の5社1者の電車、数は減ったがそれでも約16種類もの電車が入り乱れて走って いる。

【そうしきゴハチ】[葬式58]

Hゴム改造を受けたEF58で、左右で白と黒のHゴムを使ったものを指す言葉。

【そうしゃ】[操車]

駅や操車場で入れ換えを担当する運転係のこと、運転区所の合図屋が全員赤色旗と緑色旗を持っているのに対して、 駅では運転係以上にならないと緑色旗を持たせてもらえない。

【ぞうそうひじょうそち】[増送非常措置]

戦時下の昭和18年貨車の車体強度の割合に応じて無改造で行った増積措置、増トン数1〜5tに応じて“イロハニ ホ”の補助記号が付けられた。

【そうそくびらき】[総側開き]

ワム80000等のパレット荷役を考慮して側面が全て扉になっている貨車のこと。“総側開き”と言っても全開はし ない。

【そうたいしきホーム】[相対式ホーム]

→対向式ホーム

【そうたいつぎめ】[相対継ぎ目]

イギリスのレールの敷き方。左右のレールの継ぎ目が同じ位置になっているもの。

【そうちゃく】[早着]

所定の時間より早く列車が到着すること。

【そうつう】[早通]

所定の時間より早く列車が通過すること。

【そうづき】

道床の突き固め作業の際に、全部の枕木下を順次突き固めること。

【そうとうブレーキりつ】[相当ブレーキ率]

“軸ブレーキ率”を算出する際に、摩擦係数の大きいレジン制輪子やディスクブレーキのブレーキ率を鋳鉄の制輪子 を使った場合に換算したもの。

【そうとうレール】[双頭レール]

上下両方とも踏面として使用できる英国製のレール。初期の頃の日本の鉄道でも使用されていたが、保守に難があ り現在見られるようなフツーの平底レールに取って代わられた。総統閣下の“総統レール”ではない。

【ぞうトンこうじ】[増トン工事]

明治43年から始まった壮大な企画で、それまで規格がまちまちで相互に連結できないものさえあった貨車を、標準 化を図りつつ台枠強度の許す限り荷重を増やす工事。大正11年まで続く大工事になった。これによりワム3500 等の貨車が生まれた。

【そうなんでんしゃ】[遭難電車]

東海道線に80系電車が投入された頃初期故障が多発し頻繁に立ち往生したためにこう酷評された。しかし当時の国 鉄技術陣の必死の“努力と根性に”より今日の電車王国日本がある。

【そうはつ】[早発]

所定の時間より早く列車が発車すること。

【そうへんかんき】[相変換器]

交流車で単相交流で取り入れた電気を三相交流に変換するもの。

【そうりん】[走輪]

機関車で軸重の低減などのために設けられる動力が接続されていない車輪のこと。

【そうりん】[創臨]

創価学会の臨時列車。

【ソースライト】

京浜急行のデハ1000形の様なヘッドライトのこと、塩ビ製のしょうゆ差しに似ているから。

【ゾーン539】

青函トンネル全体を指す言葉。正確には“ゾーン538.5”であるが四捨五入している。

【そくせん】[側線]

列車を運転するとき、常用する線路以外の線路。

【そくてん】[即点]

仕事最後の列車で機関区に到着して点呼時間まで時間があるのに、即、点呼を取って帰ってしまうこと。(怒られ る)

【そくとう】[側灯]

戸閉め用車側表示灯のことを略してこう言う、「側灯滅(そくとうめつ)」と言えば戸閉め用車側表示灯が全部消え て自動ドアが全部閉まったことを確認する指差喚呼だが、旧型客車の出発合図で「側灯〜あっ!これねぇんだっけ」 と叫んだ助役がいた。

【そくどけい】[速度計]

読んで字の如く、スピードメーターのことである。鉄道車両で使われている速度計は、大きく分けて“機械式”と “電気式”がある。

《機械式速度計》

車軸の回転を直接ロッドで計器に繋げ、回転数を内蔵した時計と比較して速度を表示する方式。

《電気式速度計》

車軸に取り付けられた“速度計用発電器”から発生する電流で電圧計の針を振れさせ、電圧計の目盛りを速度に置き換えたもので表示する。車輪の直径が変わると速度表示に誤差が生じるので、“速度計補償器(シャント)”と呼 ばれる抵抗器で微調整をするものと、車軸に取り付けた周波数発電器で発生したパルスを読みとり表示する“周波 数式”がある。

【そくどせいげんひょうしき】[速度制限標識]

速度を制限する必要のある箇所で設置される標識。四角い白色反射板の上段に大きく制限速度を、下段にやや小さ く速度制限がある区間の長さを表示する。ポイント用にはその方向の上下の角を黒く塗る。

【そくどせいげんかいじょひょうしき】[速度制限解除標識]

速度制限標識による制限区間が100mを超えるときに設置される標識。四角い白色反射板をX字に区切って上下を 黒く塗ったもの。

【そくひきどレールヒーター】[側引き戸レールヒーター]

その名の通り客用側扉のレールに仕込まれている凍結防止用の発熱体のこと。寒冷地向けの車両に装備されている。 485系1000番代のものなどはかなり熱くなるのでご注意を。

【そくほうあんないほうしき】[側方案内方式]

新交通システムなどの案内軌条式鉄道で、軌道の両側に作られた壁に、車体の四隅に取り付けた案内車輪を当てな がら走行するもの。別名ミニ4駆方式。

【そせい】[組成]

列車の編成を組むこと。

【そっこう】[測光]

美しい写真を撮るため、文字通り光を測ることにより、適正な露光を得ること。

【そとづりドア】[外吊りドア]

キハ35系で採用されている客室ドア、車体の強度を保ちなおかつ軽量化するためにドアを車体外側に吊り、戸袋を 廃止した。451系のクモハ451の初期車の運転台直後のドアも台車側受けの関係で外吊りドアを採用したが、車体 構造の見直しなどにより廃止され通常の引き戸に改造された。同様にキハ35系のモデルチェンジ車のキハ38も通 常の引き戸になっている。

【ソニック】

どこぞのゲームのキャラクターではなく、九州の振り子電車883系のこと。口の悪い人はパニックと呼んでいる。

【そばに】[そば2]

国鉄時代の、上野駅大連絡橋にある立ち食いそば屋の二階のこと、乗せこみ班の待機場所で正式には大連絡橋対策 本部という仰々しい名前が付いてはいるが、クーラーもろくに利かない。大連・うどん屋の二階またはそば屋の二階 とも言う。

【そろそろ】

ゆっくり進めの意味。

【そろばん】

トラバーサーのこと。

【そんしょうしゃりょう】[損傷車両]

車両の一部が破損したため、営業には使用できないが運転には耐えるもの。だからって牡蠣殻を付いて車両を持っ てくるか?→牡蠣