−て−

【テ】

1.展望車の記号。

2.有蓋貨車で内張りのベニア板が貼ってない、鉄側有蓋車の記号。“鉄”から来ている。湿気を嫌い発火の恐れの ある生石灰の輸送に使われる。生石灰は水と反応して熱を出すから。

3.天井に氷室のある冷蔵車の符号。

【てい】[停]

停車。

【ディープ】

怪しいものや深みにはまっている様子などを指す言葉。深みにはまっている人を「ディープな人」と言う。

【ていあつタップきりかえほうしき】[低圧タップ切換方式]

タップ制御方式の一種、ED70・75・76で使われているタップ制御方式、主変圧器の二次側(低圧)のタップを切り 替える方式。

【ていあつほじょかいろ】[低圧補助回路]

電車の電気回路で100Vの電圧が掛かっている電気回路。用途により“交流回路”と“直流回路”がある。交流 100Vは車内の照明や扇風機などに使用され、直流100Vは制御回路やその他の直流機器を動作させるために使う。因みに“車内電鈴(ブザー)”の電源はこの直流100Vである。尚、交流100Vの回路は“給電区分”によって区 分されている。

【ていあんせいど】[提案制度]

従業員の意識を高めるために、従業員から色々と提案を出させる制度。良い方に作用することが多い(と思いたい が・・・)が、中にはたまたま提案したロングシートの電車が採用された701系のような例もある。

【ていい】[定位]

テコ・バルブ・ハンドル・信号・転轍機などの、常時使用している、又は保持しておかなければならない位置のこと。

【ていいん】[定員]

JRにおいては座席の数と吊革に数の合計だか、東武鉄道などでは手スリの数も含めるために同じサイズの車両でも やたらと定員が多い。

【ていこうせいぎょ】[抵抗制御]

103系に代表される電気車の制御方式の一種で、最も原始的(?)な制御方式。主電動機の直列に抵抗器を挿入し て、起動から徐々に抵抗値を減らしてゆく制御方式。現在の新製車両はインバーター制御が殆どであるが、いまだ にかなりの数の電車が走っている。

【ていこうたい】[抵抗体]

主抵抗器内部で用いられる、一定の電気抵抗を持った導電体。珪素やマンガンを含有する鋼板をプレスで打ち抜い た鋼板製のものと、抑速ブレーキ装備車に使われる、電流容量を大きく取るための鋳鉄製のものとがある。

【ていしいちげんかいひょうじ】[停止位置限界表示]

グリーンベルトの正式名称。この表示内に停車したらドア扱いをしてもよいという車掌に対する目印。

【ていしいちしじあいず】[停止位置指示合図]

列車の停止位置を示す合図。白色旗(灯火)を左右に動かし、列車が近づいたときに高く掲げる。

【ていしゃく】[定尺]

決まった長さのレール、37kgレール以上は25mが定尺だが、30kgレールの定尺は20m。

【ていしゃじょう】[停車場]

駅・操車場及び信号所のことをいう。

【ていしゃじょうくいきひょう】[停車場区域標]

停車場の範囲は場内信号機から場内信号機までだが、場内信号機がない場合には“停車場区域標”が建てられ、停 車場の範囲を表示する。

【ていしゃじょうせっきんひょう】[停車場接近標]

停車場が近いことを知らせる看板。黄色の反射板に右上がりの黒線が入っている。

【ていしゃじょうちゅうしん】[停車場中心]

停車場の位置を示すもの、営業距離はこれを基準に算出する。

【ていしゃじょうひょう】[停車場標]

停車場中心を示す標識。

【ていしゃば】[停車場]

同じ字でも読み方を変えると情緒的になる。

【ていしゅうはそうおん】[低周波騒音]

通常人間が聴くことの出来る音の周波数は20ヘルツ〜2キロヘルツだが、20ヘルツよりも低い、人間の耳には聞 こえない周波数の騒音。体の不調の原因になったり、建造物への影響がある。

【ティス】

→Tis

【ディスカバージャパン】

鉄道離れが進み出した昭和40年代に当時の国鉄が行ったキャンペーン。ポスター集めはここから始まった。

【ディスクブレーキ】

車輪の踏面にブレーキシューを押し付けるブレーキに対して車輪の側面や車軸にディスク(円盤)を取り付けそれ をブレーキシューで締め付けてブレーキをかけるブレーキ装置。高速域からのブレーキに有効で、103系ではブ レーキ初速度が高いという理由から常磐線に投入された制御車と付随車から採用された。

【ディスクりんしん】[ディスク輪心]

車軸に圧入されタイヤが取り付けてある丸い部品で、一枚のお皿のようになっている形状のもの。最近は一体圧延 車輪に取り替えられつつある。

【ディスコン】

断路器の事。電気回路を断つものだが、電流の遮断機能は持っていないので、遮断器などで電流を断ってから “ディスコン”で回路を開放する。電流が流れたままだと大変危険である。

【ディスコンぼう】[ディスコン棒]

高圧の電気に直接触れないように使う木又はグラスファイバー製の棒。パンタグラフ用の大ディスコン棒と高圧スイッチ用の小ディスコン棒がある。電気機関車は電車と違いパンタグラフが空気上昇式なので、圧縮空気が残って いないとパンタグラフを上昇できない、その死んだ状態からパンを上げるには、外部から大ディスコン棒で押し上 げなければならない。デスコン棒、ジスコン棒とも言う。

神様:「おまえが湖に落としたのはこの“金”のディスコン棒か、“銀”のディスコン棒か?」

正直者:「いえ、オラが落としたのはグラスファイバー製のデスコン棒だども」

神様:「なんと正直な者か、おまえにはこの“金”と“銀”のディスコン棒、両方ともやろう」

正直者:「そげなもん使い物にならんから早くグラスファイバーのデスコン棒出してくんろ!」

【ディストーション】

レンズの歪曲収差のこと。画面の周囲が樽型、あるいは鼓型に歪曲する現象。画面の端に写っている人が太って見 えるのも歪曲収差が原因。どんなレンズでも僅かながら起こることだが、特にズームレンズで顕著に見られる。魚 眼レンズは、作画効果としてわざと画面を歪曲させているもので、ディストーションとは呼ばない。

【ていそうおんパンタグラフ】[低騒音パンタグラフ]

新幹線で沿線への騒音の一番手のパンタグラフの風切り音を低減するために開発されているパンタグラフ、翼型パ ンタグラフでは無音飛行をするフクロウの翼の形状が応用されている。

【ていつう】[訂通]

運賃訂正通知書の略。

【ていつう】[定通]

所定時間通りに列車が通過すること。

【ディッカー】

車体側面の冷却風の取り入れ口が四角いポケットになっているのが特徴のED17(ED13・50・51・52)を作ったイ ギリスの電機メーカー、English Electric車製の機関車の呼び名。ディッカともデッカーとも言う。

【ていてん】[定点]

青函トンネル内にある消火・排煙設備や乗客避難設備がある場所のこと。

【ていでん】[停電]

勿論本来の意味は電気の供給が停止することであるが、鉄道用語では各駅停車の電車列車を指す言葉である。

【ていてんさつえい】[定点撮影]

何年もかかって同じ場所で列車を撮影し、周囲の変化や車両の変遷を記録すること、地道な努力と根性が必要とさ れる。

【ていとこうそくどこうつうえいだん】[帝都高速度交通営団]

東京都営と共に都区内周辺で地下鉄を走らせている会社。今時“帝都”だって。略して“営団”とも言う。

【デイト】

DE10型ヂーゼル機関車のこと。D(デー)E(イー)10(とう)から来ている。

【ていとていちんぎんどーでもえいだん】[帝都低賃金どーでも営団]

帝都高速度交通営団の職員が安い給料を皮肉って言う言葉。

【ていはつ】[定発]

所定時間通りに列車が発車すること。

【ていめい】[訂命]

訂正命令の略。

【ていもく】[停目]

停止位置目標の略。

【デイライトフィルム】

昼白色光源下での撮影用に作られたフィルム。昼間の太陽光またはストロボ光を主光源とする場合に正しい発色と なる。お店で、「フィルム下さいな」と言って出てくるのはこのフィルム。蛍光灯を主光源とする場合には、緑色っ ぽくなる。→タングステンフィルム

【ていりゅうじょ】[停留所]

停車場の内で、場内信号機及び、出発信号機を設けていないものをいう。また、車内信号閉塞区間では、場内進路お よび、出発進路を設けていないものをいう。

【ディレティシマ】

イタリア語で果てしなく真っ直ぐな道という意味。イタリア国鉄の高速新線のこと。

【テーブル】

ターンテーブルの略。車両の向きを変える運転台のこと、蒸気機関車全盛時代には各配置区や大きな駅には必ず あったが、近頃めっきり少なくなった。因みにDD13型は運転装置が片側に1セットしか無かったため、運転台の 向きを揃えるためにDD13配置区では無煙化後も長く設置されていた。

【てーふるトレイン】[手ー振るトレイン]

旧客など窓の開くイベント列車で乗客が皆で手を振っている列車。

【テールマーク】

列車の最後尾に掲出される愛称などが描かれた看板。“テールサイン”とも言う。

【ておしいれかえ】[手押し入換]

動力車がないときなど、人力で入換をすること。軸受けが固着してなければ、結構大きな車両も動くぞ。地方の駅 では、人力だけではなく牛や馬が入換をしていたところもあった。

【でかめ】[でか目]

通常の電球を使った前照灯を装備している車両を指す言葉。シールドビームのライトに比べてレンズの直径が大き いから。

【てき】[適]

適正露出の略。適正な露出で撮れている写真のこと。

【デキ】

私鉄などで使われる電気機関車の記号。

【てきせいけんさ】[適性検査]

主として運転適性検査を指す。クレペリンテスト、作業能力テスト、反応テスト等がある。運転従事員は年1回、 運転適性検査を受けなければならない。他に医学適性検査(いてき)等がある。

【テケイ】

鉄道気象通報略語で、風が著しく強くなるの意味。

【てこ】[梃子]

転轍機を操作するためのハンドル、手動テコと電動テコがある。

【でこ】

気動車列車。D(ディー)を伝えやすくするため「でこ」と言う。

【デゴイチ】

説明するまでもなく“デゴイチ”である。日本の蒸気機関車と言ったらこれである。約10年の間に1115両も作 られた、これは日本の機関車では最大両数である。「デコイチ」とも言う。

【でこっぱち】

名鉄の新3700系の事。

【てこピンピンてこ】[梃子ピンピン梃子]

車両の連結状態を確認するための動作のこと。

【デコライト】

前面に付いているヘッドライトが屋根上でなく幕板部分に付いているもの。

【デコラばん】[デコラ板]

車内の化粧板に使われている模様や色の付いた化粧板のこと。一般用はベニア板がベースだが、鉄道車両用はアル ミデコラと呼ばれ、アルミ板をベースにベークライト樹脂を張り付けた表面に模様などがプリントしてある。“デコ ラ板”は住友ベークライト社の商品名だが、この手のものは総称して“デコラ板”と呼んでいるようである。

【デジタルカメラ】

フィルムの代わりにCCD素子などを使用して、パソコンやテレビなどで使用できる画像データとして記録するカメ ラ。現像が不要で、インターネットなどを使って画像を伝送できるなどの利点があるが、現状では画質がよくない、 連写ができないなどの欠点を抱えている。画像の上ではCCD素子1個が銀塩粒子1個に相当するので、CCD素子 が多ければ記録できる情報量も多くなり、きめの細かい写真が撮れるが、銀塩写真に匹敵するような画質のデジタ ルカメラは数百万円もするので、新聞社の写真報道部あたりでも数台しかなく、“5×7(ごなな)”相当のデーター が取り込めるデジタルカメラは\4,900,000-もする上に露光に5分もかかる(98年5月現在)。一般向けの数万 円クラスのデジタルカメラは、パソコンのモニタで見るだけなら十分な性能で、現在、ほぼ毎月のように各社から 改良された新製品が出てくるので、使い方を工夫できる人には今後が楽しみなカメラではある。

【デジタルプラレール】

パソコン上で動作させるプラレールシミュレーター。

【でしぶる】[出渋る]

列車が容易に発車できないこと。雪の多いときの気動車列車などでよくある。

【てしんごう】[手信号]

場内及び出発信号機が使用できない場合や、信号機の設置されていない場所で信号を現示する必要のある時に使用 する信号。400m以上見通せる場所で行うのを原則とする。

【てしんごうげんじあいず】[手信号現示合図]

手信号を現示する者に対して駅長または運転係が送る合図、進行の場合は緑色旗(灯火)を上下に緩やかに、停止 の場合は赤色旗(灯火)を左右に緩やかに動かす。目視が困難な場合は電話などでもよい。

【デス】

指令用電話。英語のDespatcher telephoneが訛ったもの。

【でずら】[出面]

仕事をする上で必要な人数の内、実際に仕事についている人数。

【てぞー】

鉄道小僧。

【てつい】[鉄い]

何となく鉄チャンの存在を臭わせるもの。古くは劇場板アニメ「うる星やつら・ビューティフルドリーマー」で西武電車が異様にリアルだったり、テレビアニメ「トラップ一家物語」のオーストリアの列車がリアルだったりと、例 を挙げるときりがない。後者の場合はこの本の筆者の一人がスタッフに居たためだが・・・。

【てっかめん】[鉄仮面]

前面をステンレス板で補強したクハ111やクモハ165等でステンレスの地肌の銀色のままになっているもの。あ まりにもブサイクな為、最近になり車体と同色に塗られ消滅したようである。「♪じゃん!じゃん!でっかめ〜ん」

【テックスきっぷ】[TEX切符]

東海道新幹線でしか使えない使えない切符。

【デッキ】

客室と仕切られている車両に出入りするための部屋。室内と外気の遮断や防音のために設けられる。厳冬期にある と無いとでは大違いである。(冬に701系に乗るとよく解る)

【てつこのへや】[鉄子の部屋]

中古バイク情報誌“チャンプU”の、読者投稿コーナー。読者から寄せられた鉄道の写真やイラストを紹介してい る。編集担当者のツッコミが秀逸。しかし、なぜバイク雑誌に・・・。

【てっささじょう】[轍さ鎖錠]

転轍機の途中転換を防止するため、転轍機を含む軌道回路内に列車・車両が存在しているときには、関係する転轍機 を転換できないようにすること。

【てつせいゆうがいかしゃ】[鉄製有蓋貨車]

木製車体が主流だった頃の有蓋貨車で、車体全体が鋼製の有蓋貨車。内張りのベニア板が張って無く、湿気を嫌う 生石灰の輸送に使われた。生石灰は水分と反応して発熱し、発火の危険があるからである。記号は鉄の“テ”であ る。

【てつそくゆうがいかしゃ】[鉄側有蓋貨車]

内張りのベニア板がない有蓋貨車。記号はスチールの“ス”である。

【てっチャン】[鉄チャン]

1.鉄道ファンのこと

2.“電車でGo!”のマスコットキャラクター。

【てっチャンでアニメファン】[鉄チャンでアニメファン]

“鉄チャンでアニメファン”とかけて、紙の張っていない金魚すくいと解く、そのココロは、救いようがありませ ん。

【てつぢんにじゅうはちごう】[鉄人28号]

難解電車もとい、南海電鉄の関空連絡特急“ラピート”のこと。イメージイラストを見てグラフィックデザイナー 曰く「何だこりゃ!」南海本線沿線住民は一言「むごい・・・」でも内装はよい。

【てつでん】[鉄電]

鉄道電話の略。国鉄の施設にある電話で、ローカル線の小駅や信号所などでは公衆電話が通じてなく、鉄道電話し か通じていないところがあった。

【てつどう】[鉄道]

1.法的には、ふたつ以上の地点を結んだ軌道で乗客や貨物を輸送し、運賃を収受する輸送機器と施設、経営体の総 称と解釈される。ロープウェイやスキー場のリフトなども鉄道の一種として解釈されるが、運賃を収受しない鉱山 のトロッコや墓地などの斜行エレベーター、輸送を目的としない実験線や乗り場が一ヶ所にしかない遊園地の汽車 やジェットコースターも法的な意味では鉄道とはいえない。

2.趣味的な解釈としては、軌道上で乗客や貨物を輸送する輸送機器と設備、要員の総称と解釈される。法的な意味 での鉄道に加え、鉱山のトロッコや実験線などもこれに含まれる、ジェットコースターやスキー場のリフト、工場 の自動搬送機械などは鉄道と見なされていないようである。趣味のことなので人によって基準や解釈が異なり実に 曖昧である。

3.一般的な解釈としては、二本の鉄製のレールの上を鉄製の車輪を使って走行する動力付きの輸送機器と施設の総 称と解釈される。モノレールや新交通システム、ケーブルカー、札幌の地下鉄などは鉄道とは別の乗り物として考 えられているようである。

書いている内にこっちが訳わからんようになった・・・。

【てつどうきねんび】[鉄道記念日]

1872年10月14日の鉄道開業日を記念して、毎年の10月14日を鉄道記念日として制定されている。1994年 からは「鉄道の日」として各地の鉄道施設などで色々なイベントが催されている。

【てつどうきねんぶつ】[鉄道記念物]

鉄道文化財を保存するために国鉄が定めたもの。車両などを中心に施設や文章なども指定されている。中には重要 文化財とのダブルタイトルを獲得しているものもある。日本近代化の貴重な文化財をみんなで大事にしよう。

【てつどうけいさつ】[鉄道警察]

元の鉄道公安官、JRは“民間企業”なので鉄道公安官はすべて鉄道警察になっている。略して“鉄警(てっけい)” と呼ぶ。

【てつどうこうあんかん】[鉄道公安官]

国鉄の治安を守る要員。上野駅の鉄道公安官は猛者揃いで、暴れている酔っぱらいなどはふんづかまえて駅の外におっぽり出してしまう銀河鉄道の車掌さんのようだった。略して“公安”とか“アンコウさん”と言っていた。→ アンコ

【てつどうじさつ】[鉄道自殺]

最近トレンドの自殺方法。成功しても失敗しても笑い話のネタにしかなんないから浮かばれないぞ。だから取りあ えずやめておこう。

【てつどうししりょうほぞんかい】[鉄道史資料保存会]

文字通り鉄道史の関する資料を保存・出版しているらしいがどういう組織なんかよく解りましぇん。ここが出版して いる書籍はとてつもなく資料性が高いが、値段も高いのが難点である。筆者もずいぶんとお世話になっています。

【てつどうジャーナル】[鉄道ジャーナル]

鉄道ジャーナル社の発行する雑誌、鉄道経営に関する批評などが特長。それ故、撮影地ガイドや模型作りの資料な どにしようと思っちゃいけない。鉄道事故などが起こったとき、ここの編集者を引っぱり出せるかどうかが在京マ スコミポッポ番の腕の見せ所になる。社長の竹島氏は高専の卒業試験の時、熊本機関区のキューロクで実地研修 したそうである。

【てつどうしょうか】[鉄道唱歌]

ご存じ「汽笛一声新橋を」で始まる国民歌謡。全国各線区の歌詞があるらしい。(全部知りたいね)「帝都を後に颯 爽と」で始まる“新鉄道唱歌”もある。純国産の流行歌のようだが、スコットランド民謡が元になってるらしい。

【てつどうせいびききん】[鉄道整備基金]

鉄道の建設・整備には多額の資金が必要なため、低利で鉄道の建設・整備に資金を融資する基金である。1990年に 特殊法人「鉄道整備基金」として設立されている。

【てつどうそうごうぎじゅつけんきゅうじょ】[鉄道総合技術研究所]

いわゆる“JR総研”と呼ばれるもの、鉄道に関する研究をしている。(当たり前か)リニアモーターカーの元締め。 正式には“財団法人-鉄道総合技術研究所”と言う。初代所長はソニーの井深会長だった。

【てつどうどうじんし】[鉄道同人誌]

鉄道同人誌の起源は、戦前にまでさかのぼると言われる。文芸同人誌と並んで由緒正しい歴史を誇っている。

【てつどうそう】[鉄道草]

線路脇によく生えている一年草などの植物。代表的なものに黄色い花を咲かす「オオハンゴンソウ」等がある。

【てつどうドーナル】[鉄道ドーナル]

誰でも一度は考えついて、でも実際には使わない同人誌のタイトル。(どこかのサークルで出していたような気もす るが・・・)他に、鉄道フアン(不安)、鉄道儲け趣味、錆と鉄道というのもある。

【てつどうとものかい】[鉄道友の会]

日本で最大の鉄道趣味者団体。と言うよりは大々的に組織として運営している唯一の鉄道趣味者団体。ブルーリボ ン賞やローレル賞など鉄道会社が気になる賞を出している団体でもある。

【てつどうのひ】[鉄道の日]

鉄道記念日のこと。1994年からはこういう呼び名になっている。

【てつどうはくぶつかん】[鉄道博物館]

鉄道の歴史や鉄道の関するものを展示している博物館。東京は秋葉原の“交通博物館”、同じく青梅の“青梅鉄道公 園”、大阪は弁天橋の“交通科学館”、京都は梅小路の“梅小路蒸気機関車館”、北海道は手宮の“北海道鉄道記念 館”などが有名である。

【てつどうようごじてん】[鉄道用語事典]

株式会社グランプリ出版社から発行されているその名もズバリ“鉄道用語事典”で、鉄チャンなら持っていて損の ない一冊である。著者の久保田博氏の熱意が感じられる書籍である。勿論、当“深迷怪鉄道用語辞典”も編集する 上で参考にしている。

【てつどうようちから50メートル】[鉄道用地から50メートル]

不正乗車などの際に国鉄職員が追っかけて行ける範囲、何故50mかはよく解らん。上野駅の不忍口(御徒町駅寄 り)から\30-ぽっちの不足で逃げる奴も逃げる奴だが、三人掛かりで御徒町の駅前まで追っかける方も追っかける 方である。(確かに線路づたいだが・・・)\20-で代々木駅から新宿駅南口まで追っかけたのもいたな。(両方とも ちゃんと不足分は徴収したゾ)

【てつどうれんらくせん】[鉄道連絡船]

鉄道の旅客や貨車などを運ぶためのフェリー、

宇高連絡船が廃止された後、宮島航路が細々と営業している。

【てつどうそう】[鉄道草]

線路脇によく生えている一年草などの植物。代表的なものに黄色い花を咲かす「オオハンゴンソウ」等がある。

【デッドセクション】

電化区間を完全に区分するために設けられる架線に完全に電気の流れていない区間、交流同士(交流異相用という) のセクションは8mと決まっている。ご存知直流電化区間と交流電化区間を区分するためのセクションは列車の速 度や車両性能により25〜60mの間で設置され、複線区間では直流から交流へは45〜60m、交流から直流へは 25mとなっている。

【デットマンそうち】[デットマン装置]

何らかの理由により運転士が運転不能状態になった場合に列車を止める装置。多くはマスコンハンドルが上下する ようになっていて、走行中にマスコンハンドルから手が離れてハンドルが上がるとブレーキがかかるようになって いる。

【てつひこさん】[鉄飛行さん]

鉄道マニアと一緒に飛行機マニアもやっている人。

【てっぽうをうつ】

無断欠勤。

【てっぽう】

1.エアーハンマー。

2.高圧配電線から柱上変圧器に引き込むところに取り付ける碍子型の断路器。

【デテクターバー】

ポイントで基本レールの外側に設置されていて列車が通過する際に車輪がこれを押し下げることにより分岐器の途 中転換を防止するための設備。現在ではすべて撤去されている。

【てぬきかいぞう】[手抜き改造]

本当に手を抜いているわけではないが、そういう風に見えてしまう改造車。松任工場が改造したマニ36によく見ら れた。まっとうな改造をしなさい。

【てばどめ】[手歯止め]

留置中の車両が動き出さないように車輪止めすること。→ハンドスコッチ・スコッチ

【てブレーキ】[手ブレーキ]

手動制動器。人力で車両にブレーキをかける装置、留置中の車両が勝手に転がり出さないように掛けておくブレー キ、自動車のサイドブレーキに当たるブレーキである。SLではテンダーの車輪に、EF15・58等の旧型電気機関車 では片側の車輪全部に利くので、他車が押しても動かない程であるが、EF60以後の形式は一軸のみにしか利かな い。また、DE10・11では推進軸のディスクを締め付けただけなので、よく手ブレーキを巻いたまま走り発煙事故を 起こす。→手用ブレーキ

【デフレクタ】

日本語では除煙板と言い、煙突から出た煙が真っ直ぐ上に吹き上がって機関士の視界を遮らないようにするため、 正面から受けた風を上に誘導するべく煙突の左右に取り付けられた板のこと。最初に取り付けられたのはどマイ ナーなC54型だったそうな。略して「デフ」とも言う。門デフ・長工デフ・小工デフ・大宮工デフなど、趣味的に見 ても色々あって面白い。

【デフロスタ】

運転席前面ガラスのくもり止め、昔のものはフロントガラスの内側にもう一枚ガラスを張り周囲をパッキングして その間に熱線を張っていたが、最近のものはフロントガラス自体に熱線をサンドイッチしてある。

【てまちじかん】[手待時間]

作業と作業の間の手の空いた時間。いつでも作業にかかれるように準備しておかなければならない。休憩時間では ないので賃金は支払われる。

【てまわりひん】[手回り品]

96,11現在。

《むりょうてまわりひん》〈無料手回り品〉

縦・横・高さの合計が90センチ以内のもの1個、120センチ以内のものが1個の計2個以内で重さが20kg以内な ら無料。定期券では90センチ以内のもの1個で重さが10kg以内なら無料。楽器やスポーツ用品なども2mくら いまでなら無料だが、結構いい加減である。

《ゆうりょうてまわりひん》

〈有料手回り品〉

小動物は長さ70センチ以内・縦・横・高さの合計が90センチ程度のケースに入れ重さ10kg程度のものまで一回の 乗車につき一個につき¥260-になっている。危険品や死体、大きな動物、不潔なもの、臭気を発するもの、他の乗 客に危害を及ぼす恐れのあるもの、暖炉、コン炉、原子炉は車内に持ち込むことは出来ない。

【デュアルゲージ】

違うゲージの軌道が一つの線路にまとまっていること。箱根登山鉄道の小田原〜箱根湯本間が有名である。

【デュアルモードトレーラー】

→DMT

【デュプレックス・ルーム】

プルマン社の個室寝台のバリエーションの一つ。進行方向と直角に寝台を置いた1人用個室を、1階と中2階の2 層で互い違いに組み合わせたもの。通路は片側の車側にあり、側窓は寝台側のみ2段の互い違いとなる。各個室の スペースは、デュプレックス・ルーメットより広くとれる。

【デュプレックス・ルーメット】

プルマン社の個室寝台のバリエーションの一つ。ルーメットを、1階と中2階の2層で互い違いに組み合わせたも の。通路は中央にあり、側窓は上下互い違いになる。

【デラ】

1.東武日光・鬼怒川線特急に使われていたデラックスロマンスカーの略。現在は全て引退している。

2.名古屋鉄道のパノラマDX、8800系のこと。こう呼ぶ人は同人誌に手を染めているとみて間違いない。正しく は「でぇりゃー」と発音する・・・のか?

【デルタせん】[デルタ線]

進行方向が決まっている列車を編成ごと方向転換するために三角形を描くように敷かれた線路。一回りしてくると アラ不思議、列車の向きが逆になっている。

【テルハ】

テルファーともいう。旅客ホーム上の手荷物を台車ごとつり上げてホームからホームへ移動するクレーン、少し前までは地方の大きな駅 には必ずあった。語源は不明だが「tele far」が訛ったものとの説がある。

【テルファー】

テルハを見よ

【テレ】

テレタイプの略。

【でれき】

鉄製火かき棒で、先端が平たいもの。

【テレスコピックげんしょう】[テレスコピック現象]

木造車体の車両が、列車衝突などの衝撃を受けた際に起こる、後車が前車にめり込む現象。引き延ばし式の望遠鏡 のようになることからこう呼ばれる。

【テレスピ】

黒電話の形をしたインターホン、ダイヤルの位置にスピーカーが付いていて音声で一斉呼び出しをして受話器を上 げたところと通話が出来る。テレホンとスピーカーの合造語。→トークバック

【テレビ・カー】

京阪電車の特急電車の事。車内にテレビが設置してあるためにこの名がある。車内にテレビを乗せた元祖は京成電 車である。

【でん】[電]

撮影目標以外の列車。貨物列車だろうが気動車列車だろうが“電”である。

【でんかこうじようかしゃ】[電化工事用貨車]

キハ07やキワ90やトキ15000等を改造した工事用貨車。房総地区の電化工事に活躍した。

電柱を建てるための穴を掘る“穴掘車”ヤ360、セメントなどの材料を積む“骨材車”ヤ370、コンクリートミキ サーとクレーンを装備したキハ07改造の“建柱車”ヤ395、唯一の貨車“電柱運搬車”トキ15000、架線支持金 具などを積む“材料運搬車”ヤ380、架線支持金具を電柱に取り付ける作業をするキワ90改造の“装柱車”ヤ 390、架線を張る“架線延線車”ヤ450、の7両セットで運用される。

【てんかれいじ】[添加励磁]

界磁添加励磁制御方式の略。

【でんかん】[電関]

電気機関車のこと。こういう言い方をするのは40代以上のファンとNゲージを扱っているおもちゃ屋である。

【でんきがま】[電気釜]

485系の初期型ボンネット車に対して、後期型の貫通型や非貫通型のことを指す言葉、183系などは「嫌み (183)たっぷりな棺桶電車」などと呼ばれていた。

【でんききどうそうごうしけんしゃ】[電気軌道総合試験車]

JR東海が登場させた、軌道はもとより、電車線や信号回路まで総合的に検測出来るハイテク試験車。今度ドイツに 輸出するそうな。→ドクター東海

【でんきけんそくしけんしゃ】[電気検測試験車]

走行中に架線の状態と信号回路の検測が出来る試験車。1980年に新製されたクモヤ193・192の二両ユニットは 当時としては斬新なレーザー光線を使った架線摩耗測定装置を積んでいた。

【でんきしき】[電気式]

気動車やDLでエンヂンで発電機を回しその電気を使ってモーターを回し走る方式。重量やコストの問題から日本で はあまり採用されなかったが、DF200型ヂーゼル機関車が最新式のインバーター制御を使った電気式で登場した。

【でんきしゃそうじゅうしゃめんきょしょう】[電気車操縦者免許証]

運輸省が交付する、電気車を運転するのに必要な免許証。公営交通の場合は必要がないので、国鉄がJRに移行する とき、大量に交付されたことがある。「甲種」が鉄道線用で、「乙種」が軌道線用である。

【でんきだんぼう】[電気暖房]

電熱器で暖房をする、現在では主流の暖房装置。車内の湿度が下がるため、喉がからからに渇く。一般型の客車は 電源を持たないため、電気機関車のEGからから給電を受けるための電気連結器を持っている。この回路の電圧は AC1500Vで危険なので、電気暖房回路には主回路の他にDC100Vの補助回路が組み込まれていて、ジャンパー線 を接続し、最後部のジャンパー線を受け栓に差し込み蓋を閉めると、補助回路が構成され、主回路の接点が閉じ、 主回路が加圧されるようになっている。またこの際に電気機関車の電暖表示灯が点灯するようになっている。逆に加圧中にジャンパー線を外そうとすると、補助回路が先に切断され、主回路を開放するようになっている。

【でんきだんぼうようしゃそくひょうじとう】[電気暖房用車側表示灯]

電気暖房を使用出来る電気機関車に付いているもので、客車の電気暖房回路に加圧中に点灯する。色は黄色。単に 電暖表示灯とも言う。

【でんきブレーキ】[電気ブレーキ]

電車や電気機関車のみに出来る芸当、主電動機をを発電機として使いその抵抗力で減速する。発生した電力は抵抗 器で熱に変換するか、架線に送り返し(電力回生ブレーキ)他の列車で消費する。

【テンキン】

電略で“運転禁止”の意味。

【でんげんしゃ】[電源車]

固定編成客車の電灯及び冷暖房用の電力を供給する車両で、ヂーゼルエンヂンで発電機を回しているものが殆どだ が、20系寝台客車のカニ22はパンタグラフを付けて、直流電化区間では架線から電気を取り入れMGを回して電 力を供給していた、そのために停車中に過負荷で架線を溶断してしまったことがあり、それ以来パンタグラフ付き の客車は作られることがなかったが、パワーエレクトロニクスの進歩により再びパンタグラフ付きの電源車が登場 した。この電源車は停車中には電力の使用を控えめにして、架線の温度が上昇するのを防ぐ賢い機能付きである。

【てんこ】[点呼]

打ち合わせ。

【てんこう】[転向]

転車台やデルタ線で車両の向きを変えること。機関車が箱から脱出するわけではない。

【てんさく】[転削]

車輪が真円になるように大型の旋盤で削り直すこと。最近では編成ごと作業できる超大掛かりな設備もある。

【でんじきどうブレーキ】[電磁軌道ブレーキ]

巨大な電磁石をレールに吸い付かせる、またはレールに渦電流を発生させ制動力を得るもの、EF63型に付いている アレである。

【でんじすいしんてつどう】[電磁推進鉄道]

リニアモーターを利用した鉄道、車両断面を小型化できるので地下鉄などに利用されている。→リニア電車

【でんしへいそくほうしき】[電子閉塞方式]

閉塞方式の各項目を参照のこと。

【でんじべん】[電磁弁]

電磁石の力によって空気弁等を操作するもの。

【でんしゃ】[電車]

普通の人が列車を指して言う言葉。SL以外は全て“電車”である。

【でんしゃせん】[電車線]

架線を含む電気車が走行するのに必要な電線。

【でんしゃせんくぶんひょう】[電車線区分標]

セクションの箇所を知らせる看板。縦長長方形の白色反射板の中央に、赤い横線が入っているもの。

【でんしゃせんろ】[電車線路]

「架線」「き電線」「帰線路」の総称。

【でんしゃでゴー!】[電車でGO!]

列車運転シミュレーションゲーム。アーケード版、プレステーション版、windows版があり、山手、京浜東北、東 海道、山陰の各線が運転できる。ブレーキは実車より少々甘い。上級コースをノーコンティニューでクリアすると 現れるエンディング画面は感動もの、車窓の乗客に注目。アーケード版にはこのほかにほくほく線、秋田新幹線が 運転できる上級向け「電車でGO!2高速編 」がある。

【でんしゃとくていくかん】[電車特定区間]

東京と大阪の大都市圏周辺で定められた区間。運賃の計算が他の線区とは違う。詳しくは時刻表の営業案内のペー ジを読むこと。

【でんしゃれっしゃうんこうずひょう】[電車列車運行図表]

ダイヤグラムのことだが、通勤区間の電車列車を運転するに当たって、運転時刻表はなく、この“電車列車運行図 表”に運転取扱方が定められているもの。だから通勤電車には、小さなカード時刻票差しは付いているが、大きな 運転時刻表差しが付いていないのである。常磐線の103系は“列車運行図表”を使う我孫子線(成田線枝線・成田 〜我孫子間)に入線し、運転時刻表があるために大きな運転時刻表差しが付いているのである。

【てんじょう】[添乗]

1.入換をする際に、操車係や連結係がステップなどに乗ること。場所によって添乗禁止場所があるので注意すること。

2.列車の運転台に、マスコミ関係者を乗せること。勿論許可証がいる。蒸気機関車末期の頃、みんなが乗りたがっ て大変だった。

【でんじょううんてん】[電蒸運転]

電気機関車の後ろに予備的に蒸気機関車の補機を付けて走らせること。電気機関車の信頼性が確立されていなかっ た頃の話。同じようにヂーゼル機関車にも蒸気機関車の補機を付けて走らせていた。

【てんじょうじゅんかい】[添乗巡回]

歩きで行く“徒歩巡回”と違い、列車に乗車して線路設備の点検をすること。

【てんしょうどう】[天賞堂]

一台ウン十万円もする蒸気機関車の模型を売っている銀座の模型屋で、宝石店で、オメガの代理店。

【でんしょく】[電蝕]

電食とも書く、帰線路(レール)から大地に漏れだした電流が線路近くの水道管などの金属管に流れ込み鉄管を溶 かして穴を開けてしまうこと。穴の開いた金属管は酸化による腐食で穴が開いたわけではないので断面がぴかぴか に光っている。さぞかしその水道を飲んだ人は鉄分の補給が出来たことでしょう。

【でんしレンジ】[電子レンジ]

初めて本格的に使用されたのが東京ー大阪間の153系急行「せっつ」のビュッフェ車内であったということはあま り知られていない。この列車のビュッフェには寿司の立食カウンターもあったが、ここに設置されたショーケース 型の冷蔵庫も、当時としては斬新な設備であった。マイクロウェーブという電波を使っているので正確には“電波 レンジ”と言う方が正しいかもしれない。

【でんしれんどうそうち】[電子連動装置]

継電連動装置に代わって登場した連動装置。電子的に論理回路を組んでいるので“無接点化”されているため装置 自体の信頼性が上がっている。

【でんじんザボーガー】[電人ザボーガー]

名鉄のパノラマスーパーのこと。→パノスパ、お蚕さま

【てんぞく】[転属]

車両が配置されていた区から別な区へと配置替えになること。元の配置区ではここぞとばかりに調子の悪い車両を 選び出して新しい配置区へと送り出す。この為の調子の悪い車両はたらい回しされる結果になる。かつて常磐線の 松戸電車区に関西方面から大挙して103系が転属してきたことがあったが、すぐに武蔵野線の増発用としてほんの 一握りの車両を残して豊田電車区に転属して行ったことがあった。

【テンダー】

蒸気機関車の炭水車。エンジン本体に水と石炭を積めるのが、C11・12等のタンク機関車。「テンダーをもらう」と 言えば、かみさんをもらうこと。テンダー付きは妻帯者のこと。

【テンダードライブ】

鉄道模型の蒸気機関車の駆動方式のひとつ。テンダーに動力や伝達機構を備え、エンジンを後押しする。小さな模 型では無理のない合理的な設計で、エンジンの足周りがすっきりできる。ヨーロッパの模型メーカーでは主流に なっているが、日本ではあまり人気がない。転じて奥さんに頭の上がらない亭主のこと。

【でんだんひょうじとう】[電暖表示灯]

電気暖房用車側表示灯のこと。

【でんちゅうさつ】[電柱殺]

列車写真で列車の前面に架線柱や架線柱やビームの影が入ってしまうこと、最低。

【でんてつ】[電鉄]

電車で行く鉄チャン。

【てんてつきのていい】[転轍機の定位]

ア,本線同士の分岐では、主要な本線側、

イ,側線同士の分岐では、主要な側線側、

ウ,本線と側線では、本線側、

エ,本線や側線と安全側線では、安全側線側、

オ,脱線転轍機では、脱線させる側、

が“転轍機の定位”になっている。

【てんてつきひょうしき】[転轍機標識]

矢羽根のこと。→毛羽(けば)

【てんてつてこ】[転てつテコ]

信号所内にあるポイントを操作するためのレバー、不用意に転換しないようにロックを付けたレバーの先はパイプ キャリアーに支えられた鉄パイプがつながっていて、90度向きを変える“ジョー”や押し方向を引き方向に変える “クランク”等を介して現場のポイントまでつながっている。当然距離が長いとレバーの動きは非常に重く、手のひ らに唾を付け「えいやっ!」と気合いを入れて転換する。

【てんどう】[転動]

留置中の車両が自然に動き出すこと。大事故を引き起こす非常に危険なミス。昔、仙山線で停車中のED78重連単 機がひとりで勝手に隣の駅まで走っていってしまったことがあったが、このときは衝突や脱線などの大事故にはな らず機関車は隣の駅で止まっていたそうである。→流転

【でんどうはつでんき】[電動発電機]

読んで字の如く電動の発電機。直流の場合容易に電圧の変換が出来ないので、高い電圧で動作するモーターで低い 電圧を発生させることの出来る発電機を回して電力を得る方法。蛍光灯用の交流や低圧補助回路用の直流を作り出 すための装置。現在ではパワーエレクトロニクスの進歩によりインバーターを使って直流から交流を作り出すこと が出来る。

【てんどうぼうしそうち】[転動防止装置]

EF63に付いている、勾配途中で停止した際にブレーキシリンダーのエアーが抜けてブレーキが緩むのを防止するた めに、テコを使ってブレーキを固定してしまう装置。

【てんどうぼうしちゅうい】[転動防止注意]

青ワム(380000番代)の車体に描いてある、日本語としてちょっとおかしいような気がする。それを描くなら 「転動に注意」とか「転動防止せよ」とか「転動防止留意」でしょ、JR貨物さん。

【でんどうワイパー】[電動ワイパー]

モーターによって駆動されるワイパー、自動車と同じように間欠動作も可能である。昔のものはエアーによって駆 動されていたが、現在作られている車両のワイパーは殆ど電動になっている。

【てんぷら】[天ぷら]

木造車の車体にトタン板を張って、一見半鋼製車のように見せたもの。衣を付けるところからこう言われた。→偽 スチール

【てんぼうしゃ】[展望車]

かつての東海道本線の特別急行列車に連結されていたオープンデッキの一等展望車。金持ちじゃないと乗れない。

【でんまく】[電幕]

電動方向幕の略。車体側面または正面に付いている行灯式のサボのこと。運転台から一斉に動作させることが出来 る。ホーローのサボが少なくなってつまらなくなった。

【てんめつ】[点滅]

灯火が一定の間隔で点いたり消えたりしているもの、“明滅”と区別が付きにくいが、例えば、正常に動作すべき装 置が動作しなかったりした場合や、なにもなかったところに何かあったとき(“落石検知警報装置”が動作した)な どが“点滅”である。結局よく解らんネ。→点滅・点滅と明滅

【てんめつとめいめつ】[点滅と明滅]

信号や合図で、灯火を点けたり消したりして相手に知らせること。“運転取扱心得”ではこの二つを分けているが、 どうちがうのかと聞いたら「べらぼーめ、点いたり消えたりしてんのが“点滅”で、消えたり点いたりしてんのが “明滅”だ!」と言われた。それじゃぁ分かんないじゃん。本当はちゃんと意味があるが・・・。

【てんらくぼうしほろ】[転落防止幌]

東京圏のJRの電車に取り付けられている、車両の連結面に乗客などが転落しないようにするためのカバー。別名 「ヨッパライ連結面添乗防止幌」とも言われている。

【てんりきょう】[天理教]

天理教の団体臨時列車。

【てんりりん】[天理臨]

天理教の団体臨時列車。

【でんりゃく】[電略]

電報で使うため短くした言葉、普通2文字か3文字に縮める。上野はウエ、池袋はイケ、東京はトウである。電車 区などの略号もこれに準じており、ミツは三鷹、オオは大宮、チタは田町である。ではモセはどこか?私はこれで三 年も悩みじゃったもんねー、モセは下十条(シモジウゼウ)の略でした。ハエは川越(カハゴエ)なんだよね。紀 勢本線の津はなんて言うか知ってる。(答え:ツツ)

代表的なものは、

ウテシ :運転士。

ウシ :運転所。(例)ミヤウシ=宇都宮運転所

ウナ :かゆみ止めではなく、至急の意味。

ウヤ :運転休止。(ウンテンヤスミ)

ウヨ :運用。

ウレチ :運転車掌。

ウンチ :運輸長。運輸長=地区で一番威張っているやな奴。

エツ :延発。(例)一つ半エツ=1分30秒延発。

オレ :お召し列車。

カイ :改札。

カツテン:復活運転。一度運休した列車を運転すること。

カモレ :貨物列車。

カラミ :空車。

カレチ :乗客専務車掌。

カク :乗客。

キ :機関車。

キシ :機関士。

ク :区の電略。機関区はキク、貨車区はカシクである。

コナ :構内。

ザ :座席。

シワセ :常磐線。

タンキ :単行機関車列車。

チ :着。

チン :運賃、料金の略。

ツ :通過。

テンキン:運転禁止。

トカホセ:東海道本線。

トケ :取り消し。

トチ :到着。

ニ :荷物の電略。今では死語となった。

ニレチ :荷物専務車掌。同じく死語。

ノリホ :乗客人員報告。

ネ :寝台。

ハ :発。(例)12.05ハ=12時5分発。

ヘ :返事。(例)ウナヘマ=至急返事を待つ。

ヘコ :変更。

ホ :報告。

マ :待つ。

ヤム :無がい貨車。

ヤネ :有がい貨車。

レ :列車。

レチ :車掌の電略。語源は列車長。

ヨロ :よろしくの電略。

【でんりょくのしょうひりょう】[電力の消費量]

山手線の205系が一周するのに使う電力量は760kwh。

【でんれいほう】[伝令法]

救援列車の運転などのため、一閉塞区間内に列車または車両がある場合に、更にその区間に列車を運転する場合に 行う代用閉塞方式。

【でんれん】[電連]

電気連結器のこと。通常の連結器の下に装備されていて電気回路の接続を行う連結器、普段はカバーがかかってい て連結する際に横にある棒を押し込むとカバーが開く。

【でんわやすみ】[電話休み]

当日になって電話で休みを申告すること。私は一度、発熱で休みを取ったのに、電話番が忘れて伝えてくれなかっ たのでひどい目にあったことがある。