−と− 【ト】 無蓋車の記号。 【ドアエンジン】 車両のドアを開閉するための装置。殆どのものはエアーで作動するが、209系(初期車を除く)等のドアエンジン は電動になっている。 【ドアクローザー】 →ドアチェック 【ドアスイッチ】 戸閉めスイッチのこと。本職でもよく間違えるが、ドアを閉めるために操作するのが「車掌スイッチ」で、ドアが 閉まっているのを検知するのが“ドアスイッチ”である。 【ドアチェック】 日本語で言うと「自動閉装置」開き戸が自動的に閉まるようにするために、バネを内蔵した機械。バネの力で勢い よく閉まると危険なので、油圧によりゆっくりと閉まるようになっていて、速度も調整できるようになっている。 →ドアクローザー 【ドアのはずれどめ】[ドアの外れ止め] 旧型国電の客室ドアのレールの外側に付いているリブのことで、1個または2個付いている。殺人ラッシュの阪和 線で、走行中にドアが外れてお客をばらまいたことか、中央線で神田川にお客を落っことしたことがあってから、 取り付けられるようになったと云われている。 【とうかい】[倒壊] 1.JR東海の別名。 2.某鉄道同人サークルの名前。 【とうかいがたベンチレーター】[東海型ベンチレーター] ベンチレーターの各項目を参照のこと。 【どうがいきんし】[道外禁止] 43.10のダイヤ改正で65km/h以下の“マルロ車”に指定され、北海道に封じ込められた貨車に付けられた表記。 でも北海道から美祢線に転属するセキ6000型は堂々と本州を走っていった。北海道の名物だったが現在は消滅し ている。 【どうぐばん】[道具番] 機関車に搭載している工具を管理している機関士。年配者や病み上がりの仕事だが、工場入場時や回送時に工具の 積み卸しがあるだけで、大した仕事もないので、いつも将棋を指しているとってもおいしい仕事だったが、当然の 如く廃止になった。 【とうきしゃ】[陶器車] セトモノを運ぶための有蓋貨車、車内には荷扱いのし易いように棚が設置してある。記号の“ポ”は英語のPot teryから。 【とうきゅうせい】[等級制] 車内設備を一等・二等等というように区別していること。日本では上・中・下等から始まって、一・二・三等を経て、 一・二等になり、現在は等級制は廃止され、グリーン車(特別車)と普通車という呼び名になっている。 【とうきょういっしゅうかん】[東京一週間] 講談社が出している週刊の情報誌。先日の対決シリーズでは「江ノ電VS秩父鉄道」だった。なぜ?・・・ちなみにカ メラマンの間ではここからの仕事が入ると、ほかのスケジュールがメチャクチャになるので、編集部からの電話を 不幸の電話と呼び、編集部の電話番号が書いてあるシールを「不幸の護符」と呼んでいる。 【とうきょうエキコン】[東京エキコン] 東京駅丸の内北口で春と秋の年二回開催されるクラシックコンサート。東京駅クラシックコンサートの略。 【とうきょうでんかん】[東京電環] 東京電車環状特定区間の略。今の山手線内のこと。電略は「マルナイ」と言う。 【とうけつこうほう】[凍結工法] 軟弱な地盤にトンネルを掘る方法で、地盤を凍結させてから掘り進む方式である。 【どうしょう】[道床] 軌道を保持するためのバラストや砂利のこと。 【とうじょうげんしょう】[凍上現象] 厳冬期に路盤が凍り付き軌道が持ち上がり波打ってしまう現象。北海道のローカル線でよく見られる。これが起 こってしまった釧網本線でオハ62に乗るとこの世のものとは思えない乗り心地である。→不正凍上 【とうしん】[統信] 上野駅の信号所、統合信号所の略。信号所というと普通見晴らしの良いところに設置してあるが、上野駅は建物の 中に入っている。もっとも見渡すにしても尾久から秋葉原まで見渡すのは無理である。 【とうタ】[東タ] 東京貨物ターミナルの略。 【とうたんしきホーム】[頭端式ホーム] 上野駅に代表されるような行き止まり式のホーム。 【とうてつ】[東鉄] 1.東京鉄道管理局内、南北西に分かれていた 2.東京の鉄チャン。 【どうないじこくひょう】[道内時刻表] 北海道内で売っている、道内の鉄道時刻表。最近では北海道外でも手に入りやすくなった。 【とうふ】 転轍機で分かれた線路の間にある、甲種車両接触限界標のこと、形が豆腐に似ているから。積雪地帯では背が高く 黒帯を巻いた乙種車両接触限界標を使う。 【とうふぎり】 除雪作業の際にショベルで雪を40〜50センチぐらいに切り出すこと。 【とうぶのだせんいじょうあり】[東武野田線異常あり] 映画「西部戦線異状なし」のパロディー、東武野田線が、雨、風、霧、雪、人身事故、家畜をはねた等ですぐに運 休するため沿線で皮肉ってこう云われていた。 【とうほうあえんごう】[東邦亜鉛号] 福島臨海鉄道宮下駅から信越線安中駅までを往復している、亜鉛焼鉱等を積んだ専用列車のこと。荷主の会社名を 取ってこう呼ばれる。写真を撮るなら今のうちだ、98年の10月ぐらいにはトキ25000型無蓋貨車に代わって新 型の貨車が登場するゾ。 【とうむえきちょう】[当務駅長] 駅長に代わって、列車または車両の運転取扱いに関する、駅長の業務を代行することを命ぜられた係員のこと。 【とうめんせいそうそうち】[踏面清掃装置] →路面清掃装置。 【とうやまるじこ】[洞爺丸事故] 1954年9月26日折からの台風15号の接近のため、青函連絡船洞爺丸が函館港外の七重浜に座礁して転覆、 1139名もの死者を出した日本で最大の海難事故。この事故により青函トンネルの建設が進むことになった。 【どうらん】[胴乱] 車掌が持っている鞄、車掌さんの商売道具が入っている他に、網棚から調達してきた雑誌などが入っている場合も ある。「胴乱の時代が来た」字が違う。 【どうりょくきんだいか】[動力近代化] 蒸気機関車に頼っていた動力を内燃動力や電気動力に置き換えること。日本では1976年に完了した。そのときに どうしようもない、ローカル線の貨物も廃止にしていれば、こんなに赤字は増えなかっただろうに、SLとほぼ同じ 数のDLを作るんだから。やっぱり経営能力がなかったらしい。 【どうりょくてんてつき】[動力転轍機] 手動転轍機に対してモーターなどの動力を利用して駆動する転轍機。電気か圧力空気を使う。 【どうりょくしゅうちゅうがた】[動力集中型] 列車を走らせるための動力がまとまっているもの、機関車牽引の列車のこと。 【どうりょくぶんさんがた】[動力分散型] 列車を走らせるための動力が、列車の中に小型化され分散しているもの。気動車列車や電車列車がこれに当たる。 車両重量が分散されるために、日本の旅客列車は殆どがこの方式になっている。 【どうりんせんばん】[動輪旋盤] 蒸気機関車の動輪のタイヤコンタを切削するための旋盤。とにかくでかい! とっくに全廃した筈なのになぜ苗穂工 場に・・・。 【どうりんのひろば】[動輪の広場] 東京駅北口の地下にある広場。ここにはC62-15の動輪が置かれてある。この機関車は新造当初、東海道本線の特 急「つばめ」などの仕業に就き、東海道本線電化後は山陽本線に転じて「かもめ」「あさかぜ」などの牽引にあたっ た。山陽本線電化後は呉線に移り、急行「安芸」の牽引で有名になった。呉線が電化された時、北海道のC62で全 検切れが出たため北海道に呼び出され、急行「ニセコ」の仕業に就き、最後はC62の2号機、3号機と共に三重連 の特別運転でフィナーレを飾る。その後、廃車にはなったものの動輪は東京駅に置かれた。ここまでいいトコ取り の人生を歩んだ機関車もないであろう。あやかりたいものである。 【とうれつしきしんごうき】[灯列式信号機] 二個以上の白色の灯火を一組にして信号を現示する信号機。中継信号機や入換信号機がこれに当たる。 【どうんしゃ】[土運車] 線路建設や災害復旧時に土を運ぶための無蓋貨車。荷台は車端のハンドルを回すことにより左右どちらかに傾斜し 荷下ろしが出来るようになっている。記号は“リ”である。 【とうきゅうしゃりょう】[東急車輌] 鉄道車両メーカーでは最大手の会社。道路を走るトレーラーやトラックにも「東急車輌」の四文字を見ることが出 来る。ここの電車は安い、もっとも結構安普請ではある。新製当初の103系はガタガタうるさかったのですぐに 判った。 【とうしばふちゅうこうじょう】[東芝府中工場] 先頃EH10型以来、43年ぶりに8動軸のEH500型電気機関車を作った電機メーカーの、機関車を作っている工 場。EF500・EF210と失敗続きだったJR貨物の機関車も「今度は東芝だから大丈夫だろう」と言われている。 【どうぎょうしゃ】[同業者] 鉄チャンが鉄チャンを指して言う言葉。「同業」「ご同業」などとも言う。 【どうしょうこうかんさぎょうしゃ】[道床交換作業車] バラストの交換を一括して出来る作業車。古いバラストを掘削して積み込み、新しいバラストを散布するまでを行 える。 【とえいじゅうにごうせん】[都営12号線] 第二の山手線と呼ばれる環状運転(工事中)をする東京都営の地下鉄。リニアモーターを使った最新の駆動方式を 採用し、トンネル断面を小さくして工費を節減するなどの工夫もされている。開通初日に「としまえん(東京都練 馬区の遊園地)の広告で「としまえんにすごいマシンがやってきた!」と大々的に宣伝していた。やるな「としまえ ん」 【トークバック】 有線電話機。普通の放送装置と異なり、相互に通話が出来る。よく駅で「〇〇職員トークバック」と放送している が、これは「トークバックに出よ」と言っているのである。 【トークンレス】 連動閉塞方式。 【トーションバー】 →ねじり棒 【トーマス・クック】 イギリスの旅行代理店、現存する世界最古の旅行代理店である。日本ではここが出しているトーマス・クック国際時 刻表を主に指す。実は、分厚い時刻表を調べて旅行するのは世界でも日本人ぐらいなものだそうで、一昔前、日本 からものすごい数の注文がきてトーマス・クック社は何事が起こったかとたまげたそうな。現在ではヨーロッパ編は 日本語解説ページの入ったものがちょっと大きな書店で売っている。春と秋の年に2回発行。 【とおり】[通り] 線路の真っ直ぐさ、曲線においては、一定のきれいな曲線。 【とおりくるい】[通り狂い] 列車が走ることによって生じる線路の狂い。 【ドーンデザインけんきゅうじょ】[ドーンデザイン研究所] 建築家、水戸岡鋭司氏のデザイン事務所。主な作品に熊本駅舎、787系電車、883系電車、サッポロファクトリー など。 【トカホセ】 電略で“東海道本線”の意味。 【ときわクラブ】 国鉄汽車クラブ…、じゃない、国鉄記者クラブの愛称。 【とくかいそく】[特快速] 神戸電鉄にあるよく解らん列車種別。登場前はどういう訳か「神鉄に新快速登場か!?」というデマが飛び交い、「JR のパクリやってんじゃねーよ」と言われ、登場後も登場後で「紛らわしい名前付けんなよ」と叩かれた可哀想な奴 である。ちなみに神戸市営地下鉄の快速と同様、ここの特急や急行なども追い抜きがないらしい。 【どくキノコ】[毒キノコ] 京成の旧色。ベニテングタケの様な色をしていたから。 【とくしゃ】[特車] 無限軌道で走る、でっかい大砲の付いたごつい車。民間人の言うところの戦車。ってそれは自衛隊の用語、JRでは グリーン車のことを特車という。グリーン料金は「特車料金」と言う。じゃあ、ジョイフルトレインって殆どがグ リーン車だから「特車連隊」とでも言うのかナ。 【どく12しきじそうきゅうほう】[独12式自走臼砲] テレビアニメ”新世紀エヴァンゲリオン”第6話に登場した列車砲。ほんの数秒登場しただけのやられメカである ことは言うまでもない。現在の箱根関所付近に1067mmの軌道が敷設されていたものと推定される。ディーゼル 機関車のプシュプルで移動していたのに自走臼砲とはこれいかに。臼砲とは、曲射弾道で要塞などの上部装甲(比 較的薄い)を攻撃するトップアタック兵器の元祖。「列車砲はいいネェ、リリンの生んだトンデモ兵器の極みだね」 【とくしゅさくどう】[特殊索道] リフトのこと。観光地などで通年営業するようなものは甲種特殊索道、スキー場のリフトは乙種特殊索道、スキー 場の初心者コースなどによくあるTバーリフトは丙種特殊索道に、それぞれ分類される。 【とくしゅじどうくかん】[特殊自動区間] 特殊自動閉塞方式を施行している区間。 【とくしゅじどうへいそくきどうかいろけんちしき】[特殊自動閉塞軌道回路検知式] 閉塞方式の項、特殊自動閉塞方式を参照のこと。 【とくしゅじどうへいそくでんしふごうしょうさしき】[特殊自動閉塞電子符号照査式] 閉塞方式の項、特殊自動閉塞方式を参照のこと。 【とくしゅじどうへいそくほうしき】[特殊自動閉塞方式] “閉塞方式”の項を参照のこと。 【とくしゅしんごう】[特殊信号] 通常の信号ではなく緊急時などに使用する信号。“発雷信号”“発炎信号”“発報信号”“発光信号”の四種類がある。 【とくしゅしんごうき】[特殊信号機] 信号雷管や信号炎管、クルクルパー等の信号機。 【とくしゅしんごうはっこうき】[特殊信号発光機] 発光信号により列車を停止させるもの。赤色の灯火が回転する回転型(左巻きだからクルクルパー)と、激しく点 滅するLED点滅型がある。最近携帯用の点滅型が開発された。 【とくしゅだんたい】[特殊団体] 自衛隊、在日米軍、日本相撲協会、新規学卒就職団体、戦没者遺族団体に適用される団体制度。 【とくしゅちゅうてつせいりんし】[特殊鋳鉄制輪子] 高速域での摩擦を増やすためや、摩耗を減らすために成分を変えた鋳鉄制輪子のこと。 【とくしゅぶんきき】[特殊分岐器] 普通分岐器とは違った特殊な使われ方をする分岐器の事。主に “乗越分岐器” “複分岐器” “三枝分岐器” “三線分岐器” “ダイヤモンドクロッシング” “シーサスクロッシング” “シングルスリップスイッチ” “ダブルスリップスイッチ” の種類がある。 【とくしゅれっしゃ】[特殊列車] 定期列車の他に設定される、お召し・団臨・試運転・排雪・救援・工事・試験列車などの総称。装甲列車は日本にはない。 【ドクターイエロー】 新幹線の電気系統や線路の異常を調べるための車両で、正式には「電気軌道総合試験車」という。東海道・山陽のも のは922型、東北・上越のものは925型といい、それぞれ0系、200系に酷似している。時速200km以上で検 測を行えることは知られているが、レールの狂いを0.2mmという精度で測定出来ることや、架線の摩耗を調べる ために屋上からレーザー光線を発射していること、レールの眼に見えない傷を発見するために床下から超音波を出 していること等は案外知られていない。神奈川の女子高生の間では黄色い新幹線を見た日はいいことがあるといわ れているらしい。 【ドクターとうかい】[ドクター東海] JR東海キヤ95電気・軌道総合試験車。ステンレス車体の気動車3両編成で、軌道・電気・信号の検査を高速走行中 に同時に行うことができる。 【とくだいかもつ】[特大貨物] その名の通り特大の貨物。シキ車を用いて大型の変圧器などを運ぶこと。昔風に言うなら“かつ大貨物”のこと。 【とくつうき】[特通気] 特急気動車列車の略称。 【とくつうきゃく】[特通客] 特急客車列車の略称。 【とくつうでん】[特通電] 特急電車列車の略称。 【とくていちほうこうつうせん】[特定地方交通線] 「国鉄再建特別措置法」によって決められた極端な不採算ローカル線。その地方の公共性とかは全く考えないで、算 出方法の怪しい営業係数などによって勝手に決めて廃止にした。 【トクトクきっぷ】 色々な割引や特典(?)が付いている切符のこと。うまく使うと色々と安く旅行できるが、使えないものもいっぱい ある。説明すると200ページも使うことになるので、本書では一部のものしか取り上げていない。詳しくは時刻表 か、駅係員が持っている「トクトクきっぷガイド」見せて貰うとよい。 【とくないフリーキップ】[都区内フリーキップ] 東京近郊区間内で発売している都区内区間のJR先が乗り放題のキップ。都区内区間で買うと\720-、それ以外の 駅からだと、その駅から一番近い都区内区間の駅までの往復運賃がプラスされる。因みに松戸から五反田までは普 通乗車券で\1080-、“都区内フリーキップ”だと\1020-、イキナリ\60-!もお得である。「得無いフリーキッ プ」ではないのである。→分割購入 【とくはつ】[特発] 事故や災害で列車が大幅に遅れたとき、その列車の前途の駅で別な列車を用意し、身代わりとして発車させること。 【とくゆき】[特雪] ラッセル車で除雪しきれなくなると列車を止めてDD14・53を使って特別に除雪列車を走らせること。 【どくりつしゃりん】[独立車輪] 左右一対の車輪が車軸によって接続されていない車輪のこと。超低床車などに採用されている。 【とくロ】[特ロ] 1.特別二等車(ロ)の略。今日のグリーン車の原型。戦後、特急用二等車としてリクライニングシート付きの車両 が作られ、従来のクロスシート付きの2等車と区別する必要から“特別”とした。今日の在来線グリーン車の原型、 というよりそのもの。何のことはない、グリーン車は高い金ばかり取って50年間ほとんど進歩がなかった。 2.普通列車に連結されている、特急の格下げのグリーン車。 【トケ】 電略で“取り消し”の意味。 【とけいしきそくどけい】[時計式速度計] 機械式速度計のこと。速度計の項を参照のこと。 【とけせん】[溶け栓] →へそ 【とこいた】[床板] 分岐器の部品でトングレールが上に載って滑る部品。 【どこでもうんだい】[どこでも雲台] ドラえもんのアイテムではなく、雲台にクランプを取り付けホーム端の手スリなどに直接取り付けられるようにし た便利グッツ、マンフロットのスーパークランプを使えば最強の“どこでも雲台”になる。 【とこやでんしゃ】[床屋電車] 新前橋電車区の165系電車のこと。赤・白・青の三色塗装だから。 【とじめあんぜんそうち】[戸閉め安全装置] 走行中に誤って車掌スイッチを操作しても客扉が開かないようにする安全装置。速度が5km/hになると動作する。 【とじめきかい】[戸閉め機械] ドアエンジン本体の事。 【とじめスイッチ】[戸閉めスイッチ] ドアが閉じたことを検知するスイッチ。客扉が閉まり、隙間が15〜30ミリ位になると扉がこのスイッチを動作さ せ、全部のスイッチが動作すると、車側表示灯が消灯し、パイロットが点灯するようになっている。編成全部の “戸閉めスイッチ”が直列に接続されている。 【とじめそうち】[戸閉め装置] 戸締め機械と併せて、電磁弁や三方コック等の周辺のものをあわせて戸締め装置という。 【とじめちゅうりつスイッチ】[戸締め中立スイッチ] ドアは自動で開閉するが、ドアが全開しているときは手動で開閉できる、急行型気動車の戸締め装置についている、 ドアの全開を検知するスイッチ。 【とじめひょうじとう】[戸閉め表示灯] →運転士知らせ灯 【とじめようしゃそくひょうじとう】[戸閉め用車側表示灯] 車両側面に付いていて、自動ドアが開いているときに点灯する表示灯で、色は赤色。単に側灯とも言う。 【としより】[年寄り] 定年間近のベテラン。尊敬を込めてこう呼ばれる。仕事の出来ない人間は年をとっても只のロートルである。 【トチ】 電略で“到着”の意味。 【とそうずみかんせいひん】[塗装済み完成品] 文字通りの鉄道模型の完成品。小部品の取り付けのみをユーザーが行う。 【とそうずみキット】[塗装済みキット] 車体など主要部の塗装を済ませた形で発売されている鉄道模型のキット。プラスチック製Nゲージにいくつか見ら れる。いわゆるバラキットに比べてお高いが、工具や塗料の費用を考えると明らかに安くあがる。元々は、模型が 贅沢品と見なされていた頃の物品税対策として、何本かのねじを止めれば完成、という製品を半完成品として安く 売るための苦肉の策だった。だから塗装済みキットなんてのがあるのは日本だけ。 【とっかい】[特快] 特別快速の略だが、中央線の特快ヘッドマークは電動になった時「中央特快」「青梅特快」「通勤特快」なんて言う よく解らん表示をしたため、特快を快速電車、快速を普通電車だと思っているお客が多く「特快は荻窪に止まりま すか?」とか「快速は新宿に止まりますか?」なんて質問が多くて困る。 【とっかくほう】[特隔法] 代用閉塞の一種である、特殊隔時法の略。 【どつくまえ】[どつく前] これから「どつくぞ」という意味ではなく、函館市電の「どっく前」という停留所のことである。旧型車の行き先 表示器は表示部分が小さいため“っ”を小さく書かずに普通の“つ”と書いてあるため。 【とっぱつ】[突発] 当日になってから急に休みを取ること。突発的に休むからこう呼ぶのであろう。→電話休み 【トップナンバー】 その形式で最初に作られた製造番号が一番のもの。現場もファンも特別な思い入れがある。 【トップリフター】 コンテナを吊り上げるための機械または設備。20フィートコンテナを扱う貨物駅にある。 【とっぽういれかえ】[突放入換] 機関車で貨車を押していき、連結を切って機関車を止めると、貨車だけ慣性の法則により動き続ける、ブレーキ装 置(大体は人力)が別に必要。客車と動力車、火薬を積載している車両は突放禁止である。 【とっぽういれかえひょうしき】[突放入換標識] 第一種継電連動装置が設置されている停車場内で、突放入換をする箇所に設けられる標識で、閉塞信号機の灯火が 全部白色になったような形をしている。表示は、 《突放する線路が開通しているとき》 三個全部点灯。 《引き上げ線路が開通しているとき》 下二個点灯。 《突放線路が開通していないとき》 下一個のみ点灯。 するようになっている。 【とどめをさす】[止めを刺す] 飛び込み自殺で死に切れなかった人が、息を引き取るまで面倒を見ること。 ケース1.蒸気時代の水戸線で飛び込みがあり、怒った機関士が「オレの汽車に飛び込みやがって!」と瀕死の重傷 者に殴る蹴るの暴行を加えた。目撃者に「ひどいんじゃない」と投書されたが、件の機関士「このままでは死んで しまうと思ったので気付けに殴りました」と答えてマルになったそうである。 ケース2.東武野田線で「やっちまった、その辺に転がってるはずだからちょっと見てくれ」と言われ、よく確認し ないで乗務員室から飛び降りたところ、何やら異様な感触とうめき声、車掌さん“止め”を刺しちまったね。 【とのさまあさかぜ】[殿様あさかぜ] A寝台車を多数連結していた20系時代の寝台特急「あさかぜ」のこと。現在その伝統は“グランドひかり”に受け 継がれている。 【どばと】 何となく語呂の良くない上野〜山形間の特急「やまばと」の別名。かつての上野駅の乗せ込み班でよく使われてい た。 例:「次の乗せ込み何?」「どばと3」「しょーち」 【とびあがりだっせん】[飛び上がり脱線] 車輪が蛇行しフランジがレールに衝突した衝撃で車輪が飛び上がり脱線するもの。 【とびどうぐ】[飛び道具] 1.文字どおり、飛行機のこと、転じて、ニューワイド周遊券のこと。あるいは、ヘリなどによる空撮を指す場合も ある。 2.その外観から、大口径超望遠レンズのこと。 3.やったモン勝ち。反則技。あるいは、マニアから見て邪道とされる行為。ド派手なカラーリングのフリーランス 車輌、アニメキャラを表紙に配した鉄道同人誌、擬人化した電車が出てくる漫画同人誌、ギャグの一つもかまさな いと気が済まない鉄道用語辞典、職員のコスプレ、あまつさえ新幹線パーサーのコスプレなど飛び道具の極みだ ネェ、Y田君。 【どぶいろ】[どぶ色] 京成電車の昔の色。青電の事。 【ドブづけ】[ドブ漬け] 塗装をやり直す際に、模型を薄め液に浸して塗料を落とすこと。プラスチック製品は割れる場合があるのでやらな い方がいい。 【とほじゅんかい】[徒歩巡回] 列車に乗って行く“添乗巡回”と違い、歩いて線路設備の点検をすること。 【トミックス】[TOMIX] じゃすわいるびー、こみにゅけいしょん、あーめーにーうたれながらーってそれはTwo-Mix。そうじゃなくて、 TOMYの鉄道模型のブランドネーム。“TOMY”に未知の“X”を付けた。 【とめわ】[止め輪] 焼きバメしたタイヤが脱落しないようにするための金具。 【トラスぼう】[トラス棒] 木造車に装備されているもので、車体中央付近の裾から支持する棒を出して、そこに車端部から棒を掛けて、引っ 張っている部品。車体の中央が下がって弓なりになってきたら、トラス棒のねじを締めて車体の歪みを防止する役 目をしている。縦棒が一本のものを「キングポスト」二本のものを「クイーンポスト」という。一部の鋼製車にも 付いているものがあった。 【とら】 電柱を支えるワイヤー。電気用語ではステー。 【ドラ】 1.船が出航の時にならすもの。青函連絡船は録音テープで流していた。 2.モータードライブの略。例、「ドラ回して、バリバリ撮っちゃったよ!」などと使う。 【トライゼット】[TRY−Z] JR東日本の在来線試験電車、主に常磐線などで試験をしている。おもちゃみたいに見えるので“トイZ”とも言う。 【ドライブ】 単機回送機関車を運転する事。 【ドラコー】 機関士養成制度、ドライバーコースの略。 【とらさく】[虎柵] 危険な場所、立入禁止箇所等を表示するために黄色と黒に塗った柵。 【とらじまロープ】[虎縞ロープ] →タイガーロープ。 【トラス】 三角形の骨格構造を“トラス”といい、これが連続したものを“トラス構造”という。この構造を利用した橋梁を “トラス橋”という。 【トラスぼう】[トラス棒] 木造客車などで車体の中心部分が垂れ下がって弓なりになってしまうのを防ぐ装備。トラス棒にはネジが切ってあ り、これを締めることにより車体の垂れ下がりを防止する。 【トラック】 1.ホームの番号。英語の「TRACK」から。 2.区分された軌道回路のこと。1.と同じく英語の「TRACK」から。 3.台車のこと。1.2.とは違い英語の「TRACTION」が訛ったものだと思われる。 【トラップドア】 点検口のこと。 【トラバーサー】 1.遷車台。車両を乗せたまま別の線路に移動する設備、平行に移動するターンテーブルみたいなもの。路面電車の 車庫に必ず見られたものだが、国鉄の貨車区等にも少なからず見られた、車両工場にもよくある。→そろばん 2.ク5000に自動車を積み込む際のスロープ。 【トラフ】 線路のすぐ脇にある電線が収まったとい。英語のTroughが訛ったもの。 【トラフガーター】 小型のガーター橋、径間が5m程度でクリアランスの小さい可動橋などに使われる。I型鋼材でレールを挟み込むよ うな構造をしている。 【ドラフト】 蒸気機関車の排気のこと。主としてシリンダーから煙突への通風に関して使われる。「ドラフトが強くて火床が吹き 抜けた」等と使われるが、これは火床の石炭層が薄かったので、強いドラフトにより石炭が吸い込まれてしまい、 火床の炎に穴が開いた状態になったことを指す。→ブラスト 【ドラフトノズル】 シリンダーで使用した蒸気を煙突からの排気に使うために煙室内にある吐出管のこと。 【トラベルエディ】 盗聴エディではない、お客が自分で操作して切符を買うマルスの端末。 【トランスラピットしき】[トランスラピット式] ドイツが研究開発している磁気浮上式鉄道。JRの“マグレブ式”とは違い常伝導電磁石の吸引力を利用している。 【トランヴェール】 JR東日本のキヨスクで売っている、JR東日本の情報誌、グリーン車の車内にも置いてある。 【とりい】[鳥居] 1.架線柱のビームの上に取り付けられるき電線などを吊るための門型の支持金具。 2.駅名板のこと、最近ではホームに立っている木製のものが少なくなってきた。 【とりこ】 踏切内立往生の俗称。虜(とりこ)になるから。 【ドリルレース】 ドリルのチャックに丸棒を加えさせ、ドリルを回し、丸棒にヤスリをあてがってパーツを製作する簡易旋盤作業。 【トルコン】 液体変速機の事、トルクコンバーターの略。 【トルペードがたベンチレーター】[トルペード型ベンチレーター] ベンチレーターの各項目を参照のこと。 【トレインアワー】 列車の始発から終着までの所要時間。 【トレインシミュレーター】 パソコンで電車の運転シミュレーターが出来るゲーム。セントリス660AV改造のパワーマック6100でこのゲー ムを作動させるとブレーキが利かない。またAV Macとパワーブックには対応していない。更に中央線のクイズト レインショックは問題にバグが多すぎる。 【ドレーン】 ドレンとも云う。シリンダーや空気タンクや蒸気管等に溜まった凝結水の事。溜まると色々問題があるので、頃合を見計らって排出しなければならない、潤滑油を押し流したり、空制部品に入り込んで故障の元になり、蒸気管な どではウォーターハンマーの原因になる。転じて小便をするの意。 【トレッスル】 高さがあり流水量が無い、又は非常に少ない橋梁で用いられる橋脚で、鋼鉄製の櫓状の構造をしている。説明する よりも言うがやすしで、かの餘部鉄橋の橋脚である。 【とれテル】[とれTEL] JR東日本の指定券電話予約サービス。 【ドレミのでんしゃ】[ドレミの電車] 常磐線のE501系のこと、インバーターの発振音が面白いから。一回乗ってみるとすぐ解る。 【とれる】[取れる] 列車の遅れを取り戻せること。 例「A駅〜B駅間は快速運転で通過だからここで取れる」 【トレンたくん】[トレン太くん] JR東日本の格安レンタカー、トレインとレンタカーの合造語。あまりの安さにレンタカー会社からクレームが付い た。レンタカー自体も人気があるが、キャラクターの方がもっと人気がある。最近家族が増えた。 【トロ】 トロッコのこと。 【ドロウィング・ルーム】 プルマン社の個室寝台のバリエーションの一つ。進行方向直角の2段ベッドと、窓側に進行方向と同じ向きに1台 のベッドが設置された3人用個室。 【ドロッパー】 コンパウンドカテナリー方式で吊架線から補助吊架線を吊る部品。 【ドロップ】 鍛造、あるいはコイニングともいう。フルネームは「ドロップフォージング」と言う。模様を彫った金型を高圧力 で比較的柔らかい金属材料に落とし、金型の模様を写す方法。コインはこの方法で作られる。昔の鉄道模型の台車 などがこの方法で作られていた。Nゲージ鉄道模型メーカーのKATOが、Nゲージに進出する前にドロップ製台車 枠を製造していた。佐久間式ドロップスもこうやって作るのかネ。 【ドロップピットジャッキ】 車輪を一軸のみ抜き取るためのジャッキで、車体を持ち上げずピット内に車輪を取り降ろすジャッキのこと。 【トロリー】 1.架線のパンタグラフと接触する電線。 2.トロッコの事、線路工事等に使う台車、自重3トン以下のハンドカー、モータカー及び軌道自動自転車等を言 う。 【トロリーしようきじゅんきてい】[トロリー使用基準規定] 本線上でトロリー(軌道自転車など)を使用する際の使用方法や保安措置を定めた規定。 【トロリーバス】 架線から供給される電力で運転されるバス。バスと言っても法律上はれっきとした電車。正式名称は無軌条電車と いう。日本では、昔東京・名古屋・大阪などの大都市で見られたが、現在では立山黒部アルペンルートの関電トンネ ルトロリーバスと、立山トンネルトロリーバスの2カ所のみである。 【ドロンパ】 「スーパーあずさ」に使われているE351系の俗称。トレインマーク表示器に星のマークを出せばそっくり。 【トワイライトゾ〜ン】 レイルマガジン誌上で連載中の記事のタイトルだが、廃線や用途不要のために打ち捨てられた施設や車両が有ると ころを指す言葉。、最近“トワイライトゾ〜ン”巡りが流行っている。 【トングレール】 分岐器(ポイント)の部品で先端の細くなっている可動部分のレール。 【どんこう】[鈍行] 各駅停車の愛称。長距離を走り、大きな駅では停車時間が長い列車が“鈍行”と言える。最近の各駅停車は“普通 列車”である。“鈍行”らしい“鈍行”が無いため最近は列車で旅行をしても面白くない。 【とんこつ】 車両の衝突、または激突。 【とんせきしゃ】[豚積車] 豚や羊を積むための有蓋貨車だが、羊は殆ど乗せたことがないらしい。家畜車の部類に入るが、馬や牛に比べて小 型なので内部は上下二段(ダブルデッカーの元祖かね?)に分かれていて、車端部には豚に水を与えたりするための 付き添え人が乗るところがあり、水タンクも設置されている。語源はどういう訳か牛の「ウ」だが、豚の鳴き声の 「ブウ」の「ウ」という説と、「ヴタ」の「ヴ」と言う説もある。 【どんたんポイント】[鈍端ポイント] ポイントの構造で先の尖ったトングレールを使わないで、通常のレールをトングレールとして使っているポイント。 あまり円滑ではないので日本では殆ど使われなかった。 【ドンドン】 運転時分の読み方で、「00秒」のこと。 【トンネルジャンボー】 トンネルの掘削に使うもので、レールの上を移動する大型の移動機械上に削岩機を設置したもの。 【とんねるず】 小田急の駅員の形態模写で知られる漫才コンビ…ってそりゃいつの話だ。 【トンネルていこう】[トンネル抵抗] 隧道抵抗のこと。 【トンネルひょう】[トンネル標] トンネルの起点方右側に設置され、型式・延長・設計者・施工者・着手及び竣工年月日が記入される。 【どんぴしゃり】 1.寸法などがぴったりと合うこと。元々は海軍用語で砲撃の時、「どん」と撃って「ぴしゃり」と当たるところか ら来ている。試作品がただ一回で成功することも言う。「ぴしゃり」というのは元々は銀行用語で、現金の計算と帳 簿の計算が当ったときにちょうぼを「ピシャリ」と閉じるところからきている。今でも日本銀行では現金と帳簿の 金額が合致した時には「ぴしゃり」と言い合って確認する。 2.写真でピントが合っていることや構図がぴったり決まったときのこと。1.2.双方とも「ドンぴしゃ」とも言う。 【とんぼ】 →ひこうき 【とんぼがえり】[とんぼ返り] 目的地に着いてすぐに折り返しの運用に付くこと。のんびりする暇もない。 【どんをだす】[どんを出す] 蒸気機関車のシリンダーのクリヤランス調べ。ピストンを押し入れ、蓋につき当てること。 |