−つ−

【ツ】

1.有蓋貨車の通風車の記号。

2.電略で“通過”の意味。

【ついている】[憑いている]

よく人身事故を起こす特定の車両の事、運転士は誰も乗りたがらない。

【ツイングル】

京浜急行600形電車の愛称。オールクロスシートで、一人用の座席が二人用に広がるということでツインとシング ルでツイングル、でも二次車以降は普通の二人掛けシートに変更されたのだそうで…じゃ、ツイングルって一体何 だったの?

【ツインシンプルカテナリー】

架線の吊架方式の一種、架線の項を参照のこと。

【ツインスタックトレイン】

→ダブルスタックトレイン

【ツウ】

1.通過の略。

2.マニアの別名。

【つうかしんごうき】[通過信号機]

常置信号機の内、従属信号機一種、非自動閉塞区間で場内信号といっしょに取り付けられ通過列車に対して出発信 号機の現示を予告する腕木式信号機。橙色に青の帯を巻いた遠方信号機と同じ色合いをしているが全長が短く先端 両側の幅が広くなり尖っている。

【つうかせん】[通過線]

“待避線”に対して列車が通過する線路のこと。あまり速度を落とさぬようにポイントは直線側になっているものが 多いが、先頃急行の運転を始めた都営新宿線の岩本町駅では、通過列車が中線を通過する構造になっていて、制限 速度は35km/hになっている。

【つうき】[通気]

急行気動車列車の略称。

【つうきゃく】[通客]

急行客車列車の略称。

【つうきんでんしゃ】[痛勤電車]

朝ラッシュのあまりの混雑の酷さ故にマスコミが付けた山手線などの通勤電車の俗称。でも、営団地下鉄日比谷線 の上野〜秋葉原の方がもっとすごいような気もするが・・・。

【つうきんライナー】[通勤ライナー]

おはようライナーやホームライナーの総称。定員制の快速列車で好評にて運転中である。朝のライナー券を手に入 れるために徹夜で行列を作るほどである。

【ツーク・ベグライター】[Zugbegliter]

→ファールプラン

【つうこく】[通告]

業務上必要な重要な事項を伝達すること。運転通告券を駅長が交付するもの、無線により指令員からの通告を通告 受領券に記入するもの、入換通告合図によるもの、口頭によるものなど。運転線路の変更など必ず通告券によらな ければならないものや、日付や列番が間違っていたりすることがあるので、注意が必要(特に高尾駅)である。

【つうち】[通知]

業務上必要な事項を文書で伝達すること。

発令通知の前に事前通知があり、事前通知書の裏には「この通知の内容に苦情のある場合は、〇〇地方(地区)簡 易苦情処理会議に申告し、その解決を求めることが出来ます。但し、この通知を受けた日の翌日中までに申告しな ければなりません。」と書いてあるが、申告しても相手にしてくれないそうである。

【つうちうんてん】[通知運転]

事故などの発生により、停車場間に列車が停車するおそれのある時に、途中停車とならないよう両停車場が連絡を 取り合いながら、両停車場間を一列車ずつの運転にすること。最近は「出発時期表示機」で自動制御されるように なった。

【つうでん】[通電]

急行電車列車の略称。

【ツーハンドル】

“ワンハンドル”に対して二本のハンドルがある新型電車。従来からのものも“ツーハンドル”だが、主にレバー型 のハンドルを持つ新しい車両を指す言葉である。ガンダムの操縦席に似ているからといって発車の際に「いきまー す!」などと叫んではいけない。

【つうひょう】[通票]

タブレットのこと。たま。

【つうひょうけいこうぐ】[通票携行具]

“タブレットキャリア”のこと。

【つうひょうけいたいひょう】[通票携帯標]

通票を必要とする閉塞区間の入り口に設置される看板。正方形を45度回転させた白色板に「票」の文字が描いてあ る。

【つうひょうへいそくほうしき】[通票閉塞方式]

現在では“タブレット閉塞方式”と呼んでいる。“閉塞方式”の項を参照のこと。

【つうふうこうか】[通風効果]

物が燃える為には熱と酸素を必要とする、一般の据え付けボイラーや焼却炉では、煙突を高くすることによって通 風を良くすることが出来る、これは、暖められ軽くなった空気が煙突に吸引され、代わりに新鮮な空気が火室内に 入るわけである。一方、機関車ボイラーは車両限界上煙突を高くすることが出来ず、また水平で細長い煙管がボイ ラー内を通っている為に極めて通風が悪い。この為シリンダーで使用した蒸気を煙室下部にあるドラフトノズルか ら排気し、煙突から外部に排出される際の真空吸引力で燃焼ガスを強制的に吐き出している。これはスチーブソン がロケット号を開発したとき以来の技術で、蒸気機関車のエネルギー効率は3〜8%と低いが、機械的効率は据え 付けボイラーの10倍以上に達し、これが蒸気機関車が現在まで生き永らえた理由である。

【つうふうコンテナ】[通風コンテナ]

側面にベンチレーターが装備されているコンテナ、ベンチレーターにシャッターが付き、通常のコンテナとしても 使用できる。

【つうふうしゃ】[通風車]

有蓋貨車内部は温度が上昇しやすく、野菜などを積むと痛んでしまうため、側面を全面通風構造にした有蓋貨車。 側面内部にシャッターを設けて、通常の有蓋車として使用できるものもあった。貨車としては現在消滅しているが、 通風コンテナとして活躍中である。

【ツーポツ】

ダイヤ面上、着時刻と発時刻両方の時刻を持っている列車。発時刻だけの“ワンポツ”に対して二本のポツがある ことから。

【つうろひょうじき】[通路表示器]

改札口の上にあって、進入禁止や一方通行の表示をする機械。

【つがいてつ】[つがい鉄]

カップルの鉄チャン。

【つかまる】[捕まる]

休みの日に交代要員で呼び出されること。

【つかみぼう】[掴み棒]

旧型国電でドア部分の真ん中に立っている棒のこと。ある程度の混雑時には便利なものだが、300%を超えるよう な殺人ラッシュではかえって危険な存在となる。電車から降りると腰に付けていた弁当箱がひしゃげていたなんて 話を聞いたことがある。(もっとも現在の殺人ラッシュでは掴み棒なんか無くてもノートパソコンの液晶画面が大破 していたなど、被害は甚大である)101系以後はなくなっていて、201系試作車で復活かと思われたが復活せず、 平成の世になって205系6ドア車サハ204で復活した。これはスタンションポールとよばれ、似ているが別のも のである。旧型車のものは、実は屋根を支えるつっかえ棒でもあって、これがないと屋根が凹んでしまう。つかみ 棒に寄りかかっていたところ、電車に落雷して、つかみ棒に雷の電流が流れて火傷した人も居た。因みに現在の電 車(車両)は屋根まで全部金属製(自動車も同じ)なので雷に対しては非常に安全である。

【つかむ】[掴む]

車両の入換で、側線などに留置されている車両を機関車で連結して持ってくること。

【つぎにていしゃするていしゃじょう】[次に停車する停車場]

列車の前方の停車場の内、その列車が最初に停車すべき停車場のこと。

【つぎのていしゃじょう】[次の停車場]

列車の前方の停車場の内、最初の停車場のこと。“最近の停車場”とは意味が少し違い、“次に停車する停車場”と もホンの少し違う。なんやらよう解らん。

【つちうらじこ】[土浦事故]

1943年10月26日、常磐線土浦駅構内で、入れ替え作業中の貨物列車が脱線したところに、通過の上り貨物列車 が衝突。更に列車防護の遅れから下り普通列車が衝突し、1両は鉄橋から転落。死者は重大事故記録によると110 名、負傷者107名とあるが、120名から128名と言う説もある。戦時中に起きた事故なので、極端に情報が少な い特異な事故である。この事故の情報が適切に利用できたなら、三河島事故は防げたのではないかという説もある。

【ツナギ】

ツナギ線図の略。電車の各電気機器の結びつきを一定の規則によって描かれたもの。結線図、電気回路図のこと。 素直にそう言いなさい。

【つばめがえし】[燕返し]

佐々木小次郎の必殺技ではなく改札のパンチをくるりと一回転させる技、自動改札機の普及により見かけなくなっ た。伝統芸能として残して貰いたいものである。

【つばめぞく】[つばめ族]

週末に、熊本辺りから博多の天神に遊びに出かける女子高生。九州ローカルの言葉だが、族なんて付く辺り、命名 者はかなりのオヤジと推測される。有明をパスしてつばめに乗るのでこう呼ばれる。鹿児島からドリームつばめに 乗ってやってくるのはつばめ族とは言わないらしい。ちなみにつばめ族を卒業するとビートル族になって釜山に遠 征して免税品を買い漁るようになる。

【つふとや】

到着通知不要の略。

【つぶれあましょく】[つぶれ甘食]

JR東海700系新幹線電車のこと。つぶれ甘食とくればご存じパタリロでしょう。「よさんか、このつぶれ甘食が!」

【つぼみ】

現場での作業前の打ち合わせ。英語のTool Box Meetingの読みの、ツール・ボックス・ミーティングの頭文字。

【つみつけしけんしゃ】[積み付け試験車]

入れ換え中などの貨車の内部で起こる荷崩れなどの現象を観察して研究するための事業用貨車。片側側面が全て透 明硬質塩ビ板になっていて内部が外から観察できるようになっていた。また外から見えるように内部に速度計も装 備していた。ワム50000を改造したヤ90唯一両のみが存在した。

【つめがあまい】[詰めが甘い]

鉄道模型で、今一つ中途半端な出来映えのものを指す言葉。こういう模型を作る人は何をやっても“詰めが甘い”。

【つゆはらい】[露払い]

お召し列車の先行列車。96,10に走ったお召し列車では行わなかった。

【つゆはらい】

第一種継電連動装置を設置してある駅で、一つの進路を設定するとき、その進路や過走余裕距離以外にある転轍機 を平行作業が出来るように転換すること。

【つらいち】[面一]

段差のある異なった二つの面を同一の面に仕上げる事を指す、工作上の用語。本物でも模型でも使われる用語。

【ツララきり】[ツララ切り]

寒冷地ではトンネル内に出来たツララによって前面窓が割れることがあるので、前面窓の上にヒサシ状のものを取 り付けて、ツララを切り落とす(叩き折るといった方が適切か?)ための装備。

【つりあいおもり】[釣り合い錘]

蒸気機関車の動輪などに付いている、クランク軸とのバランスを取るための錘。→バランスウェイト

【つりかけくどう】[釣り掛け駆動]

旧型国電や電気機関車の駆動方式、モーターを台車枠と車軸に釣り掛けているのでこの名がある。電車だと大型で 低速回転のモーターしか使えずバネ下重量も重たくなることから最近は使われていない。

【つりかわ】[吊り革]

説明するまでもない“吊り革”最近の通勤電車はやたらと数が増えている。昔のものは吊っている部分が革だった ので今でも吊り革という。

【つりばし】[吊り橋]

主塔間に渡したワイヤーにより橋桁を吊っている構造の橋。鉄道・道路併用橋では“瀬戸大橋”がある。

【つる】

ツルハシ。

【つるそー】

新鶴見操車場のこと。

【つるみじこ】[鶴見事故]

1963年11月9日に東海道本線鶴見駅付近で発生した、貨物列車が競合脱線したところに横須賀線の上下列車が衝 突した列車三重衝突事故で、162名もの死者を出した。奇しくも前年に起きた“三河島事故”死者の数と、列車番 号(事故列車のうち一本が“00電車”)が同じであった。この事故を契機に二軸貨車の競合脱線が徹底して研究さ れ、“N踏面”が生まれ、ボギー貨車の台車の改良や“脱線防止ガードレール”の設置、限界支障報知装置が採用さ れるに至った。ついでに“00電車”も国鉄線上から消えることになった。

【つんつるてん】

新鶴見運転区の略称。