-や- 【ヤ】 1.職用車の記号。試験車、工事車、教習車、保健車等の事業用客車または貨車も含まれる。 2.南満州鉄道における有蓋車の記号。「屋根」のヤから。 【ヤード】 操車場などの構内。 【ヤードパス】 操車場を通過するように計画された貨物列車のこと。 【やいた】[矢板] トンネルを掘削中に内壁を一時的に支えるための板。 【やかん】 荷物列車の車掌が“七輪”と共に車掌室に持ち込むもの。こんなのも“JRS”規格が定められている。一体 “JRS”って・・・。 【やきたらこ】[焼きタラコ] 朱色5号一色塗りの気動車が色あせたもの、屋根の上にはちゃんと焦げ目も付いている。 【やきバメ】[焼きバメ] 輪心にタイヤをはめるとき、タイヤを熱して膨張したところで輪心にはめること、冷えればタイヤが収縮するので 輪心にがっちりと固定される。 【やくがね】[役金] 分岐器の基本レールやトングレール、リードレールのように既に役割の決まったレール。 【やくざいさんぷしゃ】[薬剤散布車] 線路に除草剤をまくための事業用貨車。二軸車のヤ500とボギー車のヤ550があったが、現在は車籍が抹消され 黄色に塗られて保線機械として余生を送っている。 【やけ】[焼け] 車軸の発熱。平軸受けの場合だと潤滑油が燃えて煙を吹くことがある。 【やけいしにげろ】[焼石に下呂] 風光明媚な撮影地がきれいな名前とは限らない。 【やけでん】[焼け電] 戦災で焼けた電車、若しくは戦災復旧車。 【ヤックス】[YACS] Yard Automatic Control Systemの頭文字。ヤードにおける総合自動化システムのこと。武蔵野操車場などで実 用されていたが今はない。 【ヤツメウナギ】 681系の非貫通型のこと。 【やなぎせん】[柳線] 停車場や操車場の仕訳線のこと。本線より順次分岐器で分岐して平行に並んだ線路。 【ヤネ】 電略で“有がい貨車”の意味。 【やねぬの】[屋根布] →パーマネント・ルーフィング 【やばね】[矢羽根] 分岐器が定位か反位かを列車から判別するために設置されている信号機。定位の場合は列車から見て青の円板に見 え、反位だとオレンジ色の矢羽根に見える、大抵は矢羽根の上に同じ色をした灯火がのっているが側線などでは付 いていない物もある。安全側線の乗り越し分岐器は定位が赤の四角で反位がオレンジ色の矢羽根になっている。 【ヤマ】 1.トンネルを掘っている現場の総称。東京の都心でも津軽海峡の海底でもヤマである。 2.鉱山のこと。 【やまかけ】[山掛け] 操車場に到着した貨物列車をハンプヤードを使い仕訳をすること。 【やまがたジェイアールちょくこうとっきゅうほゆうかぶしきかいしゃ】[山形ジェイアール直行特急保有株式会社] 大変長い名前だが、要するに山形新幹線の400系を保有している会社。 【やまがわ】[山側] 車両または列車における山に面している側。東海道線とか常磐線などの、海岸を走っている線しか使えない。中央 線などでは同じ側面を3側(333側)と言う。 【やまぎり】[山切り] 運転整理の手法の一つで、ダイヤグラム上で同じ運用の上下列車を運休にすること。歯ブラシとは何の関係もない。 →一山切り 【やまきん】[山均] 東京山手線内均一回数券の略。 【やまごしき】[山越器] レールをつり上げて横に移動させる器具。 【やまごめ】[やま込め] 補給制動のこと。長い貨物列車で長い下り勾配を下る時など、編成の後部にだけブレーキをかけて、前部は緩めた 状態にすること。元々、ウェスチングハウスが考案した自動空気ブレーキに装備されていたのではなく、経験から このような使用方法が発見されたのである。高度の技術と勘を必要とし、失敗するとノーブレーキ状態になる危険 性もあることから、現在では禁止されている。一説によると、三河島事故の発端となった貨物列車の脱線は、この 補給制動の失敗が原因だったと言われている。 【やません】[山線] 1.函館本線の長万部~小樽間のこと。 2.南海電鉄の高野線のこと。 【やまのかみ】[山の神] 1.山にいる神様。女神様だと言われている。トンネル工事の現場では、山の神の怒りにふれることを恐れ、女性が 立ち入ることを極端に嫌う。以前、建設省の女性職員が現場に入ろうとして止められたのを根に持ち、職権を乱用 して現場に入ろうとしたことがあった。命懸けの仕事をしていれば、神でも迷信でも縋りたいのに、そういう気持 ちがわからない連中が税金で無駄飯を食らっているのである。 2.怖い怖い奥さんのこと。 【やまハンド】[山ハンド] 山手線のこと。 【ヤミ】 世間一般では認められてないこと。ヤミ超勤・ヤミ手当等が国鉄時代問題になったがそう簡単に改まるハズもなく、 直営店でヤミ商品が売られていたことがあった。 【ヤム】 電略で“無がい貨車”の意味。 【やらないようにネ】 これから乗務に向かう運転士に掛ける言葉。主に飛び込み自殺がトレンディーな中央線の乗務員の間で交わされる。何せ、武蔵小金井から東京までの乗務で、往復でやった運転士も居るぐらいである。 【やりだし】 梁やビームを一方のみで支える方法。 【やわやわ】 入れ換え作業時に機関車をゆっくり動かすときに使う言葉。“柔らかに操作せよ”から来ている。 |