−ゆ−

【ユ】

郵便車の記号。

【ゆあつモーター】[油圧モーター]

ヂーゼル機関車のラジエーターファンに使われているモーター、電動ではなくエンヂンの回転によって作られる油 圧で駆動される。

【ゆうかん】[遊間]

レールのつなぎ目の隙間のこと。

【ゆうこうじかんたい】[有効時間帯]

概ね6〜23時位の乗客が利用しやすい時間帯の事、列車の性格によっては若干の時間の変動はある。

【ゆうしゃ】[遊車]

貨車からはみ出た貨物をカバーするために連結される貨車。主に、レールを輸送するチキ編成の両端に連結される ことが多い。

【ゆうしゃとっきゅうマイトガイン】[勇者特急マイトガイン]

これのおかげで女性の鉄道同人作家が従来比8倍に激増した。といっても一人が八人になったという程度のことだ が。

【ゆうせいかめん】[遊星仮面]

ED75の更新車で窓周りが黒い奴、最近は塗り替えられつつあり減少している。「誰だ!」「人呼んで遊星仮面」→パ ンダがま

【ゆうせんせき】[優先席]

JR東日本でシルバーシートに代わって登場した“優先席”のこと。従来の「お年寄りと体の不自由な方の優先席」 から範囲を広げ妊婦や小さな子供を連れた方など、座席を必要としている人のための優先席である。もっとも車内 全体がそういうものでなくてはならないのだが・・・、いわゆる先進国と言われる国の中では日本が一番だめな国であ る。(これで先進国とは恐れ入りました)

【ゆうたい】[郵袋]

郵便を入れる大きくて丈夫な袋。行納袋とも言う。

【ゆうどう】[誘導]

列車・車両を入れ替え合図により導くこと。

【ゆうどうしょうがい】[誘導障害]

VVVF制御車の近くで起こるラジオなどに雑音が入る現象。インバーターのキューンキューンという発信音を減ら そうとすると誘導障害が大きくなり、誘導障害を減らそうとすると発信音が大きくなるそうで、よく解らん。どっ ちにしろ素人はあまりインバーター制御には顔をつっこまない方がよい。

【ゆうどうしんごうき】[誘導信号機]

常置信号機の内、主信号機の一種、列車を併結する場合などは一つの閉塞区間に対して二個の列車が入らなければ ならないが、通常入ることは出来ない。そこで列車を一旦停止させた後最徐行で侵入させるときのみ現示させる信 号機。

【ゆうりょうてまわりひん】[有料手回り品]

手回り品の項を参照のこと。

【ゆうれい】[幽霊]

1.実際には廃車解体されてしまったものの車籍だけが残っている車両。その反対はさしずめ“生き霊”か?

2.鉄道模型で本来動力車ではない客車や貨車に動力を仕込んでいるもの。貨車だけが走行したりする。

【ゆうれいでんしゃ】[幽霊電車]

TRY-Zが振り子装置の試験のため中央本線で試運転していたときに近所の小学生が付けた名前。深夜に 「ひょぉぉぉぉ・・・」と変な音を立てて走り回っていたから。

【ユーレイル・セーバーパス】

グループで同一行動をとる場合に使用できるユーレイルパス。

【ユーレイルパス】

平たく言えば西ヨーロッパワイド周遊券。西ヨーロッパ17カ国の国鉄で1等車を利用できるフリー切符。利用日数 などで数種類ある。発券は原則としてユーレイルパス適用国以外で、購入及び使用に際してはパスポートの提示を 求められる。バス、私鉄などでも割引になる場合がある。インターシティ、ユーロシティは座席予約をしなければ 追加料金は必要ない。使用前に駅の出札で使用開始日のスタンプを押してもらうこと、車内改札では手数料を請求 される。大手旅行代理店や、格安航空券を扱っている旅行代理店に日本語のパンフレットがあるので、詳しくはそ ちらを参照して欲しい。

【ユーレイル・フレックスパス】

旅行中に、パスを使用する日が選べるユーレイルパス。滞在と移動を繰り返す場合などに無駄がでない。

【ユーレイル・ユースパス】

2等車専用で、26歳未満の人が使用できるユーレイルパス。

【ユーロシティ】

西ヨーロッパで運行されている都市間国際特急。TEEの後身にあたる。TEEは二等車がなく、夜行列車の設定もな かったため、インターシティに客が流れ、利用客数が頭打ちになっていた。このため、豪華なTEEから、便利な ユーロシティへ転換することで生き残りをはかった。国際長距離列車なので、ダイヤは最優先。各国のインターシ ティネットワークの一翼も担っている。TGV、ICEで運行される列車もある。

【ユーロスター】

1.パリ、ブリュッセルからロンドンへユーロトンネル経由で運行される国際列車。車輌の構造はTGVに準じ、イ ギリス国内の車輌限界をクリアするために車体寸法は一回り小さくなっている。

2.イタリア国内特急ネットワークの愛称。知名度は低いが、こちらが本家だそうだ。

【ユーロナイト】

Euro Night。基本的には、全車寝台車とクシェットで構成される列車ということになっているが、ツーリストと呼 ばれるスリーパーシート車が加わる場合がある。利用時間帯によっては新聞、朝食付きの場合がある。一部の列車 に食堂車やバーがつく場合もある。大抵、運賃・料金・朝食代を含んだ包括料金が設定されていて、ユーレイルパス などでの利用は追加料金が必要。シティナイトライン(CNL)もユーロナイトとして運行されている。

【ゆきあし】[行き足]

列車の加速。

【ゆきかきしゃ】[雪カキ車]

線路に積もった雪を除雪するための特殊車両、以下のような種類がある。

《ラッセル》

雪カキ車と行ったらコレダ(昔“コレダ”というバイクがあったが・・・)というぐらいの雪カキ車。貨車式ではくさ び形の単線型“キ100”と線路の左側のみに投雪する複線型の“キ550”があったがJR線上からは消滅した。現 在はDLの前頭にラッセルヘッドを取り付ける方式と、“ハイモ”と呼ばれる小型のモーターカーに除雪装置を取り 付ける方式があるが。後者が主流になりつつある。

《ジョルダン》

ラッセル車と同じく雪をかき分ける雪カキ車だがこちらは広幅除雪車といわれヤードなどの構内の除雪に用いられ る。元をただせばアメリカのバラストをならすための車両だった。代表的な形式は“キ700”で左右どちらにも投 雪でき最大除雪幅も5.5mあるが前頭が直立しているため速度は出せない。モーターカーなどに後進をゆずり現在 は消滅した。

《マックレー》

日本語ではかき寄せ車という、形式は“キ900”があった。キマロキ編成の2両目の車両で線路両側の雪壁を線路 内へ切り崩す雪カキ車。

《ロータリー》

一番派手な雪カキ車、動力を使って羽根車を回して雪を線路外へと弾き飛ばす。貨車式だと“キ620”DL式だと “DD14・19・53”等があるがこちらも近年排雪モーターカーに替わりつつある。

《ジェット》

苗穂工場で試作したジェットエンジンの高温高圧の排気を利用して雪を吹き飛ばす雪カキ車?。トキ15000型無蓋 車(17988か?)の妻板を撤去した上に自衛隊千歳基地から借りてきたジェットエンヂン(たぶんF−86セイ バーのエンヂン)を下方に向けて取り付けてあり、これを機関車で推進して除雪する。試運転の際にパワーがあり すぎ、雪どころかバラストや果ては踏切の敷板までも吹き飛ばすという、重大な欠陥が判明し開発は中止された。 よく貨車が飛んで行かなかったものである。

《パラボラがたラッセル》

〈パラボラ型ラッセル〉

やはり苗穂工場で試作された雪カキ車、くさび形ラッセル車の大きな排雪抵抗を小さくしようと試作した。前頭部 は通常のくさび形に対して丸い円柱のようになっている。試運転の際に排雪抵抗の小ささに機関士が目を丸くした そうだが、排雪抵抗が小さいということは線路外へ殆ど投雪出来ないことが判り、元通りのくさび形に戻された。 正面から見るとモアイのようである。

《ササラでんしゃ》〈ササラ電車〉

札幌市電と函館市電で使われている、回転するブラシを装備した雪カキ車。竹を細く割って一端を束ねたもの(こ れを“ササラ”という)を円柱状に取り付け、これを軌道面にあてがい回転することによって除雪をする。路面電 車ならではの雪カキ車。粉雪だと線路上を吹雪が走ってくる。

【ゆきかきしゃけいひょう】[雪カキ車警標]

雪カキ車のウイング及びフランジャー使用禁止箇所の50〜100m手前に設置する。正方形で300mm×300mmの 大きさの黒色の板を水平に掲げているのがフランジャー禁止。それを45°回転させたものがウイング禁止で視認性 の悪い箇所では周囲に30〜50mm幅の銀白色の反射板を取り付ける。

【ゆききり】[雪切]

降雪地帯で走行用の電動機の冷却風を取り入れる際に、空気と雪や水滴などを分離すること。東北・上越新幹線の 200系では遠心力を利用して空気と雪を分離している。

【ゆきのけ】[雪除け]

北海道の方言で「除雪する」という意味。北海道は広いので、雪はただ「除けて」おくだけなのである。「さぁ、 ホームの“雪除け”すんゾ」というように使う。因みに、屋根に積もった雪を下ろす「雪下ろし」のことを、雪が サラサラな北海道では「雪払い」と言い、福島県の只見地方では、家が埋まっているので「雪掘り」と言う。

【ゆそうしれいいん】[輸送指令員]

指令員の項を見よ。

【ゆそうじんキロ】[輸送人キロ]

輸送した人数に距離(km)を乗じた数値。

【ゆそうトンキロ】[輸送トンキロ]

輸送した貨物の重量(t)に距離(km)を乗じた数値。

【ユニットクーラー】

冷房装置、必要なものがひとまとめにユニット化されている。

【ユニットサッシ】

車両を製造する際に工期の短縮とコストを低減するための部品。予め窓周りの部品を製作しておき車両建造の際に ははめ込んでネジで留めるだけという簡単な構造になっている。

【ユニットロードシステム】

貨物を一つの単位にまとめて、出発から到着までを機械による荷役で輸送する仕組み。

【ユニットブレーキそうち】[ユニットブレーキ装置]

ブレーキシリンダー・基礎ブレーキ装置等を組み込みユニット化したブレーキ装置。保守が簡単になるので採用する 車両が多い。

【ユニットようしゃそくひょうじとう】[ユニット用車側表示灯]

ユニットを解放したときに点灯する車側表示灯、色は白。

【ゆびさしかくにん】[指差し確認]

自分の進路を指を差して確認すること。指差呼称・指差喚呼もみな同じ。運転士の職業病として自動車の運転中にも やたらと“指さし確認”をしてしまうことがあるが、自動車ならまだしも自転車でやってしまうと大間抜けである。

【ゆみがたきょくせんひきかなぐ】[弓形曲線引き金具]

青竜刀・曲引き、などの正式名称。

【ゆめがおか】[夢ヶ丘]

釧網本線の細岡駅近くにある釧路湿原の展望スポット、釧網本線の撮影ポイントとして有名である。現場までは約 50分の道のりだが、素晴らしい眺望が開けそれまでの苦労も吹っ飛ぶが、霧が出ると目も当てられないほど悲惨で ある。この為別名“悪夢が丘”とも呼ばれる。

【ゆめくうかん】[夢空間]

オシ25-901・オロネ25-901・オハフ25-901の三両の特別客車。横浜博覧会で展示されていた誰もがモックアッ プだと思っていた豪華客車で、海浜幕張駅前の焼き肉屋の前にも展示してあったが、いつの間にか本線を走ってい てすげーびっくりした。

【ゆりかもめ】

東京の臨海副都心を走る新交通システム、新交通システム中最新の設備を誇っているがよく動かなくなる、筆者も 一時間缶詰になったことがある。おまけにビッグサイトのイベント開催日には輸送力不足が露呈している。

【ゆるくない】

北海道の方言で「大変な」という意味。「いゃー、今日の雪除けは“ゆるくない”なァ」というように使う。

【ゆるめこめ】[弛メ込メ]

自動ブレーキではブレーキ管に圧力空気を込めると、制御弁の作用によりブレーキが緩む、この事を“弛メ込メ” という。この一言が自動ブレーキをややこしくしている。

【ユルメべん】[ユルメ弁]

補助空気ダメに付いているもので、ブレーキの不緩解(緩まなくなること)等の時にこのレバーを引いて補助空気 ダメの圧力を下げてブレーキを緩解させるもの。滅多に使わないので使った後はちゃんと閉じているか確認するこ と。

【ユレダス】[UREDAS]

地震動早期警戒システムのこと。URgent Earthquake Detction and Alarm Systemの頭文字を取り、「揺れ出す」と掛け合わせた言葉。

【ゆれまくらそうち】[揺れまくら装置]

台車内中央にに装備されていて、車体の荷重を支えると共に、衝撃を緩衝し動揺を抑える働きをする部分で、左右 に揺れることにより復元力を発生させ、車体の動揺を抑える働きをするため、「揺れまくら」の名がある。単に「ま くら装置」とも言う。代表(基本)的な台車にDT-33があり、「まくらバネ」を挟み込む「上揺れまくら」と「下 揺れまくら」からなり、上揺れまくらには下心皿があり、下心皿に受けた荷重は主に、上揺れまくら→まくらバネ→下揺れまくら→揺れまくら吊り→台車側バリ→軸バネ→軸受け→車軸と伝えられる。最近の台車は構造がシンプ ルになり、この方式に依らないもの(ボルスタレス台車)が殆どである。→ボルスター